2012年4月4日水曜日

*** Mar - 2012; 小 雪 舞 う 天 鳥 川 釣 行 記 ***  



 目 次
 Ⅰ.天鳥川
                1.釜瀬川
                2.黒森地区
                3.経 路
                4.入 渓
 Ⅱ.宿泊施設と温泉
                1.民宿五郎舎
                2.手打ち蕎麦・有井館
                3.増富ラジュウム温泉
                4.明野温泉・太陽館
                5.ミサワワイナリー 
 Ⅲ.渓魚の種と自然分布
                1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                2.屋久島のヤマメ
                3.イワナの種と自然分布圏
 Ⅳ.日本のイワナの分類
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Ⅰ.天  鳥  川

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山梨県北杜市黒森地区
” 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
中央の南斜面を主水源とし
” 飯 森 山 ”
( 2116m )
等の沢水を集め
西へおよせ4.5km
細く緩やかに流れ下り
戦後孤児の養育園があった所
何故か、未だに
 『 天 使 園 』
の標柱がある
” 本 谷 釜 瀬 林 道 ”
に架る
” 本 谷 釜 瀬 1 号 橋 ”
を潜り抜けた下流20m先で
” 釜 瀬 川 ”
に流れ落ち込む支流です。

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1.釜  瀬   川

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山梨県北杜市黒森地区
” 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
北斜面を主水源とし
西に流れ
塩川ダムの建設で造られた
 人 造 湖 ・ 瑞 牆 湖 ”
までのおよそ12kmで
” 塩 川 ” ” 本 流 ”
になります。
過っては ダ ム ” 辺りで
東方、増富温泉方面から流れ来る
  本 谷 釜 瀬 川 ”
の合流地点以降が

塩 川 ”
と称されてましたが
現在は 塩 川 ダ ム ” より流れ出
須玉町を南流し
韮崎市内に入ると南東方向に流れ
国道20号線
双葉バイパスに架かる
塩川大橋付近で


に流入する約23kmが
” 塩 川 ”
と名称されております。
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① 富士川水系の在来渓魚
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 南アルプスの北端
” 鋸 岳 ・ 横 岳 ・ 鳥帽子 ”
                                                    ( 2685m )      ( 2142m )    ( 2533m )
を諸水源に
” 長 野 ・ 山 梨 ”
両県を北流し
長野県富士見町落合
” 八 ヶ 岳 山 麓 ”
から流れ出す10数本の枝沢を集めた
” 立 場 川 ”
と合流、屈曲し
甲州街道20号線に沿うように
流路を南東に変え
” 国 境 橋 ”
で山梨県内に入り
甲府市の南、市川大門町内
” 富 士 川 大 橋 ”
下流700mで
” 笛 吹 川 ”
と合流する間の
約64kmが
釜 無 川 ”
と呼称され
以降は ” 日 本 三 大 急 流 ” の一河川
( 熊本県 = 球磨川、山形県 = 最上川 )
” 富 士 川 ”
と名を変え64kmを経て
” 駿 河 湾 ”
に注ぎますが
河川法上は釜無川を含めた
全長128kmが
 ” 富  士  川
と名称されています。
元 来
富 士 川 水 系 の 在 来 渓 魚 ”
ア マ ゴ

ヤ マ ト イ ワ ナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は
ヤ マ メ
及 び
” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ
更 に
ア メ マ ス
の陸封型
  エ ゾ イ ワ ナ
も放流され残念ながら
ヤ マ ト イ ワ ナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流 ・ 小沢
でも極めて稀であるようです。


