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2012年5月1日火曜日

* * * 金 峰 山 川 本 流 ・ 西 股 沢 釣 行 記 * * *


目 次
 Ⅰ.千曲川
 Ⅱ.川上村
 Ⅲ.金峰山川西股沢
     1.経 路
     2、西股沢源流域
 Ⅳ.渓魚の種と自然分布について
     1.・アマゴ・ヤマメの自然分布圏
         ① アマゴ
         ② ヤマメ
     2 屋久島のヤマメ
     3、イワナの自然分布圏 
 Ⅴ.日本のイワナの分類について
 Ⅵ.宿泊施設
  

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* * * Ⅰ.千  曲  川 * * *

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埼玉県秩父市・山梨県山梨市・長野県川上村
の三県境の奥秩父主脈の中央に位置する
標高2475mの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
長野県側北斜面、南佐久郡川上村を水源地とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで飛騨山脈を水源とする
北流してきた犀川(上高地・梓川)と合流した後
北東に流れ、新潟県に入り、信濃川と名前を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの日本最長の河川であります。
因みに、信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を信濃川と規定しています
尚、河川法上における信濃川の渓魚の自然分布は
ヤマメ と ニッコウイワナ ですが
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
も放流されているようです。


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* * * Ⅱ. 川 上 村 * * *

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長野県の東南端に位置し
標高1185m ・ 最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
人口約4500名の千曲川最上流、源流域の
秩父多摩甲斐国立公園の一角を占めている村です。
基幹産業は野菜産業(レタス)であり
7月下旬~11月初旬にかけて
豊潤な大地と豊かな水に育まれると共に
農家の方々の努力でレタスの生産高が
日本一のレタス王国であり
レタス農家約600軒
年平均収入は 2500にもなるそうです。
因みに、彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイの各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で、その人数は1000名弱にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中に留めて ” ニホンオオカミ ” と交配させたという
伝承がある 『 川上犬 』
長野県の天然記念物になっております


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* * * Ⅲ. 金 峰 山 川 西 股 沢 * * *

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千曲川左岸、梓川に次ぐ
上流から2番目の支流で
68号線の居倉から廻り目平の間
約6kmが金峰山川であり
廻り目平の駐車場辺りで二股に分かれ
東側が 西方面が 西
と呼称されております。
この分岐点から、およそ5kmの流路で
長野県川上村と山梨県甲府市との境
奥秩父の主脈に位置する
標高2599mの ” 金 峰 山 ” を主水源としています。
因みに、金峰山は
山梨県側では 『 き ん ぷ さ ん
長野県側では 『 きんぽうさん 
と呼称されており
山頂には山岳信仰の 金桜神社 の本宮があり
古くから修験者の奉賽品など
金峰山信仰に関わる考古遺物の採集が報告されてます。


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* * * 1. 経  路 * * *

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで下り、右折し
1分ほどの三つ目の信号を
須玉・明野方面に左折
茅ヶ岳広域農道を一直線に通過し
川上村村営  ” 廻り目平キャンプ場を目指します。
因みに ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
右折して、すぐ左側には
” 7-11 ” もあり都合が良いかと思います。


韮崎ICより9分ほどの
茅ヶ岳広域農道”沿いに、明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、この看板を右折した200メートル先にあります。


この建物は
レストラン彩
奥にはワインショップ館があります。


ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。




韮崎ICより約15分で
”孫女橋”を渡り終えたところで
23号線に突き当たり、右折します。



韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの瑞牆湖で
” Y ” 字交差路を
右に行くと増富温泉方面へ
左に進み 黒  を目指します。


韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
T交差路の周辺が住人50余人・28世帯の


百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
の登山起点が黒森地区です。
右側が本谷釜瀬林道
直進し、信州峠を越えます。



韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った”T字路”を右折し
秩父方面に向かいます。


右折後、2分程に自家栽培蕎麦のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
川上村、唯一の食事処 です。
是非、ご試食ください。
木曜日が定休日です。




韮崎ICから50分程で
68号線に出会い、右折します。
右側角地は地元スーパー”ナナーズ”です。


韮崎ICより約60分
標識に従い、右折し
廻り目平キャンプ場を目指します。


韮崎ICより68分
左側は、日本最高所の車道峠であり
現在通行止めの 弛 峠 ” への川上牧丘林道で


東股沢が川上村側の林道に沿うように流れ
右際が東股沢入渓基点となる廻り目平駐車場です。
直進すると



金峰山荘・廻り目平キャンプ場入り口です。


金峰山荘の宿泊棟です。



韮崎ICから70分余
金峰山荘、正面玄関に到着です。
川上村村営のキャンプ場を兼ね備えた宿泊施設で
金峰山への登山口
ロック・クライミング、ボルダリングのメッカ
として知られ、拠点として利用する方が多いようです。
特に、夏休みは、林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
此処で金峰山川・西股沢への 漁券 を購入します。
開設は4月下旬~11月末迄です。
手前、道路先周辺に駐車します。


