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2012年9月24日月曜日

*** Sep-2012 ; 尾 白 川 渓 谷 釣 行 記 ・初 秋 編 ***



目 次
   Ⅰ.尾白川
      1.富士川水系の在来渓魚
              2.白州町
        ① 老舗酒造 ” 七 賢 ”
        ② 老舗和菓子店 ” 金 精 軒 ”
        ③ 旅籠や ” つ る や 旅 館 ”
              3.尾白川渓谷
        ① 経 路
        ② アプローチ
        ③ 入 渓
 Ⅱ.渓魚の種と自然分布
      1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
         ① アマゴ
         ② ヤマメ
      2 屋久島のヤマメ
      3.イワナの自然分布圏 
 Ⅲ.日本のイワナの分類
      1.一 種 説
      2.五 種 一 亜 種 説
      3.二 種 一 亜 種 

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Ⅰ. 尾   白   川

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” 甲 斐 駒 ケ 岳 2 9 6 7 m
を主水源とし約11km駆け下り
甲州街道20号線
” 北杜市・白州町
旧甲州街道
 ” 台ヶ原宿
辺りで
釜 無 川
に流れ入る支流です。
この ” 尾 白 川 ” は環境省
” 日 本 の 名 水 100 選 ”
に指定されており
上流部の 花崗岩帯 ” には
長い歳月を掛け侵食され
急峻な傾斜で大小様々な
滝 ” 淵 ”
が形成されています。
川床も
” 花 崗 岩 石 ・ 白 砂 ”
清流に エメラルド ” 色を映し
春は新緑、秋には紅葉
と四季折々の変化に富んだ
” 尾 白 渓 谷 の 美 ” 
を創り出し
多くの人を引き付け、賞賛させています。
因みに、尾白川の名の由来は
白州の山中に白黒で尾が白い
” 神 馬 ”
が住み、その霊験は白黒(善悪)を明らかにし
人界を律すると伝えられてきた
その神馬が住む
” 霊境を水源 ”
とする川であることから
” 尾 白 川 ”
と呼ばれてきたとのことです。
  

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1.富士川水系の在来渓魚

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アマゴ ヤマトイワナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は ヤマメ 及び ” ニッコウイワナ
アメマス の陸封型 エゾイワナ
も放流され、残念ながら
” ヤマトイワナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流 ・ 小沢
でも極めて稀であるようです。


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2. 白 州 町

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甲斐駒ケ岳の東麓に位置し
人口約4300余人
町の凡そ90%が山林で占められ
然したる産業は無く
伏流水が湧き出
水の美味しい町
と標しており、特に
” サントリー白州工場 ”
があることで知られています。
又、江戸時代に甲州街道の宿場として栄えた
” 台 ヶ 原 宿 ”
は国土交通省により
 『 日本の道100選 』
に指定され
今でも古い民家や蔵が点在しています。
   
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① 老 舗 酒 蔵 ” 七 賢 ”

詳細は下記にアクセスください。

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300年を誇る日本酒製造酒蔵です。
!! 奥さんにおべんちゃら !!
純米酒 ” 大 吟 醸 ” 購入です。

隣にある 臺 眠 ” は七賢直営
詳細は下記にアクセスください。

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② 老 舗 和 菓 子 屋 ” 金 精 軒 ”

詳細は下記にアクセスください。

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因みに 信玄餅 ” と言うと
桔梗屋の商品名
桔梗信玄餅 ”
のイメージが強力ですが
元祖は 金 精 軒 ” だそうです。

従来のものと を食べ比べて見ました。
  
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③ 旅 籠 屋 ” つ る や 旅 館 ”

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明治初期の建物だそうです。
現在は使用されておりませが
隣の新館で営業しております。

等々が情緒ある宿場町の趣を
一部、形成しております。
また、町の名の由来は
尾白川が花崗岩を浸食し
運び込んだ
白い砂で出来た
 ” 州 ”
( 中洲 )
の土地である
ことから白州と言うそうです。

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3.尾 白 川 渓 谷

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① 経  路

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長坂ICを降り、右折し
甲州街道20号線に向かい
" 竹 宇 駒 ケ 岳 神 社 "
の駐車場を目指します。

この交差点を直進します。

白州方面へ左折します。

小渕沢IC・白州尾白川エリア
方面へ右折します。

右折して直ぐの
中央線の ” ガード 下 ” を潜り抜け
交差点を左折します。

” T ” 字交差路を左折します。

橋を渡り、左方向に進みます。

”T"字交差路を右折します。

長坂ICより凡そ25分
突き当りが20号線の
” 台ヶ原交差点 ”
手前を右折し、旧甲州街道に進みます。

右折した直後に
 ” 七   賢 ”

” 七 賢 の左斜め向かいに ” 金精軒 ”

旧街道を2分ほど 直進すると
20号線に突き当たり
右折し、直ぐの交差点を
” 竹 字 ・ 横 手 ”
方面へ左折します。
” JA-SS " の向かいが 道の駅 ”です。

学校脇を直進し

 ” Y " 字交差路を左方面に進み

表示板に従い
” 竹 字 駒 ケ 岳 神 社 ”   
方向に進みます。

長坂ICより30分余
” 竹字駒ケ岳神社 ”
駐車場に到着です。

  
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② ア プ ロ ー チ
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10時25分
尾白渓谷を目指します。

駐車場から5分ほどで
” 竹 字 駒 ケ 岳 神 社 ”
事の無きを願って 
お賽銭を入れましょう。

神社裏手の
” つ り 橋 ”



千ヶ淵


千ヶ淵を高巻きする鉄梯子
峰を目指します。





! ! 断 崖 絶 壁 ! !
足元が震えます。








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③ 入  渓

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               釣  行  日 ・・・・・・・・・ 9月15日午前11時25分
               天    気 ・・・・・・・・・ 曇 り         
               気    温 ・・・・・・・・・ 26度 水温=16度
               R   O   D ・・・・・・・・・ 6.60 Foot Power = Slow
               L  I  N E ・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
               LEADER・・・・・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
               T I PPET ・・・・・・・・ 8 X
               標   高 ・・・・・・・・ 620m


11時25分入渓です。
急勾配ですが、滑るように下ります。

入渓直後の光景です。












巨石と深い淵、進めません。
12時50分昼食、納竿です。

食後、出渓した直後に標識板。

13時35分
” 旭 滝 ”

15時00分無事、戻る。 


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** 約1時間25分の釣行雑感 **

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                      R  I  S  E ・・・・・・・・ 0 回   
                    合せ切れ・・・・・・・・ 0
                    合せ仕損・・・・・・・・ 0
                    バ ラ シ・・・・・・・・ 0
                    LANDING-NET ・・・・・ 0 匹    
                    LANDING-NET % ・・・00.%

旭滝の前の標識は駒ケ岳神社まで20分と
書かれていたが 1時間30分 ” も費やしてしまった。
登山道の登り下りは、極々辛くなった。
特に登りの急勾配は這いずってしまったが
川べりの巨石の上で
寝そべっての一服の時間が格別であった。

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尚、お役に立ちましたならば
画面、最上部
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
していただければ
幸いです。
  
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 Ⅱ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
  
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”

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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。

  
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。

⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
を新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
” 札 幌 農 学 校 ・ 宮部 金吾 博士 ”
( 現在の北海道大学 ) 
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。

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Ⅲ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士
は日本の
イワナ
オショロコマ
一種とする説

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2. 五  種  一  亜  種  説

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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ” は種と認めず  ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司理学博士
日本の
イワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。

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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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