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2011年5月24日火曜日

* * * 千 曲 川 源 流 域 釣 行 記 * * *     .


 目 次
 Ⅰ.千 曲 川
                1.千曲川水系の在来渓魚
 Ⅱ.川 上 村
 Ⅲ.千 曲 川 源 流 域
                1.梓川
                2.金峰山川
                       ① 東股沢
                       ② 西股沢
                3.千曲川本流源流域
 Ⅳ.番 外 編 釜 瀬 川
                1.天鳥川とその支流
 Ⅴ.宿泊施設
                1.金峰山荘
                2.五郎舎
                3.有井館.
                4.町田市自然休暇村
                5.蕎麦処 ” 善慶庵 ”
  Ⅵ.渓魚の種と自然分布
                1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                       ① アマゴ
                       ② ヤマメ
                2.屋久島のヤマメ
                3.イワナの自然分布圏 
   Ⅳ.日本のイワナの分類
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 Ⅰ.千  曲  川    

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千曲川は埼玉県秩父市・山梨県山梨市・長野県川上村
の三県境の奥秩父主脈の中央に位置する
標高2475mの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)の
長野県側斜面、南佐久郡川上村を水源地とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで飛騨山脈を水源とする
北流してきた犀川(上高地・梓川)と合流した後
北東に流れ、新潟県に入り、信濃川と名前を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの日本最長の河川であります。
因みに、信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を信濃川と規定しています
尚、河川法上における信濃川の渓魚の自然分布は
ヤマメ と ニッコウイワナ ですが
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
も放流されているようです。

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   Ⅱ. 川  上  村  

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 長野県の東南端に位置し
標高1185m ・ 最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
人口約4500名の千曲川最上流、源流域の
秩父多摩甲斐国立公園の一角を占めている村です。
基幹産業は野菜産業(レタス)であり
7月下旬~11月初旬にかけて
豊潤な大地と豊かな水に育まれると共に
農家の方々の努力でレタスの生産高が
日本一のレタス王国であり
レタス農家約600軒
年平均収入は2500万円になるそうです。
因みに、彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイの各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で、その人数は1000名弱にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中に留めて ” ニホンオオカミ ” と交配させたという
伝承がある 『 川上犬 』
長野県の天然記念物になっております

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  Ⅲ.千 曲 川 源 流 域 釣 行 

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  1.  ”  梓      川  ” 

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 ” 梓川 ” と言うと上高地の梓川を思い浮かべますが
千曲川左岸の最上流
長野県・川上村最奥部の梓山地区と
山梨県山梨市との境界
国師ヶ岳2592mを水源とする
およそ9kmの千曲川の支流です。

               釣 行 日 ・・・・・・ 5月16日午前9時 
               天      気 ・・・・・・ 快 晴             
               気      温 ・・・・・・ 20度 水温=8度  
               R   O   D ・・・・・・ 6.00  Foot  Power = Slow                     
               L  I  N E ・・・・・・ Phoenix  Silk  3Weight       
               LEADER ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered  1.50m
               TIPPET ・・・・・・ 8 X                         
               標      高 ・・・・・・ 1400m                                   

入渓直後の渓観です。
一つの蛇行区間に
” 落ち込み ・ 淵 ・ 瀬 ”
等の色々な組み合わせの型の大小が頻繁に現れる
典型的な上流部の河川です。
勾配は緩く、水量も少ないので、年配者・女性にも
遡行し易く、渓趣を充分堪能できると思います。

9時40分最初の出会いは
標高1420m程でのニッコウ・イワナです。
以後、時間は写真の記録からの表示です。

左側の石の辺りの反転流での出会いです。
木々の装いは、未だ少なく
青空がハッキリとみえます。

 10時37分、標高1450m
やせ細って、張りも艶もありません。

 前方中央の小さな白泡の切れ目から
右岸際の岩に沿った緩い流れで。

2匹目でTEA TIME ですが
残念なことに ” クッキー ” を家に忘れてしまい
” タ バ コ ” では物足りません。

11時04分、オッ・チョット・デカイぞ、テコズリました。
それだけに、やはり、魚体が良い。

11時10分、上の写真より小さかったので
メジャーを当てるのをやめました。
体も貧弱で、やせて、腹部が凹んで見えます。

 写真、左側の右岸際の小さな白泡切れで
 ” 大 ” が
その反対側、左岸際の大石と水中の小石の間で
” 小 ”

