目 次
Ⅰ.丹沢湖
1.酒匂川水系の在来渓魚
2.丹沢山塊
Ⅱ.白石沢
1.中川川
2.丹沢山塊
Ⅱ.白石沢
1.中川川
2.経 路
3.入 渓
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
3.入 渓
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2.屋久島のヤマメ
3.イワナの自然分布圏
Ⅳ.日本のイワナの分類
1.一 種 説
1.一 種 説
2.五 種 一 亜 種 説
3.二 種 一 亜 種 説
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Ⅰ. 丹 沢 湖
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1969年
事業者の神奈川県は酒匂川流域の
洪水調節、県全域の上水道、水力発電
等々の多目的ダムの建設計画を実施し
1978年
水没する三保村住民の要望を受け入れ
” 三 保 ダ ム ”
と命名し10年を経て完成に至りました。
この三保ダムは
丹沢山塊を水源とする
東の玄倉川、西の世附川、北の中川川
の各方面から流入する上記
” 三 河 川 ”
の水量で貯水せられることを鑑み
神奈川県は
この人造湖を ” 丹 沢 湖 ” と命名しました。
過っては ” 永歳橋 ” 辺りで
上述の三河川が合流した地点から
” 河 内 川 ”
と呼称しておりましたが
現在は三保ダムから流れ出
” 県道76号線 ”
に沿うように流れ
” 国道246号線 ”
と交わる
” 清 水 橋 交 差 点 ”
の上り車線30m先の清水橋下で
” 鮎 沢 川 ”
と合流する地点までの
5.5kmを ” 河 内 川 ” と称し
以降は ” 酒 匂 川 ” と名称され
約25kmを経て ” 相 模 湾 ” に流れ入ります。
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1.酒匂川水系の在来渓魚
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” ア マ ゴ ”
自然分布の北限と言われ
その生息圏に
” ヤ マ メ ”
生存は皆無が定説ですが
唯一在来種
” ヤ マ メ ”
が混棲する特異な元来河川です。
しかし ” イ ワ ナ ” 在来種
が記録に無いにも関わらず
過っては
” ニッコウイワナ ”
が放流されていましたが
” 最 近 は ”
元来の自然形態に戻すべく
放流を控えているようです。
尚
神奈川県内は
” 3月1日~10月14日 ”
迄が渓魚の遊漁期間です。
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2. 丹 沢 山 塊
2. 丹 沢 山 塊
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東西40Km、南北20Km
ほぼ全域が ” 神奈川県 ・北西部 ” に広がる山地で
50~60以上の諸山で形成されており
最高峰の ” 蛭ヶ岳 ” でも標高は ” 1673m ” であるが
幾山が重なり合い複雑な地形を成す
標高的には中級山岳帯であります。
また ” 東海自然歩道 ” として良く整備されており
首都圏からも近く、車で標高500mほどからの
余裕のある日帰り気楽な軽登山として
四季折々の山趣を楽しめる故に
年配者に人気の山々でもあります。
尚、丹沢山地の大部分は山岳公園として
” 丹沢大山国定公園 ” と ” 神奈川県立丹沢大山自然公園 ”
に指定されております。
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Ⅱ. 白 石 沢
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” 丹 沢 山 塊 ”
西 端
” 山 梨 県 ・ 神 奈 川 県 ”
( 甲 州 国 ) ( 相 模 国 )
県境を沿うように連なる
” 甲 相 国 境 尾 根 ”
の一山
” 加 入 道 山 ”
( 1418m )
を主水源とする
中川川の本流沢
” 白 石 沢 ”
に周辺諸山の
畦ヶ丸・水晶沢の頭・大室山
( 1293m ) (1278m ) (1588m )
等々の沢水が導かれ
およそ2.3Kmを南下した
白石林道ゲート先80mで
” 犬 越 路 ”
( 1169m )
方面から西流してきた支流
” 用 木 沢 ”
が左岸側に流れ入る地点までが
” 白 石 沢 ”
です。
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1.中 川 川
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” 丹 沢 山 塊 ”
西 端
” 山 梨 県 ・ 神 奈 川 県 ”
( 甲 州 国 ) ( 相 模 国 )
県境を沿うように連なる
” 甲 相 国 境 尾 根 ”
の一山
” 加 入 道 山 ”
( 1418m )
を主水源とする
中川川の本流沢
” 白 石 沢 ”
に周辺諸山の
畦ヶ丸・水晶沢の頭・大室山
( 1293m ) (1278m ) (1588m )
等々の沢水が導かれ
およそ2.3Kmを南下した
白石林道ゲート先80mで
” 犬 越 路 ”
( 1169m )
方面から西流してきた支流
” 用 木 沢 ”
が左岸側に流れ入る地点から
” 通 称 名 ・ 中 川 川 ”
と呼称を変え
凡そ7.6km下り
丹沢湖に流れ入ります。
|
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2. 経 路
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東名高速・用賀インターから、およそ35分
