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目 次
Ⅰ.石 空 川
1.石空川源流域
①.経 路
②.石空川源流域
①.経 路
②.石空川源流域
Ⅱ.渓魚の種と自然分布
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2 屋久島のヤマメ
3.イワナの自然分布圏
Ⅲ.日本のイワナの分類
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Ⅰ.石 空 川
( い し う ろ と が わ )
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南アルプス ” 地蔵ヶ岳 ” の北斜面を主水源とし
凡そ10kmを経て ” 大武川 ” に流入する支流です。
この合流地点から大武川は、約5km流れ
武川町、牧原交差点近くの20号線を横切り
釜無川に流入します。
石空川も大武川と同様、上流5km程は
花崗岩の変化に富んだスラブ滝が幾つも連なる
ダイナミックな ” 石空川渓谷 ” を形成し
最上流部は ” 日本の滝100選 ” 東日本一の
落差121m ” 精 進 ヶ 滝 ” を擁しております。
又、精進ヶ滝へは、精進ヶ滝駐車場から
整備された遊歩道を通り、1時間程で到達します。
尚、釜無川水系の在来渓魚の自然分布は
” アマゴ ” と ” ヤマトイワナ ”
の自然棲息圏でありましたが
現在は ” ヤマメ ” 及び ” ニッコウイワナ ”
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
が放流され、残念ながら
” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流、小沢でも極めて稀であるようです。
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1、石 空 川 源 流 域
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① 経 路
① 経 路
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中央道・須玉インターを降り
白州方面へ
接続している141号線に
右折して進入します。
右折後2分、中央道の陸橋をくぐったら
すぐに信号機のある交差点を左折し
” 611 ・ 612号線 ” を通り
甲州街道・20号線に向かいます。
須玉ICより、およそ10分
牧原交差点で甲州街道20号線を横切り
612号線を直進します。
牧原の交差点より、3分
” Y ” 字路を左へ進み
精進ヶ滝を目指します。
牧原交差点から、およそ5分
案内看板に従い、十字路を右折し
突き当たりで右折します。
須玉ICから、15分
精進ヶ滝への入口案内看板を左折し
完全舗装された ” 精進ヶ滝林道 ” を走ります。
緩やかな林道を快適に進みます。
” 精 進 ヶ 滝 林 道 ”
を走ること約14分、分岐点に出合い
右側のゲートのある方向に下ります。
左に登り進むと
” モジリ峠 ー> 御座石鉱泉 ー> 小武川 ”
500mほど下った正面に
吊り橋が目に入ってきます。
右下の駐車場に到着です。
石空川に架かる ” 精進ヶ滝橋 ” を渡ります。
つり橋を渡り終えると、案内図があります。
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2.石 空 川 入 渓
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釣 行 日・・・・・・・・・・7月27日午前10時00分
天 気・・・・・・・・・・・・ 曇り 一時小雨
気 温・・・・・・・・・・・・26度 水温=18度
R O D ・・・・・・・・・・・7.00 Foot Power = Slow
L I N E ・・・・・・・・・・Phoenix Silk 3Weight
LEADER・・・・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
TIPPET ・・・・・・・・・8 X
標 高 ・・・・・・・・・1100m
案内図から30m程で開けた林の中を通り入渓します。
大石・小石がごろごろしていますが
水量が少ないので
遡上は比較的、楽です。
大石を乗り越える時は、カナリ、シンドイです。
低い落ち込み・流れ出し・早瀬で
水量は少なく、深さは膝下ぐらいなので
ドライ・フライには格好の渓です
” フォッサマグナ ” です。
大石・小石が積み重なる
ゴーロ沢です。
水中の石は ” ヌ メ リ ” が付着しています。
注意しましょう。
一の滝です。
魚止めの滝とも呼ばれております。
鉄梯子を登り、登山路は続きます。
小雨が降り出し、此処で撤退することにしました。
ナダラカな登山路です。
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** 約3時間の釣行雑感 **
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R I S E・・・・・・・・・0 回
合せ切れ・・・・・・・0
合せ仕損・・・・・・・0
バ ラ シ・・・・・・・0
LANDING-NET ・・・・・ 0匹
LANDING-NET % ・・・0.0%
ライズはありませんでしたが
渓魚はおります。
次回には出会いたいものです。
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Ⅱ.渓魚の自然分布と種
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ” ヤ マ メ ”
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について
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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)に
(理事長・木村英造・1994年2月解散)
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
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3.イワナの種と自然分布圏
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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
のニッコウイワナとアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ” ゴ ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに
広島県の天然記念物に指定されております。
④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
因みに
奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。
⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
及び北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この ” 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者 大島 正満 博士 は
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し、贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。
以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません
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Ⅲ.日本のイワナの分類
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1.” 一 種 説 ”
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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
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2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”
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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”
3.” 二 種 一 亜 種 説 ”
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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナは
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種 ゴ ギ を一亜種とし
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ は
アメマスノの地理的に連続的に変化する
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ は
アメマスノの地理的に連続的に変化する
” クライン ” であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
など、いただければ幸いです。
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