11時27分、スポットの写真、撮り忘れました。

11時40分 ” ナ イ ス ” な魚体です。

写真手前の大石と大石の間の反転流でのライズ
白泡の主流に引き込まれ
鮎釣りの如く下流に3m程、私、走らされました。
たまたま小砂利の縁だったので
危ない・危ない!!!
” HOOKING ” したら、何処で ” LANDING-NET ”
するかを予測しておくのも大切ですね。

満足な出会いを得たので昼食です。
今回は、レトルトのクリーム・シチューです。

12時20分、およそ標高1500mです。 

写真左側の主流脇からのライズです。
水深は、50cm位ですね。

12時37分、本日2番目の大きさです。
魚体も太っており、引きもよく
やり取りを楽しませてもらいました。

左側奥の、水中に没している大石際から
ニョロ・ニョロとユックリのお出ましです。

13時38分、標高ジャスト1500m
チョット、痩せ気味です。

手前左、大岩に ” STALKING ”
前方、滑落ち込み際の
白泡主流の左脇からのライズです。

14時27分、左側に1m程の魚道つきの4段の堰堤です。
奥に見える白い帯は第二梓橋です。
此処で出渓することにしました。

**  約5時間30分の遡行雑感 **

                    R  I  S  E・・・・・・・・ 9 回     
                    合せ切れ・・・・・・・・0    
                    合せ仕損・・・・・・・・0    
                    バ ラ シ・・・・・・・・0       
                    LANDING-NET ・・・・・ 9 匹          
                    LANDING-NET % ・・・100%       
     
写真でもお分かりと思いますが
私は ” 右利き ” なので
努めて、右岸側を遡行するようにしています。
其れにより ” CASTING ” が非常に楽になります。
左岸側はBACK-CASTが陸側になることが多く
大変窮屈であり、かつ、トラブルが増すような気がしています。


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   2.” 金  峰  山  川 ”  

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梓山海ノ口線68号を横切る梓川から
およそ2.5km程下った
68号線の居倉から廻目平の間
千曲川左岸、梓川に次ぐ、上流から2番目の支流
約6kmが金峰山川であります。
廻目平の駐車場辺りで二股に分かれ
東側が ” 東 股 沢 ” 西方面が ” 西 股 沢 ”
と呼称されています。


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  ①  東  股 沢  

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金峰山川の分岐点、廻目平駐車場から
およそ4km程の流路で
長野県川上村と山梨県甲府市の境に
にある奥秩父の主脈の一つ
朝日岳2579mが主水源であります。

                釣  行 日 ・・・・・・ 5月17日午前8時 
                天       気 ・・・・・・ 曇 り 後 雷 雨                                 
                気       温 ・・・・・・ 16度 水温=8度     
                R   O   D  ・・・・・・6.60  Foot  Power = Slow
                L  I  N E ・・・・・・ Phoenix  Silk  3Weight    
                LEADER ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered  1.50m
                TIPPET ・・・・・・ 8 X                                    
                標       高 ・・・・・・1450m

                         
 
廻目平の駐車場から
日本最高所の車道峠である大弛峠への
川上牧丘林道
 山梨県側は前面舗装されておりますが
長野県側は雨・雪で浸食され
大小の石がむき出している非常に荒れた
凸凹の激しい林道であります。
6年ほど前に乗用車で引くに引けず通ったことがありますが
それは・それは酷い悪路です。
今思うと ” ゾッ ” トします。
その林道の両脇は、しばらくは白樺林が続きます。

白樺林を抜けた入渓地点です。

巨岩・巨石が幾重にも連なり
その間を抜けるように流れ落ちています。

8時32分、標高1500m程です。
黄色斑点がどうも、上手く撮れません。

写真左側の落ち込みの主流脇
反転流から勢い良くのライズです。

川の中に倒れこんだ山桜です。
すでに盛りは過ぎ、僅かに残り咲いています。
山桜の特徴は、葉と共に花が開くことです。

5月の中旬にもかかわらず
未だ、木々の枝々は寒々としています。
前方が良く見渡せます。

11時16分、標高1600mです。
体高が ” チョット ” あるようなきがします。

写真右側、沈んでいる大石の廻り
緩やかな流れからライズ。

このような瀬は苦手だ。
木化け・岩化けが出来にくい。
素 通 し だ!