大井松田で降り、直ぐの三叉路の右端
接続している255号線に進入後
直ぐに246号線に突き当り
大井松田ICより25分弱
左側の ” 丹沢湖・中川温泉 ” の看板のある
” 清水橋 ” 交差点を右折し
一路、丹沢湖を目指します。
” 清 水 橋 交 差 点 ”
より約5分、丹沢湖に架かる永歳橋を渡り
山北町営の日帰り温泉
” ぶ な の 湯 ”
この周辺が ” 中川温泉街 ” で7軒ほどの旅館があります。
” 武田信玄の隠し湯 ”
と言われている温泉で
心と体を帰り際に癒しては如何ですか。
中川川は76号線の突き当たりの白石林道のゲートまで
ほぼ道路沿いに穏やかに流れております。
中流域で見た様子ですが
途中で取水されておるようで
非常に水量が少く淀んでいます。
松田ICから45分弱で
” 神奈川県立・西丹沢自然教室 ”
の駐車場に到着します。
” 大 室 山 (1588m) ・ 畦 ヶ 丸 (1293m) ”
への登山基点となってるようで
新緑の季節、道路脇のスペースも満車です。
西丹沢教室より1分ほど
大井松田ICより約45分で
白石林道ゲート前の駐車スペースに到着です。
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3. 白 石 沢 入 渓
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釣 行 日・・・・・・・・・ 5月24日午前8時50分
天 気・・・・・・・・・ 快 晴
気 温・・・・・・・・・ 22度 水温=15度
R O D・・・・・・・・・ 6.00 Foot Power = Slow
L I N E・・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
L I N E・・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
LEADER・・・・・・・・・ Phoenix Braided Silk 150cm
TIPPET ・・・・・・ 9 X
標 高 ・・・・・・・・・ 650m
駐車場所から、30mほど下り
用木沢との合流地点から入渓します。
二つ目の橋の脇から容易に降りられます。
中川川左岸側が用木沢
右岸側が中川川本流筋の白石沢です。
合流地点以降から中川川と称し
9Kmを経て、丹沢湖に流れ入ります。
丹沢山塊は石英閃緑(せんりょく)岩帯であり
花崗岩ほど白くは無いが
花崗岩に4~50%ほどの黒ゴマを散らしたような石で
カナリ白っぽく、陽に当るとまぶしく感じます。
砂もカナリ白ぽっく、水は透明度を増し
川底を浮かびあがらせます。
最初に出会う鉄製の堰堤です。
右岸側から容易に越えられます。
2番目の低い堰堤です。
右岸側の細い落ち込みがモロクボ沢
正面の左岸側が白石沢です。
入渓してから約2時間で橋に出合います。
3番目の低い堰堤、懸垂で直登です。
11時15分、標高700m
パーマーク・黒点が見当たらない
銀毛化した山女です。
携帯用水槽を忘れましたが
コルク部分が23cmです。
右岸側の落ち込みからの石廻り
浅瀬からのライズです。
4番目の堰堤です。
4番目の堰堤を越えると
2~30m先に5番目の堰堤が見えます。
12時05分、5番目の堰堤前で昼食です。
クリームチーズ・グースのパテ・クリームスープ
くるみパンは、焦がしちゃいました。
5番目の堰堤を越えると
またもや、2~30m先に6番目の堰堤です。
6番目の堰堤の先には7・8番目の堰堤が見えます。
9番目の堰堤です。
9番目の堰堤を通り過ぎると
目の当たりに10番目の堰堤です。
10番目の堰堤の先に11番目の堰堤です。
11番目の堰堤を通り過ごすと
直ぐに12番目の堰堤。
12番目の堰堤を越すと13番目の堰堤。
又、直ぐに14番目の堰堤。
14番目の過ぎると15番目の堰堤。
堰堤は、4m前後と低く
登山路との高低さも小さく
斜度も低いので容易に通り過ごせます。
15番目を越すと
16・17番目が連続します。
18番目。
19番目。
20番目
21・22番目
23番目。
堰堤は、総じて30~50m間隔で出現し
多くは、その間に大小の石が重なり散在し
短い距離ですが
” ナ イ ス ・ ス ポ ッ ト ”
を形成している故に
” キ ャ ス テ ィ ン グ ”
を誘われます。
24番目。
25番目
14時15分、最終堰堤直前の標識です。
最終、26番目の鉄製の柵の堰堤
右端の鉄柵に挟まった瓦礫の隙間から
三筋のほとばしる水の帯が見えます。
” 標 高 9 5 0 m ”
最終26番目の堰堤の上の様子です。
所々で、ガレ場の隙間から水脈が現れます。
堰堤を見る度ごとに
” 次は無いだろうと、次は無い ”
の強い思いで ” 2 1 基 ” の堰堤を越えたが
その先に ” 水 路 ” はなかった。
26番目の最終堰堤から見た下流の様子です。
14時30分
渓流沿いの緩やかな登山路を歩き
駐車場所に戻ります。
標 識 は
” 用 木 沢 出 合 2.1Km ”
ですから、30分程でしょうか。
登山路は、渓流沿いに
ほぼ平行して踏み固められています。
15時00分駐車場所に到着
左に見えるのが白石林道のゲートです。
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*** 5時間25分の雑感 ***
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6番目の堰堤を通り過ごしたのが12時45分
26番目の堰堤に出合ったのは14時15分
1時間30分の間に ” 2 1 基 ” の堰堤
平均 ” 4分18秒 ” に1基
越えるごとに
” 30~50m ”
先に堰堤が出現します。
入渓地点の標高が650m
26番目の堰堤の標高950m
高さ300mを距離2100mを要し登る
7m歩いて1mの高さです。
これほどの緩やかな斜度の
2100mの区間に26基の堰堤が必要であったのだろうか。
