目 次
Ⅰ.千曲川
Ⅱ.川上村
Ⅲ.梓 川
1.経 路
2、入 渓
Ⅳ.渓魚の種と自然分布について
1.・アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2. 屋久島のヤマメ
3、 イワナの自然分布圏
Ⅴ.日本のイワナの分類について
Ⅵ.宿泊施設
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* * * Ⅰ.千 曲 川 * * *
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埼玉県秩父市・山梨県山梨市・長野県川上村
の三県境の奥秩父主脈の中央に位置する
標高2475mの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)の
長野県側北斜面、南佐久郡川上村を水源地とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで飛騨山脈を水源とする
北流してきた犀川(上高地・梓川)と合流した後
北東に流れ、新潟県に入り、信濃川と名前を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの日本最長の河川であります。
因みに、信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を信濃川と規定しています。
尚、河川法上における信濃川の渓魚の自然分布は
ヤマメ と ニッコウイワナ ですが
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
も放流されているようです。
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* * * Ⅱ. 川 上 村 * * *
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長野県の東南端に位置し
標高1185m ・ 最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
人口約4500名の千曲川最上流、源流域の
秩父多摩甲斐国立公園の一角を占めている村です。
基幹産業は野菜産業(レタス)であり
7月下旬~11月初旬にかけて
豊潤な大地と豊かな水に育まれると共に
農家の方々の努力でレタスの生産高が
日本一のレタス王国であり
レタス農家約600軒
年平均収入は”2500万円”にもなるそうです。
因みに、彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイの各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で、その人数は1000名弱にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中に留めて ” ニホンオオカミ ” と交配させたという
伝承がある 『 川上犬 』 は
長野県の天然記念物になっております。
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* * * Ⅲ. 梓 川 * * *
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” 梓川 ” と聞くと上高地の梓川を思い浮かべますが
長野県・川上村最奥部の梓山地区と
山梨県山梨市との境界
国師ヶ岳2592mを水源とする約9km
の千曲川左岸、最上流の支流で
68号線沿いの梓山地区の
白木屋旅館前の梓橋から
千曲川本流に流れ落ちます。
白木屋旅館前の梓橋から
千曲川本流に流れ落ちます。
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* * * 1. 経 路 * * *
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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで下り、右折し
1分ほどの三つ目の信号を
須玉・明野方面に左折
茅ヶ岳広域農道を一直線に通過し
” 梓 川 ” に架かる ” や ま め 橋 ” を目指します。
因みに、” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
右折して、すぐ左側には
” 7-11 ” もあり都合が良いかと思います。
韮崎ICより9分ほどの
”茅ヶ岳広域農道”沿いに、明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、この看板を右折した200メートル先にあります。
この建物は
レストラン彩
奥にはワインショップ館があります。
ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。
韮崎ICより約15分で
”孫女橋”を渡り終えたところで
23号線に突き当たり、右折します。
韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの瑞牆湖で
” Y ” 字交差路を
右に行くと増富温泉方面へ
韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
山梨県側の信州峠の麓
T字交差路の周辺が住人50余人・28世帯の
百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
の登山起点が黒森地区です。
右側が本谷釜瀬林道
直進し、信州峠を越えます。
韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った”T字路”を右折し
秩父方面に向かいます。
右折後、2分程に自家栽培蕎麦のそば粉で
お母さんが ” 十割手打ち蕎麦 ” を提供している
川上村、唯一の食事処 ” 善慶庵 ” です。
是非、お試しください。
木曜日が定休日です。
韮崎ICから50分程で
68号線に出会い、右折します。
右側角地は地元スーパー”ナナーズ”です。
韮崎ICより65分
梓橋の直前、白木屋旅館の角を
右折し”町田市自然休暇村”の案内看板
に従い進みます。
左方向が町田市自然休暇村です。
右へ200m先の”やまめ橋”に向かいます。
左側10m先に”いわな橋”
その下の流れは分流で、500m先で合流します。
その先10mが " やまめ橋 ” です。
韮崎ICから約75~80分
”やまめ橋”周辺の駐車場所に到着です。
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* * * 2. 梓 川 源 流 域 入 渓 * * *
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釣 行 日 ・・・・・・・・ 4月24日午前9時35分
天 気 ・・・・・・・・ 快 晴
気 温 ・・・・・・・・ 19度 水温=9度
R O D ・・・・・・・・ 6.60 Foot Power = Slow
L I N E ・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
L E A D E R ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
T I P P E T ・・・・・・ 8 X
標 高 ・・・・・・・・・・1400m
やまめ橋からの本流の眺めです。
左岸側の橋の袂から容易に入渓出来ます。
水量が少なく”Dry-Fly”に格好です。
40分ほどで分流地点
水量はいわな橋に向かう流れが