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* * * 2. 西 股 沢 源 流 域 入 渓 * * *

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                釣 行 日 ・・・・・・・・ 4月25日午前8時00分
                天   気 ・・・・・・・・ 快 晴        
                気   温 ・・・・・・・・ 21度 水温=9度
                R O D ・・・・・・・・・・7.60 Foot Power = Slow
                L I N E ・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
                L E A D E R ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
                T I P P E T ・・・・・・ 8 X
                標 高 ・・・・・・・・・・・1600m


7時50分、入渓直後の眺めです。
林道沿いに流れており
林道との高低差さも余り無いので
入渓口は多くあります。



巨石・大・中・小石とバライティーに富んでいます。



巨石・大石
そして岩の間を縫うように流れております。



この巨石・大石を越えるのは難儀です。
ミニ・ボルダリングの態です。



狭隘な落ち込み・急な流れ出しの連続で
なかなか良好な スポット が見つかりません。


肘・膝・背中・腹ばい、シガミツキ
全身を使っての
巨石・大石を乗り越えます。
? 沢 登 り・ボルダリング ?



10時20分、一休みです。
クッキーが粉々です。
腹ばいのせい?



エメラルド・グリーンのトロ瀬
綺麗に底まで見え、浅そうですが
!注意!注意!
深いです。


きつい、大石越えです。



落ち込み際の
エメラルド・グリーン
快晴の光を吸い
キラ・キラと一段と鮮やかです。



12時50分、昼食です。
定番のレトルト・スープ、トースト・パン
そしてクリーム・チーズです。

13時55分
18cm弱、標高1800m程
日光イワナです。


左岸側、瀬尻
右下の突き出た大石沿いでの出会いです。

昼食後は、勾配が緩やかになり
スポットが見えてきました。



14時35分、標高1800メートル
20cm弱


左岸側、流れの中に没した
石裏からです。


なだらかな勾配です。
大石が所々にあり
スポットが多そうで、先が楽しみです。
15時50分
ナイス・スポットが多かったが
ライズが無いまま、この堰堤を
見たら、気が抜け出渓です。
これが5基目の堰堤だが
全て容易に林道に出て、再入渓出来ます。

林道から頻繁に流れが見えます。

16時25分
駐車場所に到着です。
歩くと35分、遡行8時間でした。



*** 8時間00分の雑感 ***

ボルダリングのメッカとして
全国的に知られており
流れの中にも行く手を遮る2メートル前後の巨石が
多くあり、それらを通り越すには
非常に体力を要します。
努めて直登を避け、迂回路を探しながら
安全に心がけ、遡行しましょう。

          入渓時刻・・・・・・・・・・・ 7時50分
          退渓時刻・・・・・・・・・・・15時50分
          R I S E ・・・・・・・・・・・・・3 回
          合せ切れ・・・・・・・・・・・ 0
          合せ仕損・・・・・・・・・・・ 0
          バ ラ シ・・・・・・・・・・・ 1 匹
          LANDING-NET ・・・・・ 2 匹    
          LANDING-NET % ・・・66%


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*** Ⅳ.渓魚の自然分布と種について ***

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。


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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について

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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
(理事長・木村英造・1994年2月解散
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。






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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。


④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。


⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。


⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方、中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。


⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士 の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。

以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません



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Ⅴ.日本のイワナの分類について

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1.” 一 種 説 ”

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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナオショロコマ一種とする説。


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2. ” 五 種 一 亜 種 説  ”

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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ の亜種と唱える。 
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。


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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”

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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種 ゴ ギ を一亜種とし
他の有色斑紋点、ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマスノの地理的に連続的に変化する
” クライン ” であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。



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* * * Ⅵ. 宿 泊 施 設 * * *

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* * * 1.金 峰 山 荘 * * *

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川上村村営のキャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山、ロック・クライミングのメッカ
と知られ、拠点として、利用する方が多いようです。
特に、夏休みは、林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
此処で金峰山川・西股沢への入漁圏を購入します。
開設は4月下旬からです。

詳細は下記に

正面玄関です。
こちらで入漁券をお買い求めくださ。


宿泊棟


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* * * 2.町 田 市 自 然 休 暇 村 * *


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宿泊客が少ないと、素泊まりにさせられます。
夕食・朝食は
地元スーパー”ナナーズ”で調達を。

詳細は下記に


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* * * 3.蕎 麦 処 ・ 善 慶 庵 * * *

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地元スーパー・ナナーズの手前
2分程の所で、自家栽培のそば粉で
”十割手打ち蕎麦”
を提供しています。
是非、お試しください。
木曜日が定休日になっております。



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