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2.黒   森  地   区

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” 山 梨 県 北 杜 市 北 部 ”
” 長 野 県 川 上 村 ”
県境、奥秩父山塊主脈
” 瑞 牆 山 ・ 金 峰 山 ”
の南麓に位置する
” 標高1180m ”
28世帯50余人が生活しております。
特 産 品 は
” 花 豆 ・ マ ツ タ ケ ”
花 豆 ”
標高度の高い南斜面で日当たりが良く
水はけに優れ
昼夜の温度差が大きい
立地条件に恵まれ
” 大 粒 ・ 薄 皮 ”
の高質品を生産しますが
作付け面積は狭小で
収穫量も少ないため
市場に出回ることは稀なようです。
また ” マ ツ タ ケ ”
採取量が極少で
” 幻 の 増 富 ブ ラ ン ド ”
と言われ
” 採 取 者 ” との ” 直 接 取 引 ”
確立されておるようで
新規での購入は困難のとのことです。
 
最上部に位置する
” 民 宿 五 郎 舎 ”
からの黒森地区集落の眺めです。
晴れた日には山間の前方に
 ア ル プ ス
が鮮やかに見えます。

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3. 経   路

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” 中 央 道 下 り 線 ”
ご利用の場合は
 韮 崎 イ ン タ ー ”
で降り
” 昇 仙 峡 ・ 明 野 ”
方向に右折し
 ” 黒 森
を目指します。
因みに
” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ”
で降りた方が
” 須 玉 ” までの ” 中 央 道 ”
の走行を考慮しますと
” 時 間 ・ 費 用 ”
共に勝っております。

右折直後
進行方向左側に
” 7-11 ”
この先に飲食物を購入できる店は
ありませんので
” ご 注 意 く だ さ い ”

韮崎ICから600m
” 甲 州 牛 専 門 店 ・ 和 こ う ”
オーナーは
店の裏手で甲州牛を飼育し
有機野菜も育て
お店で提供しております。
詳細は下記にアクセスください。
http://www.k-wakou.com/

韮崎ICより3分
3つ目の信号
” 宮久保交差点 ”
を左折します。

韮崎ICより9分
茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
” ミサワワイナリー ”
右折した300メートル先にあります。

この建物は
レ ス ト ラ ン
左手奥に
” ワインショップ館 ”
があります。

” ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー  ”
立看板から500m進むと
” 日 照 時 間 日 本 一 ”
を誇る明野町に
” 富 士 山 ・ 南 ア ル プ ス ・ 八 ヶ 岳 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度
” ナ ト リ ウ ム 含 有 温 泉 ”
と宿泊設備を有した
” 明 野 町 営 ”
” 明 野 ふ る さ と 太 陽 館 ”
があります。詳細は下記にアクセスください。

韮崎ICより約15分
塩川に架かる
” 孫 女 橋 ”
を渡り終えた所で右折します。

韮崎ICより25分
塩川ダムの瑞牆湖で
 ” Y 字交差路 ”
右に行くと増富温泉方面へ
左に進み 黒  を目指します。

韮崎インターから凡そ40分
山梨県側の信州峠の麓
” T 字 交 差 路 ”
周辺が

” 住 人 5 0 余 人 ・ 2 8 世 帯 ”
の黒森地区です。
” 百 名 山 ・ 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
の登山拠点として
近辺には
” 山 荘 ・ キ ャ ン プ 場 ・ 民 宿 ”
が点在しております。

このT字路が
” 信 州 峠 ”
の入口で直進しますと
” 川 上 村 ・ 千 曲 川 ”
に到達します。
右に曲り
” 本 谷 釜 瀬 林 道 ”
に終点口から入ります。
因みに起点は
 増 富 温 泉 ”
側になります。

韮崎ICより42分
T字交差路より2分
” 本 谷 釜 瀬 1 号 橋 ”
を渡り終えた直後の
” 本 谷 釜 瀬 林 道 ”
両脇廃墟の右側平屋横
のスペースに駐車します。
右手に ” 天 使 園 ” の標柱
お疲れ様でした。

