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2012年9月30日日曜日

*** 金 峰 山 川 東 股 沢 出 合 ・ 中 秋 編 ***.






目 次
 Ⅰ.千曲川
 Ⅱ.川上村
 Ⅲ.金峰山川東股沢
     1.経 路
     2.アプローチ
     3、入  渓
 Ⅳ.渓魚の種と自然分布について
     1.・アマゴ・ヤマメの自然分布圏
         ① アマゴ
         ② ヤマメ
     2 屋久島のヤマメ
     3、イワナの自然分布圏 
 Ⅴ.日本のイワナの分類について
 Ⅵ.宿泊施設

  

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* * *Ⅰ.千  曲  川 * * *

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埼玉県秩父市・山梨県山梨市・長野県川上村
の三県境の奥秩父主脈の中央に位置する
標高2475mの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
長野県側北斜面 南佐久郡川上村” を水源地とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで飛騨山脈を水源とする
北流してきた犀川(上高地・梓川)と合流した後
北東に流れ、新潟県に入り、信濃川と名前を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの "日本最長" の河川であります。
因みに、信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を信濃川と規定しています
尚、河川法上における信濃川の渓魚の自然分布は
ヤマメ と ニッコウイワナ ですが
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
が放流されているようです。


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* * * Ⅱ. 川 上 村 * * *

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長野県の最東南端に位置し
標高1185m ・ 最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
標高2475mの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
川上村に属する
北側斜面2200メートルに
千曲川信濃川水源地標
が設置されている
人口約4500名の千曲川最上流の
秩父多摩甲斐国立公園の一角を占めている村です。
基幹産業は野菜産業(レタス)であり
7月下旬~11月初旬にかけて
豊潤な大地と豊かな水に育まれると共に
農家の方々の努力でレタスの生産高が
日本一のレタス王国であり
レタス農家約600軒
年平均収入は 2500にもなるそうです。
因みに、彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイ
の各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
その人数は1000名余にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという
伝承がある 『 川上犬 』
長野県の天然記念物になっております


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* * * Ⅲ. 金 峰 山 川 東 股 沢 * * *

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千曲川左岸、梓川に次ぐ
上流から2番目の支流で
68号線の居倉から廻り目平の間
約6kmが金峰山川であり
廻り目平の駐車場辺りで二股に分かれ
東側が 西方面が 西
と呼称されております。
この分岐点から、およそ5kmの流路で
長野県川上村と山梨県甲府市との境
奥秩父の主脈に位置する
標高2579m ” 朝日岳 ” 2360m ” 大弛峠 ”
等の北斜面を諸水源としています。


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* * * 1. 経  路 * * *

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎ICで下り
川上村村営 ” 廻り目平駐車場を目指し
昇仙峡・明野方面に右折します。
因みに よりも 韮 崎 で下りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
折して、直ぐ左側には 11 もあり



都合が良いかと思います。

韮崎ICより
右折後、500m程の右側に
甲州牛専門店の こう がございます。
帰りには、是非、ご賞味ください。




韮崎ICより
2分ほどの三つ目の信号
宮久保の交差点を
須玉・明野方面に左折
茅ヶ岳広域農道を一直線に通過します。


韮崎ICより9分ほどの
茅ヶ岳広域農道”沿いに、明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、この看板を右折した200メートル先にあります。


この建物は
レストラン彩
奥にはワインショップ館があります。


ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。




韮崎ICより約15分で
”孫女橋”を渡り終えたところで
23号線に突き当たり、右折します。


韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの瑞牆湖で
Y ” 字交差路を
右に5分ほど進みますと
村営ラジュウム温泉 ” 増富の湯 へ行き着きます。
帰り際には、是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。

 韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
T字交差路の周辺が
住人50余人・28世帯の黒森地区です。
百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
の登山起点として知られ、周辺には
山荘・民宿・キャンプ場が点在しております。
右側が本谷釜瀬林道
直進し、信州峠を越えます。



信州峠を越えた長野県側の麓
レタスの栽培・出荷の
最盛期を向かえています。


韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った”T字路”を右折し
秩父方面に向かいます。


右折後、1分程に自家栽培蕎麦のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
川上村、唯一の食事処 です。
是非、ご試食ください。
木曜日が定休日です。




韮崎ICから50分程で
68号線に出会い、右折します。
右側角地は地元スーパー”ナナーズ”です。



秋山地区 ” 小坂橋 ” からの
” 千 曲 川 ”
の光景です


韮崎ICより約60分
標識に従い、前方の登り坂方面に右折し
廻り目平の駐車場を目指します。
間違いやすいので、気を付けましょう。
手前の ” 下り坂 に侵入しないように!!