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2. 五 種 一 亜 種 説
3. 二 種 一 亜 種 説
6番目の堰堤を通り過ごしたのが12時45分
26番目の堰堤に出合ったのは14時15分
1時間30分の間に ” 2 1 基 ” の堰堤
平均 ” 4分18秒 ” に1基
越えるごとに
” 30~50m ”
先に堰堤が出現します。
入渓地点の標高が650m
26番目の堰堤の標高950m
高さ300mを距離2100mを要し登る
7m歩いて1mの高さです。
これほどの緩やかな斜度の
2100mの区間に26基の堰堤が必要であったのだろうか。
入渓時刻・・・・・・・・・・08時50分
退渓時刻・・・・・・・・・・14時15分
R I S E ・・・・・・・・・ 1 回
合せ切れ・・・・・・・・・・0
合せ仕損・・・・・・・・・・0
バ ラ シ ・・・・・・・・・ 0
LANDING-NET・・・・・・・1 匹
LANDING-NET%・・・・・・100%
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
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① ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
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2. 屋久島のヤマメ
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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 ) ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散 )
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
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3.イワナの種と自然分布圏
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① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 or 不鮮明 ”
並びに腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の ” ニッコウイワナ ” と ” アメマス ” の
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に ” レモン色 ” 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ゴ ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北
と
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマス
の混棲圏以北
及 び
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
” 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者
大島 正満 博士
は新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校
( 現在の北海道大学 )
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
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Ⅳ.日本のイワナの分類
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1. 一 種 説
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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
は
オショロコマ
一種とする説。
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2. 五 種 一 亜 種 説
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1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ の
キリクチ は ヤマトイワナ の
亜種と唱え
” ゴ ギ ”
は種と認めず
” ニッコウイワナ ”
に偏しました。
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3. 二 種 一 亜 種 説
==========================================================
1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士は日本の
イ ワ ナ
は
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
は アメマス の
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございました。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
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