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4. 天 鳥 川 入 渓

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2泊3日の釣行最終日
午前7時、五郎舎の朝食です。


     釣 行 日・・・・・・ 3月23日午前8時40分
     天      気・・・・・・ 粉 雪
     気      温・・・・・・ 9度 水温=6度
     R  O  D・・・・・・・6.00 Foot  Power = Slow
     L  I  N E ・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
     LEADER ・・・・・・Phoenix Braided Silk  150cm
     TIPPET・・・・・・・8 X
     標      高・・・・・・・1400m    

駐車場所すぐ前の光景です。
落差2mほどの緩やかな
入渓し易い下り口です。
小雪がパラパラと降っています。

















大小の石がゴーロ・ゴーロしており
水量は少なく緩い勾配なので
落差の短い落ち込み
浅く小さな淵が多くあり
ドライ・フライには格好の小流です。
オヤツの時間です。
小雪の降る中、川の水を沸かし
リーフ・ティーを味あうは、格別です。
RODの上に薄く雪が乗ります。
粉雪が舞うわりには気温が9度と高く
リーダーの水滴は氷結しません。
勾配が低いので、岩化けの釣です。

藪の細木に”フワリ”と
小さな綿菓子をタクサン創りました。


墨色に眠れる木々の細枝に
芽覚める前の薄化粧です。
山肌の雪は残雪です。

13時、遅い昼食を小雪を避けて
橋の下で取りました。

気温が9度と高いせいか
氷柱は余り観られませんが
北側斜面のため雪が多く残っています。

13時50分
気力が薄れたので
此処で出渓です。

粉雪で前方が霞んでいます。
林道の残雪のタイヤ跡を
僅かに粉雪が覆っています。

14時20分
駐車場所に到着です。
入渓時の写真と比べて見ました。
屋根と左側道は如何に。

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5時間20分の釣行雑感

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降雪中の釣行は初体験であったが
趣ある渓流の様々な光景を堪能しました。
雨中のドライ・フライフィッシングでは
FALSE CAST
の重要な役割の一つが極めて低いのですが
小雪の中では比較的よいようです。

       入渓時刻・・・・・・・・8時40分
       退渓時刻・・・・・・・・14時00分
        R  I  S  E ・・・・・・・ 0 回
       合せ切れ・・・・・・・・ 0    
       合せ仕損・・・・・・・・ 0
       バ  ラ  シ・・・・・・・・ 0
       LANDING-NET・・・・・ 0 匹    
       LANDING-NET % ・・・・00%

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お役に立ちましたならば
是 非
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
幸いです。

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Ⅱ.宿 泊・温 泉・レストラン

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1. 五  郎  舎
( ご ろ う や )
電  話・・・・ 0551-45-0319

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山梨県側、信州峠の麓
住人50余人・28世帯
の黒森地区に佇み
” 百 名 山 ・ 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
を目指す人が多く利用しているようです。
太い柱、分厚い幅広の梁
と原木を贅沢に使った
” モ ダ ン ”
な古民家造りの建物です。
食事は四季折々の
 ” 山 の 幸 ”
地元産 OR 自家栽培
の甘味ある新鮮な野菜類が
色々と工夫されて
 ” ボリュウム ”
満点の料理がでてきます。
” 釜瀬川 ・ 天鳥川 ・ 金山沢 ・ 本谷川 ・ 黒森川 ”
と周辺は源流域の渓観が堪能でき
帰り時間を気にせずに
渓趣と渓魚釣りを
終日 ユックリ・ノンビリ ” 満喫
しては如何ですか。



梁や柱が剝きだしの
民家風造りです。


食堂は窓が大きく、明るく
遠くに 南アルプス ” の山々の
景色が綺麗に見えます。

重厚な木々が
贅沢に使われています。

在りし日の夕食です。
イワナの塩焼きを除いてはすべて
” 自家栽培 OR 天然物 ”
の素材が一工夫して
食べ切れないほど出てきます。 

朝食です。
  
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2.  井  館
電話 = 0551-45-0455

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黒森の ” 釜 瀬 橋 ” から
約10分ほどの金山平で
” 民宿と手打ち蕎麦店 ”
を営んでおります。
二・八蕎麦と季節の山の幸は絶品 !!
昼食に是非お試しください。
釣りだけでなく
秋の紅葉期の
” ク リ ス タ ル ・ ラ イ ン ”
は隠れた穴場です。
5月~10月頃まで
毎日営業しておりますので
近くに来た時には、お寄りください。