標高1600mを過ぎる辺りから重なり合う巨石が
徐々に少なくなってきたようだ
比較的長い瀬が出現し始めました。

橋を潜りすぎた時、突然の雷と共にポツポツと大粒の雨。
躊躇したが、12時31分
チョット物足りないが、此処で出渓することにした。

林道を降りてる途中で
ポツポツ雨が ” ヒョウ ” に変わった。

廻目平の駐車場に13時09分に到着。
約38分歩いて来たが
この間、小雨が降り続いた。
” DRY-FLY  ” は雨には弱い。
” FALSE-CAST ” しても ” FLY ” の水切りができない。
心残りだが、ここで終了です。
           
                                   
**  約4時間30分の遡行雑感 **

                    R   I   S  E ・・・・・・・・・2 回   
                    合せ切れ・・・・・・・・・・0    
                    合せ仕損・・・・・・・・・・0    
                    バ ラ シ・・・・・・・・・・0       
                    LANDING-NET ・・・・・ 2 匹            
                    LANDING-NET % ・・・100%        

標高1450m辺りから入渓したが
1600m近くまでは大石が重なり合い
乗り越えるのに難儀でありました。
橋から先は、どうやら緩やかなようです。
次回はその先を行きたいですね。


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  ② 西  股  沢 

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金峰山川の分岐点、廻目平駐車場から
およそ5kmの流路で
長野県川上村と山梨県甲府市との境
奥秩父の主脈に位置する
金峰山2599mを主水源としています。
山梨県側では 『 きんぷさん
長野県側では 『 きんぽうさん
と呼称しております。
山頂には山岳信仰の ” 金桜神社 ” の本宮があり
古くから修験者の奉賽品など
金峰山信仰に関わる考古遺物の採集が報告されてます。
入渓は川上村・村営の ” 廻り目平キャンプ場 ”
の有料ゲートを入り進みますと
林道沿いに流れており
管理棟である 『 金峰山荘 』 で入漁券が販売されてます。
今回、私は入渓しませんでしたが
近い内に紹介したいと思います。


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  3.千  曲  川  源  流  

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  ① 毛 木 平 

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川上村の106号線から68号線への交差点を右折し
角の地元スーパー ” ナナーズ ” から約25分の
千曲川・信濃川水源地票・甲武信ヶ岳・三宝山・十文字峠
へと、奥秩父連山への拠点地点であります。
毛木平~3時間半ー>水源地票~1時間ー>甲武信ヶ岳
~1時間ー>三宝山~3時間ー>十文字峠
~2時間ー>毛木平と、およその道のりです。
健脚の猛者は一日に10時間半ほどで廻って来るとか。
写真では3台しか駐車してませんが
シーズンになると満車になり、手前道路にも連なるそうです。
綺 麗 な 空 で す ね ~ !! 


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  ②  千 曲 川 源 流 域 

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                 釣  行 日 ・・・・・・ 5月18日午前9時 
               天       気 ・・・・・・ 快 晴            
               気       温 ・・・・・・ 14度 水温=8度  
               R   O   D  ・・・・・・ 6.00  Foot  Power = Slow                       
               L  I  N E  ・・・・・・ Phoenix  Silk  3Weight       
               LEADER  ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered  1.50m
               TIPPET ・・・・・・・8 X                                        
               標       高 ・・・・・・ 1460m                                  

入渓地点です。
結構、大石がゴロゴロしています。
千曲川水源地票まではおよそ5kmほどです。

写真でも、お分かりかと思いますが
大変に倒木が多いのには参りました。
前方の木橋は、左へ十文字峠に向かいます。

9時29分、高度計を添えるのを忘れました。

中央の大石の下からのライズです。

倒木が多く、これが、厄介者です。
力を込めて、踏みつけたり、掴まったりすると
年数が経ってるので ” ポキット ” 折れたりします。
注 意 ・ 注 意 で す。

大石の窪みに咲いていた ” タンポポ ” です。
別に珍しくはありませんが
よくよく見ると
花の下の茎を包みこんでいる膨らんだ部分の葉が
全て下に垂れ下がっているのです。
コレッテ ” セイヨウタンポポ ”!!
標 高 1500m に !!


11時15分、此れも体高があるように感じます。

手前の大石の緩い流れからの
勢い良く水を切ってのライズです。

倒れこんでいる枝を避けて
僅かにあいている右端の空間に
”Presentation Cast  ” そして ” Hooking ” 
右に左に上流に激しく走り
ついに ” LINE ” が枝に絡み掛かります。
オッ、オオキイゾ !! バラシました。

行く手を阻む滑滝。
しかし、右岸側は開けています。

開けた右岸側で見つけた一服の清涼剤。
こ の 花、な~に?

