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2013年3月2日土曜日

*** Feb -2013 ; 積 雪 の 梓 川 釣 行 記 ***

 
 Ⅰ.千曲川
 Ⅱ.川上村
 Ⅲ.梓  川
                1.経 路
                2.入 渓
 Ⅳ.宿泊施設
 Ⅴ.渓魚の種と自然分布
                1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                       ① アマゴ
                       ② ヤマメ
                2.屋久島のヤマメ
                3.イワナの自然分布圏 
 Ⅵ.日本のイワナの分類
 
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Ⅰ.千  曲  川
 
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長野県川上村 ・ 埼玉県秩父市
( 甲 州 )     ( 武 州 )
山梨県山梨市
( 信 州 )
三県境の奥秩父連峰主脈中央に位置する
” 甲 武 信 ヶ 岳
(  こぶしがたけ ・ 2475m  )
長野県川上村側北斜面を主水源とし

八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め

松本辺りで ” 飛騨山脈 ” を水源とする
北流してきた 犀  と合流した後
( 上高地・梓川 )
北西に流れ
 新潟県 ” に入り 信濃川 ”
と名称を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367km 日 本 最 長 ” の河川です。
因 み に
信濃川と呼ばれている部分が
” 153km ”
なのに対し
千曲川の方は
 214km ”
と長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を
” 信 濃 川 ”
と規定しています
信濃川の渓魚の自然分布は
” ヤ マ メ ” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
でしたが、今では
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ
が放流されているようです。
=
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1. 川 上 村
 
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長野県の最東南端に位置し
全国市町村の役所所在地
” 日 本  一 最 高 度 ”
( 標高1185m )
地点にあり 
最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ ・ 2475m )
国  師  ヶ  岳
こくしがたけ ・ 2592m )
金  峰   山
( きんぷさん ・ 2599m )
小  川  山
2418m )
と連なる奥秩父連峰主脈の北斜面を擁し
甲武信ヶ岳の北側斜面
標高 ” 2200m ” には
” 千 曲 川 信 濃 川 水 源 地 標 ”
が設置されている
人口約4500余名の千曲川最上流
秩父多摩甲斐国立公園
の一角を占めている村です。
特に 野菜産業 ”
  (  レ タ ス )
昼夜の大なる温度差
潤な大地、豊かな水
に恵まれると共に
家の方々の努力で
レタスの生産高が
本一の レ タ ス 王 国 ” であり
レタス農家約600軒の
年平均収入は 2500にもなるそうです。
因 み に
彼らを支えているのは
中国 ・ フィリッピン ・ タイ
各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
最盛期の夏季には
” 1 0 0 0 余 名 ”
にも至るとのことです。
ま た
古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中の木に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという伝承がある
『 川 上 犬 』
長野県の 天 然 記 念 物 ” に指定されてます

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Ⅲ. 梓   川

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 川
と聞くと上高地の梓川を思い浮かべますが
長野県・川上村最奥部の梓山地区と
山梨県山梨市との境界
国 師 ヶ 岳
( 2592m )
を主水源とする約9km
の千曲川左岸、最上流の支流で
68号線沿いの梓山地区の
白木屋旅館前の梓橋から
千曲川本流に流れ落ち込みます。

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1. 経  路
 
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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り
昇仙峡・明野方向に右折し
川上村に設置されている
” 町田市自然休暇村
を目指します。
因みに ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して、すぐ左側に
” 7-11 ”
があり都合が良いかと思います。

韮崎ICを降りたら
昇仙峡・明野方向に右折します。
 
韮崎ICより右折し
600mほど先の右側に
” 甲州牛専門店 和こう ”
がございます。
帰路には、是非、ご賞味ください。


韮崎ICから約2分
三つ目の信号
 ” 宮久保 交差点 ”
須玉・明野方面へ左折し
” 茅ヶ岳広域農道 ”
を一直線に通過します。


韮崎ICより9分ほどの
茅ヶ岳広域農道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、右折した200m先にあります。


この建物は、レストラン彩
奥にはワインショップ館があります。
  
ミサワワイナリーの看板か500m進むと
日照時間日本一
を誇る明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。


茅ヶ岳広域農道から
” くっきりと ” 見える八ヶ岳連峰。

 
南側には
南アルプスの峰々が連なっています。


韮崎ICより約15分で
” 孫 女 橋 ”
を渡り終えた所で右折します。
 
 韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムにより造られた瑞牆湖で
” Y 字交差路 ”
右に5分ほど進みますと
増富村営 増富の湯 日帰りの
含有量 世界一のラジュウム温泉 に着きます。
帰路には是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。


韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
” T 字交差路 ”
の周辺が
人50余人・28世帯の黒森地区です。
百名山・瑞牆山
( みずがきやま ・ 2230m )
の登山起点として、周辺には
山荘・民宿・キャンプ場が点在しております。
右側が本谷釜瀬林道
直進し、信州峠を越えます。


山梨県側の信州峠 
所々、短い区間が凍結しておりますので
注意しながら進みます。


信州峠の頂点、標高1500mの
山梨県との県境を越えると
レタスの生産日本一の川上村です。


信州峠の麓の川上村の
レタス畑は一面、雪に覆れています。 
 
 韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った
” T 字 路 ”
を右折し秩父方面に向います。
 
 右折後、2分程に自家栽培のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
食事処 です。
是非、お試食ください。
木曜日が定休日です。
 
手作りお茶うけが出されます。
 
10割手打ちそば
 
韮崎ICから50分程で
68号線に出合い、右折します。
右側角地は地元スーパー
” ナナーズ ”。
  
川上村・居倉地区の
 ” 小 坂 橋 ”
からの千曲川本流の光景です。
村内の本流は
上流の諸支流で取水され
水量は少なく、平坦地を流れる故
緩やかな浅瀬を形成しています。
正面に見えるのが
 ” 八 ヶ 岳 ”
  
此処で日釣券を購入します。
 
 韮崎ICより60分
ナナーズより10分、右折し
 
を目指します。
 
坂を登りきった直後の
案内板に従い左折します。
  
案内板に従い右折します。
路面は凍結しており、注意が必要です。
 
韮崎ICから70分弱にて
町田市自然休暇村 ”
の入り口に到着です。
右へ200m先の やまめ橋” が入渓地点ですが
路面が凍結しており通行できず
此処に駐車です。
  
路面は凍結しており、ツルツル滑るので
脇の雪面を歩きます。 
  
左側10m先に
” い わ な 橋 ”
その下の流れは分流で
500m下流で合流します。
その先10mが " やまめです。
  
ほぼ同一地点での
昨年、9月の様子です。
  
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2. 梓 川 入 渓

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         釣 行 日 ・・・・・・・ 2月28日午前9時40分
         天      気 ・・・・・・・ 快  晴        
         気      温 ・・・・・・・ 18度 水温=4度
         R  O   D ・・・・・・・ 6.00 Foot  Power = Slow
         L  I  N E ・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
         L E A D E R ・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
         T I P P E T ・・・・・・8 X
         標      高 ・・・・・・・1400m
 