入り口にある で飼われている
 ” 見 事 な 岩 魚 ”
ご主人は50有余年
この周辺の渓流で
川虫を餌に釣りをしておられる
 ” 大ベテラン ”
お蕎麦を食される時は
いろいろお尋ねください。


奥の古民家は
江戸末期の建築だそうです。

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3.増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉

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帰り際には
有井館から10分ほど下った
増富温泉街の増富町営
” 増 富 の 湯 ”
で疲れを癒しては、いかがですか。
 ラジウム含有量世界一 ”
を誇る
薬効の高い湯治場として知られており
褐色の ” 源泉温度25度 ” の湯船と
30度・35度・37度
が流れ出る各湯船があります。
! 元 気 溌 溂!
安全運転でご帰宅ください。

詳細は下記にアクセスください。

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4. 明 野 温 泉 太 陽 館

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” 日照時間日本一 ”
を誇る明野町の茅ヶ岳広域農道沿いに
” 南アルプス・八ヶ岳・富士山 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
宿泊設備を備えた町営
 ” 明野温泉 ・ 太陽館 ”
帰路には疲れた体を癒してはいかがですか。

詳細は下記にアクセスください。
http://www.panorama-resort.jp/page/taiyo.html


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5. ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー

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” 明野温泉・太陽館 ”
反対側車線
韮崎方面へ
およそ500m先の
文字看板を左折し、1分ほど進むと
明野町唯一の ワイナリー があります。
帰り際には
増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉
OR
明 野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し
ワインショップ館で

にお土産を買って
 ” 甲州牛専門店 ・ 和こう
でお腹を満たし
帰宅なさっては如何でしょうか。
アクセスください。
http://www.grace-wine.com/our_vinyard/misawa/index.html

ミサワ・ワイナリー入り口
この建物は
” レストラン彩 ”
現在は ” ランチのみ ” の営業です。
奥には ” ワインショップ館 ” があります。

ア プ ロ ー チ

フ ロ ン ト
メ イ ン ル ー ム

サ ブ ル ー ム

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6. 甲 州 牛 ・ 和 こ う

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韮崎ICから右折後600m先に
構える甲州牛専門店です。
オーナーは
店の裏手で甲州牛を飼育し
有機野菜も育て
お店で提供しております。
詳細は下記にアクセスください。
http://www.k-wakou.com/


この冷奴は格別です。
薬味もタップリで
お豆腐の味が絶品です。


メニューは
ステーキ ・ 焼肉
すき焼き ・ しゃぶしゃぶ
の4種が基本で
特に ” タ ン ”
他店では味わえない生肉です。
是 非
帰路にはお寄りください。


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Ⅲ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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①  ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

②  ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
  
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2. 屋久島のヤマメ

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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。

  
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

③ ゴ  ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
オレンジ
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。

⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者
大島 正満 博士
新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校 
( 現在の北海道大学 ) 
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。

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Ⅳ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
オショロコマ
一種とする説

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2. 五  種  一  亜  種  説

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1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ”
は種と認めず
ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士日本の
イ ワ ナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。

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最後迄ご覧いただき
ありがとうございました
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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1 件のコメント:

ひろ さんのコメント...

はじめまして。
山梨の渓流釣りを検索していて辿り着いた者です。
来週(14、15日)に山梨の須玉あたりで仕事の合間一日間渓流釣り(ルアー)をしたいのですが、このあたりでおすすめな場所はありませんか?
もちろんピンポイントでなくてもいいので、川の名前とかおおまかな場所をご教授願えたら幸いです。
よろしくお願いします。 ひろ