こんな倒木帯が随所にあります。
巨石・巨岩を乗り越えるより、煩わしいです。
どうにかしてくれ~!!
この先、30分ほど遡行するが
同じような渓観が続くので
14時50分、竿を納めました。

降りる途中にありました。
『 大 山 祇 大 神 』
と書かれています。
今日の無事を感謝し、お賽銭を入れました。

15時41分、毛木平駐車場に到着。
約50分、登山道・林道を歩いてきました。
途中の登山道は傾斜が緩く楽でした。

**  約5時間50分の遡行雑感 **

                     R  I  S   E ・・・・・・・ 3 回     
                     合せ切れ・・・・・・・・0    
                     合せ仕損・・・・・・・・0    
                     バ ラ シ・・・・・・・・1       
                     LANDING-NET ・・・・・ 2 匹           
                     LANDING-NET % ・・・66.6%    

再三、コメントしておりますが、倒木や小枝が
渓に倒れ、没し、なにしろ難儀でありました。
巨石・巨岩を乗り越えるより厄介です。
潜ったり、踏みつけたり、摑まったり 
そのたびに、トラブル発生です。
しかし、再び来たい気もしております。


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  Ⅳ.釜   瀬   川  

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山梨県北杜市黒森地区の
瑞牆山(みずがきやま)2230mを主水源とし
塩川ダムの瑞牆湖までの、およそ13kmです。
過っては ” ダム ”辺りで釜無川の支流 ” 塩川 ” が
二股に分かれ、東方面、増富温泉から
流れ来る ” 本谷川 ” と合流していたそうです。
塩川ダムより流れ出す塩川は、およそ23km
韮崎駅の先、3km程で20号線に架かる
塩川大橋辺りで釜無川に合流します。



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  1.天鳥川とその支流  

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釜瀬川の支流、およせ4kmの短い沢です。
戦後孤児の養育園があった所
何故か、未だに 『 天 使 園 』 の看板がある辺りで
釜瀬川に流れ込みます。


                釣  行 日 ・・・・・・・5月19日午前8時50分
                天      気 ・・・・・・・ 快 晴                            
                気      温 ・・・・・・・18度 水温=10度
                R   O   D ・・・・・・・6.00  Foot  Power = Slow  
                L I N E ・・・・・・・・Phoenix  Silk  3Weight
                LEADER・・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered  1.50m
                TIPPET ・・・・・・・8 X                                        
                標       高・・・・・・・1160m                                             

入渓直後の渓観です。
千曲川源流域と違い緑が映えています。
高度差300m程で、こうも変わるのですね。

" ミツバつつじ " です。
4月1日に西丹沢の中川川源流・白石沢
標高約500mを訪れた時は、すでに満開でした。
コチラは、まだ ” ツ ボ ミ ” も見えます。

9時39分、最初の出会いです。
” ニッコウイワナ ” です。
釜無川水系は本来の自然分布では
側線下に赤い斑点がある
” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
 ですが、極々稀にしか会えません。

写真右側の白泡切れの石周りでのライズです。

度 つ き メ ガ ネ 発見 !!
大岩の上に座って、下の淵を ” ノンビリ ”
 ” 脈 釣 り ” でも楽しんでいたのでしょうか
雨・風で淵に落ちないように
小枝にテグスで結わい付けておきました。
さぞや、お困りでしょうね。

10時08分、標高は1200mです。

中央の緩やかな流心からです。

10時56分、2年魚でしょうか。

写真左の大岩のとこからです。

11時32分、今の所、最大です。

奥中央の泡の立っていない
僅かな隙間のような所からです。

12時24分、小さい割には
魚体が良かったせいか、楽しめました。

左岸際の岩と水中の小石の間からです。

12時44分、同じような体長が多いです。
2年おも ” 危 険 ” を通り過ごしてきたのですね。

左奥の小さな落ち込みの反転流からのライズです。

1年魚でしょうか、約6cm位ですかね。
13時11分、3回目でのHookingです。
未だ警戒心が弱く、同じ所にいました。
学習して、長生きしろよ!