やまめ橋からの本流の眺めです。
左岸側の橋の袂から容易に入渓出来ます。


ほぼ同一場所からの
9月の光景です。


左岸側から ” ザクザク ” と30cmぐらい
踏み込み、踏み込み進んで行きます。


入渓直後の様子です。
 乗っても割れませんが、滑ります。
危険なので雪の上を歩きます。
 
 同一場所の9月の光景です。


流路が見えません。


9月の時は、こんな様子で
登り越えましたが
今回は、無理です。


常緑樹が川面への積雪を
和らげたようで
長めの緩瀬を創りだしています。


窪んだ所が流路ですが
一面、雪で覆い隠されています。
雪ノ下は、凍結してますので
安心して歩行できます。


所々で顔を出す川面
渓魚のための呼吸口みたいです。


時、時には穏やかな瀬が現れ
単独の鹿の足跡と思われる
小さな穴がポツリ・ポツリと続く。






正面には、2m程の堰堤ですが
全く面影がありません。
横切った不鮮明な獣の足跡。


これが、本来の姿です。
 
 隘路な滑滝の箇所ですが 
面影は見えません。
  
隘路な滑滝を下から眺めた様子です。 
 
 水際や流れの中で頭を出している
石の上には硬く薄い氷が
頑強に張り付いています。
決して足を乗せてはいけません
 
木々の幹の黒い太い線
細き枝々は交錯し、薄墨色
雪の白さと望む青い空
見え隠れする川面は光を写し返し
輝きながら白泡と共に穏やかに隠れ流れる。
 
川筋を覆い隠した雪の下から
湧き出る強い水の流れ
落ち込みの飛沫が雪に当たり氷結し
繰り返し、繰り返し続け成長し
大きなひさしを創り出している。
 
水際や流れの中で頭を出している
石の上には硬く薄い氷が
頑強に張り付いています。
決して足を乗せてはいけません
 
 
雪ノ下は10cmほど
硬く氷結してるのが見えます。
表面の上を歩くと20cm位モグルが
氷雪が強く支えてくれる。

 
 白樺林の一角は
墨色の木々に比して
一際、心、和ませます。
  
お腹がすいたので昼食です。
レトルトの ” シチュウ ” と ” ペック ” のパン。
 
 川の水を沸かし
レトルトとソーセージを暖め
パンをトーストします。
 
 
食後はリーフ・ティーとクッキー 
満喫した所で12時40分、退渓です。
  
 林道の雪面は30cmほど沈みます。
振り返り、足跡を見る。
登り来る人は、下る跡のみを見
ナント思うか?
来るはずないか!

 
14時00分 ” 無 事 ” 駐車場所に。
  
信州峠、黒森入り口付近からの
今夜の宿、五郎舎です。
 
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1時間50分の雑感

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釣行記というよりも
むしろ、雪中の渓流遡行記である。
キャスティングは、ままならないが
渓流魚釣の真の醍醐味かもしれない。
季節の中の
ほんの一時
そこに、誘われたことに
!! 感 謝 ・ 感 謝 !!
 
                           入渓時刻 ・・・・・・・・9時40分
                           退渓時刻 ・・・・・・・・11時30分
                           R  I  S  E ・・・・・・・・0 回
                           合せ切れ・・・・・・・・ 0 回
                           合せ仕損・・・・・・・・ 0 回
                           バ  ラ  シ・・・・・・・・ 0 匹
                           LANDING-NET ・・・・・ 0 匹    
                           LANDING-NET % ・・・・00%
 
尚、長野県下の渓流魚釣り解禁日は
概ね 2月16日 ” ですが
解禁日に川上村に入るには
信州峠及び141号線は路面凍結しており
それなりの装備が必要です。
又、本流筋は解禁日には楽しめますが
諸支流は、3月下旬以降かと思われます。
 
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お役に立ちましたならば
是 非
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
幸いです。
  
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Ⅳ. 宿 泊 施 設

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1.金 峰 山 荘

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川上村村営の
キャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山
O R
ロック・クライミング

ボルダリング
”メ ッ カ として
全国的に知られ
各々の方が利用しているようです。
特に、夏休みは
林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
開設は4月下旬からです。

詳細は下記に

正面玄関です。
こちらで ” 入漁券 ” をお買い求めください。


宿 泊 棟
” 1 泊 2 食 6 8 0 0 円 ” 



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2.川 上 山 荘
          Tel 0267-77-7645

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” 2015年5月 ”
に新規開館した
68号線から金峰山荘に向う
1本道の中間辺りに
環境に溶け合うように佇んでおり
元サラリーマンの
ご主人と奥さんで営んでいます。
食事は料理好きな奥さんの工夫した
” 洋食料理、家庭料理 ”
” セルフサービス ”
夕・朝食、全てが
” お替わり自由 ”
となっております
料金は近辺では1番リーズナブルな
1泊2食付6700円 ・ 年中無休 ”
電話にてお申込みください。


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3.町 田 市 自 然 休 暇 村

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宿泊客が少ないと
素泊まりにさせられます。
夕食 ・ 朝食
は地元スーパー
” ナナーズ ”
で調達を。

詳細は下記に
 
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4.白 木 屋 旅 館
電話 : 0267-99-2405

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” スーパー ・ ナナーズ ”
から ” 68号線 ” を約15分
梓川に掛かる梓橋の袂に建ち
” 田舎料理の宿 ”
と謳っております。
 
一泊7,780円
田舎料理と言うよりも
田舎夕食
 
” 田舎朝食 ”
 
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Ⅴ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
 
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”

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” 屋久島安房川・小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造・1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小・中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
 
 
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及 び
滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

③ ” ゴ  ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
   降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県・十津川最上流部の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。

⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。
 
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
” 然 別 湖 ”
のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者は
オショロコマ
の亜種と捉えています。
命名は1938年
新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
動物学者
 ” 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません

 
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Ⅵ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
 理学博士は
日本のイワナ
オショロコマ
一種とする説
 
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2. 五  種  一  亜  種  説

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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え ゴ ギ ” は種と認めず
ニッコウイワナ
に偏しました。
 
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司 理学博士
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ ・ ニッコ ウ ・ ヤ マト ・ キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
   
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
ご要望・ご意見等々
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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