だいぶ多いようです。
分流地点から上流は
当然、水量は増し、水勢が著しく強くなります。
水量が多く、強い落ち込み・流れ出しの連続で
なかなか良好な ” スポット ” が見つかりません。
11時58分、待望の出会いです。
23cmの ” 日光イワナ ” です。
鮮やかな ” 黄色斑点 ” が写し出せず、残念。
アクリルケースは改善したのですが
まだ、高さが足りないようです。
改良前のケース。
左岸側の突き出た岩沿いの
弱い反転流からのライズです。
” 此処に居なけりゃ何処に居る ”
という”ナイス・スポット”ですね。
12時10分、心地良い気分で昼食です。
”トースト・パン”に”スープ”と”クリーム・チーズ”
食後のリーフ・ティーです。
13時25分、食後数分にて
標高1600mでの出会いです。
標高1600mでの出会いです。
中央の大石の下
同じく反転流からの”ライズ”です。
13時55分、標高1600m
22センチの日光イワナです。
左岸側、主流脇からユラユラと。
右岸側、大石下の緩い流れからの
勢い良いライズでした。
15時35分、標高1700m
水中に没した中央の大石周りから
15時50分、この低い魚道付きの
4段の堰堤で出渓です。
16時10分、駐車場所に到着です。
*** 6時間15分の雑感 ***
入渓時刻・・・・・・・・・・・ 9時35分
退渓時刻・・・・・・・・・・・15時50分
R I S E ・・・・・・・・・・・・・7 回
合せ切れ・・・・・・・・・・・ 0
合せ仕損・・・・・・・・・・・ 0
バ ラ シ・・・・・・・・・・・ 2 匹
LANDING-NET ・・・・・ 5 匹
LANDING-NET % ・・・71%
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*** Ⅳ.渓魚の自然分布と種について ***
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ” ヤ マ メ ”
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。
2. 屋久島の ” ヤマメ ” について
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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)に
(理事長・木村英造・1994年2月解散)
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。
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3.イワナの種と自然分布圏
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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
のニッコウイワナとアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ” ゴ ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。
④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。
⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方、中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この ” 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者 大島 正満 博士 は
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士 の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。
以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません
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Ⅴ.日本のイワナの分類について
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1.” 一 種 説 ”
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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”
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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
3.” 二 種 一 亜 種 説 ”
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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナは
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種 ゴ ギ を一亜種とし
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ は
アメマスノの地理的に連続的に変化する
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ は
アメマスノの地理的に連続的に変化する
” クライン ” であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。
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* * * Ⅵ. 宿 泊 施 設 * * *
* * * Ⅵ. 宿 泊 施 設 * * *
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* * * 1.金 峰 山 荘 * * *
川上村村営のキャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山、ロック・クライミングのメッカ
の拠点として、利用する方が多いようです。
特に、夏休みは、林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
此処で金峰山川・西股沢への入漁圏を購入します。
開設は4月下旬からです。
詳細は下記に
正面玄関です。
こちらで入漁券をお買い求めくださ。
宿泊棟
* * * 2.町 田 市 自 然 休 暇 村 * * *
宿泊客が少ないと、素泊まりにさせられます。
夕食・朝食は
地元スーパー”ナナーズ”で調達を。
詳細は下記に
* * * 3.蕎 麦 処 ・ 善 慶 庵 * * *
地元スーパー・ナナーズの手前
2分程の所で、自家栽培のそば粉で
”十割手打ち蕎麦”
を提供しています。
是非、お試しください。
木曜日が定休日になっております。
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最後迄ご覧いただき、ありがとうございます。
ご要望・ご意見等々
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
など、いただければ幸いです。
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