真ん中の緩い小さな落ち込みの
浅い瀬からのお出ましです。
13時20分、此処で出渓することにしました。

13時42分、出渓してから車に戻りました。
テクテク歩いて22分を
4時間20分も遡行してたのですね。
入渓は、この駐車スペースから直ぐに容易に出来ます。

**  約4時間20分の遡行雑感 **

                    R   I   S  E ・・・・・・・15 回   
                    合せ切れ・・・・・・・・1  回    
                    合せ仕損・・・・・・・・2  回     
                    バ ラ シ ・・・・・・・ 0  
                    写真撮らず・・・・・・ 3 匹       
                    LANDING-NET・・・・・・・12 匹           
                    LANDING-NET % ・・・・80.0%    

この渓は、およそ4kmと短く
水量も少なく、水深が淵を除けば20~30cm程度で
高低差も余り無く 本谷釜瀬林道 ” に沿っており
入渓もし易く、渓趣も良く、女性にも楽しめる沢です。


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   Ⅴ. 宿  泊  施  設

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 1.金 峰 山 荘   

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宿 泊 日 ・・・ 5月16日・17日

川上村村営のキャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山、ロック・クライミングのメッカ
の拠点として、利用する方が多いようです。
特に、夏休みは、林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。

宿泊棟です。
道路及び駐車場が整備されました。

5月16日の夕食です。
全8品、昨年は6品でした。

17日の朝食です。

今夜の夕食は6品、昨夜は8品だったが・・・?!
きのうはデザートが無かったが
今晩はついていた。
私、細かいですかね?

18日の朝食です。
一皿に詰め込み過ぎですよね。
サラダと主食で二皿にすれば、見た目も綺麗なのに。
コーヒーも添えられました。


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* 2.五  郎  舎
電話 ・・・・・ 0551-45-0319
宿 泊 日 ・・・ 5月18日

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山梨県側、信州峠の麓に佇み
百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
を目指す人の利用が多いようです。
太い柱、分厚い幅広の梁、と原木を贅沢に使った
” モダン ” な民家造りの建物です。
食事は四季折々の ” 山の幸 ”
地元産 OR 自家栽培の甘味ある新鮮な野菜類が
色々と工夫されて ” ボリュウム ” 満点の料理がでてきます。
帰り時間を気にせずに ” ユックリ・ノンビリ ”
渓趣と渓魚の釣りを一日充分楽しんではいかがですか。


玄 関 で す。

玄関内側です。
梁や柱が剝きだしの民家風造りです。

2回が宿泊室になります。

食堂は窓が大きく、明るく、
遠く、南アルプスの山々の雪景色が綺麗に見えます。

2階です。
重厚な木々が贅沢に使われています。

夕食は、手前右より
① キャベツの豆乳スープ ② コゴミ・しいたけ・・・の揚げ物
③ 花豆 ④ 蕗の煮物 ⑤ 鹿肉の燻製と畑わさび
⑥ ゴマ豆腐 ⑦ 大根の煮物 ⑧ 漬物 ⑨ 蕎麦のツユと薬味 
⑩ 岩魚の塩焼き・行者ニンニク・行者ニンニクの佃煮
⑪ おこわ ⑫ スイカ と あんこ のゼリー寄せ
全12品、食べ切れませ~ん。
手打ち蕎麦は1/3にしました。

朝食です。
2段目の右端は ” コシアブラ ” の生です。
そのまま、何も附けづに食べました。
その隣は ” ゼンマイ ” です。



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  3.有  井  館 

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本谷川と金山沢の合流点、落合の駐車場から3分程の
金山平の民宿兼手打ち蕎麦家さんです。
蕎麦は ” 二・八 ” で、お茶請けに山の幸が付いてきます。
近くにお出かけの際は、昼食に心がけてください。
14時、遅い昼食を此処で食しました。

水槽で飼われている見事な ” 岩 魚 ” です。
ご主人は50有余年、この周辺の渓流で
川虫を餌に釣りをしておられる ” 大ベテラン ” です。
お蕎麦を食される時は、いろいろお尋ねください。





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4.町田市自然休暇村

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宿泊客が少ないと、素泊まりにさせられます。
夕食・朝食は
地元スーパー”ナナーズ”で調達を。

詳細は下記に



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5.蕎麦処 ” 善 慶 庵 ”

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 Ⅵ.渓魚の自然分布と種について

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏について

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①  ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。


②  ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。

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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について

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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
(理事長・木村英造・1994年2月解散
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の
門柱前に設置されております。









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3.イワナの自然分布圏について

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ”  と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。


④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus  japonicus Oshima
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。 
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。


⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ、と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。


⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方、中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。


⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士 の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。
以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません

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Ⅶ.日本のイワナの種について

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1. ” 一 種 説 ”

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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナオショロコマ一種とする説。

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2.  ” 五種一亜種説 ”

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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ の亜種と唱える。 
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。


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3. ” 二 種 一 亜 種 説 ”

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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種 ゴ ギ を一亜種とし
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマスノの地理的に連続的に変化する
 ” クライン ” であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。




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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
 など、いただければ幸いです。

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