T 字交差路を右折します。


韮崎ICより ” 70分 ” 弱
廻り目平の駐車場に到着です。


右側が駐車場入り口
左側は日本最高所の車道峠
弛 峠 ”
への川上牧丘林道
直進すると3分ほどで
金峰山荘&キャンプ管理棟に着きます。
出入り口には有料ゲートがありますが
30分以内の出入りは無料です。



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2.ア プ ロ ー チ

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駐車場から100m戻った
鍵の掛かったゲートから入ります。
2010年 ” からレタス畑を
鹿の食害 ” から守るため
ゲート及び周辺に 電気フェンス ” が設置され
自由な出入りが出来なくなりましたが
金峰山荘宿泊者・キャンプ利用者
金峰山荘管理棟での日釣券購入者等々が
要望すると ゲート ” を通ることが出来ます。


廻り目平駐車場から
3分程の管理棟へのゲート


廻り目平キャンプ場管理棟

宿泊施設 金峰です。
日釣券が購入できます。


ゲートから50mほど下った
橋の上からの 金峰山川 ” の様子です。
突き当たり
右岸側が東股沢、左岸側が西股沢です。


金峰山川が
東股と西股に Y字型 ” に分岐する地点
西股沢が本流筋になります。
 

合流地点の東股沢の様子。


西股沢の光景
東股沢より水量は多いようです。

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* * * 3. 東 股 沢 入 渓 * * *

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                釣 行 日 ・・・・・・・・・9月26日午前9時20分
                天   気 ・・・・・・・・ 快  晴        
                気   温 ・・・・・・・・ 26度 水温=14度
                R O D ・・・・・・・・・・ 6.00 Foot Power = Slow
                L I N E ・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
                L E A D E R ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
                T I P P E T ・・・・・・ 8 X
                標   高 ・・・・・・・・・1400m

9時20分、入渓直後の眺めです。
昨年の大型台風で
左岸側が大きく侵食された様で
倒木も多く見受けられます。


河原も広くなり
以前は左端を流れていたが
現在は右端側に流路を変えています。


川幅も広く浅くなったようです。


大・中・小の石の重なりが不安定です。




10時20分、最初の堰堤
左岸側から容易に越えられます。




堰堤を越え下りた50m先に
低い2番目の堰堤です。
右岸側から易々と乗り越えました。

 堰堤の上の様子
深い淵ですが、左岸側から
大岩のスロープを登ります。








11時15分、3番目の堰堤です。
かなり高いですが
堰堤間際の左岸側から越えられます。




11時55分
最初の出会いです。


左岸側の沈み石と
中央の石の間の早瀬
手前の大石に 岩化け での
" Hooking " です。



12時20分、昼食です。






13時20分、標高1560m。


中央の石裏周辺からです。










14時45分、標高1600m


左岸側、大石と小市の
狭い落ち込みからの
石廻り周辺からのライズ。

15時20分、4番目の堰堤です。
低い堰堤の間際から越えます。






 

16時00分、此処で出渓です。
橋の袂から容易に上がれます。


川上牧丘林道の様子です。
橋までは舗装されております。




16時30分駐車場所に到着です。
橋から30分弱の歩行です。




*** 6時間40分の雑感 ***

木々が川べりまで迫っており
炎天下では快適ですが
Castingには注意が必要です。
遡行は困難ではありませが
木化け・岩化け
の工夫が必須かと思います。


          入渓時刻・・・・・・・・・・・ 9時20分
          退渓時刻・・・・・・・・・・・16時00分
          R I S E ・・・・・・・・・・・・・6 回
          合せ切れ・・・・・・・・・・・ 0
          合せ仕損・・・・・・・・・・・ 0
          バ ラ シ・・・・・・・・・・・ 3 匹
          LANDING-NET ・・・・・ 3 匹    
          LANDING-NET % ・・・50%




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*** Ⅳ.渓魚の自然分布と種について ***

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。


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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について

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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
(理事長・木村英造・1994年2月解散
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。





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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。


④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。


⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。


⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方、中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。


⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し、贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。

以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません



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Ⅴ.日本のイワナの分類について

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1.” 一 種 説 ”

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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナオショロコマ一種とする説。


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2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”

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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ の亜種と唱える。 
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。


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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”

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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし、 他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ

アメマスノ
の地理的に連続的に変化する
” クライン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。



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 * * * Ⅵ. 宿 泊 施 設 * * *

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* * * 1.金 峰 山 荘 * * *

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川上村村営のキャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山口
ロック・クライミング、ボルダリング
のメッカとして全国的に知られ
 拠点として、利用する方が多いようです。

特に夏休みは、林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
千曲川水系の入漁圏が販売されております。
開設は4月下旬からです。
詳細は下記に

正面玄関です。
東・西股沢への入漁券をお買い求めください。

宿 泊 棟



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* * * 2.町 田 市 自 然 休 暇 村 * *

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宿泊客が少ないと、素泊まりになります。
夕食・朝食は
地元スーパー ナナーズ で調達を。

詳細は下記に
  
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* * * 3.蕎 麦 処 ・ 善 慶 庵 * * *

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地元スーパー・ナナーズの手前
2分程の所で、自家栽培のそば粉で
”十割手打ち蕎麦”
を提供しています。
是非、お試しください。
木曜日が定休日になっております。



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