Ⅰ.丹沢湖
1.酒匂川水系の在来渓魚
2.丹沢山塊
Ⅱ.本 谷
1.世附川
2.丹沢山塊
Ⅱ.本 谷
1.世附川
2.経 路
3.アプローチ
4.入 渓
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
3.アプローチ
4.入 渓
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2.屋久島のヤマメ
3.イワナの自然分布圏
Ⅳ.日本のイワナの分類
1.一 種 説
1.一 種 説
2.五 種 一 亜 種 説
3.二 種 一 亜 種 説
==========================================
Ⅰ. 丹 沢 湖
===========================================
1969年
事業者の神奈川県は酒匂川流域の
洪水調節、県全域の上水道、水力発電
等々の多目的ダムの建設計画を実施し
1978年
水没する三保村住民の要望を受け入れ
” 三 保 ダ ム ”
と命名し完成に至りました。
そして ” 県 ” は、この三保ダムが
丹沢山塊を水源とする
東の玄倉川、西の世附川、北の中川川
の三河川から流入する水量で貯水せられることを鑑み
この人造湖を ” 丹 沢 湖 ” と名付けました。
過ってはこの辺りで上記三河川が合流した地点から
” 河 内 川 ”
と呼称しておりましたが
現在は三保ダムから流れ出、谷峨辺りで鮎沢川
と合流する5kmを ” 河内川 ” と称し
以降 ” 酒匂川 ” と名を変え
約25kmを得て相模湾に流入します。
======================================================
1.酒匂川水系の在来渓魚
=======================================================
” ア マ ゴ ”
自然分布の北限と言われ
その生息圏に
” ヤ マ メ ”
生存は皆無が定説ですが
唯 一 在 来 種
” ヤ マ メ ”
が混棲する河川です。
なお ” イ ワ ナ ” 在来種
は記録にありませんが
現 在 は
” ニッコウイワナ ”
が放流されているようです。
========================================
2. 丹 沢 山 塊
2. 丹 沢 山 塊
=========================================
東西40Km、南北20Km
ほぼ全域が ” 神奈川県 ・北西部 ” に広がる山地で
50~60以上の諸山で形成されており
最高峰の ” 蛭ヶ岳 ” でも標高は ” 1673m ” であるが
幾山が重なり合う
” 複雑な地形 ”
を成す稀な中級山岳帯であります。
また ” 東海自然歩道 ” として
良く整備されており
首都圏からも近く、車で標高500mほどからの
余裕のある日帰り気楽な軽登山として
四季折々の山趣を楽しめる故に
年配者に人気の山々でもあります。
尚、丹沢山地の大部分は山岳公園として
” 丹沢大山国定公園 ” と ” 神奈川県立丹沢大山自然公園 ”
に指定されております。
======================================
Ⅱ . 本 谷
=====================================
” 浅 瀬 ゲ ー ト ”
からおよそ3.5Km上流で
” 世 附 川 ”
右岸側に流れ込む支流
” 土 沢 ”
との合流地点から
” 本 谷 ”
と称し
上流右岸側 ” 大棚沢 ” と出合う迄の
約1.8Kmの区間で
” 世 附 川 本 流 ”
に当たります。
それ以遠は ” 水ノ木沢 ” と呼称され
主水源である
” 菰 釣 山 ”
方面に向かいます。
=====================================
1.世 附 川
=====================================
” 山 梨 県 ・ 神 奈 川 県 ”
( 甲 州 国 ) ( 相 模 国 )
県境を沿うように連なる
丹沢山塊西端
” 甲 相 国 境 尾 根 ”
中央の主峰 ” 菰 釣 山 ” を主水源に
( こもつりしやま・1379 )
三国山 ・ 大棚ノ頭 ・ 西の丸 ・ 畦ヶ丸
( 1343m ) ( 1268m ) ( 1297m ) ( 1293m )
等々の諸山を源頭とする支流を集め
東へ凡そ9.6kmを下り
” 丹 沢 湖 ”
に流れ込む
” 河 内 川 ”
の一大支流に当りますが
本流筋は ” 中川川 ” の様です。
==================================== |
2. 経 路
=====================================
東名高速 ” 用賀インター ” から、およそ35分
大井松田で降り、直ぐの三叉路の右端
直ぐの ” Y字分岐路 ” を左に進むと
” 2 4 6 号 線 ”
に流れ入り
沼津・御殿場方面へ向います。
” 2 4 6 号 線 ”
に流れ入り
沼津・御殿場方面へ向います。
大井松田ICより25分弱
左側の ” 丹沢湖・中川温泉 ” の看板のある
” 清 水 橋 交 差 点 ”
を右折し一路、丹沢湖を目指します。
を右折し一路、丹沢湖を目指します。
” 中 川 川 ” 方面からの ” 永 歳 橋 ”。
青木橋交差点より5~6分
永歳橋を渡った直後の標識により
左折し729号線に入り
世附の ” 浅瀬ゲート ” を目指します。
尚、76号線を5分ほど直進しますと
山北町営の日帰り温泉
” ぶ な の 湯 ”
” 武田信玄の隠し湯 ”
と言われている温泉で
” 永 歳 橋 ” より5分弱
” 大 井 松 田 I C ” から35分弱で
” 浅瀬ゲート ”
前の駐車場所に到着します。
======================================
3.ア プ ロ ー チ
=======================================
駐車場所から100mほど先が
” 浅瀬ゲート ”
左側に見えるのが ” 世 附 川 ” です。
ゲートより5分ほどで
” 浅 瀬 橋 ”
この橋の真下で ” 大又沢 ” が ” 世附川 ” に流れ込みます。
右に向かうと
” 大 又 沢 ダ ム ”
左に進み ” 世附川 ” に架かる” 山百合橋 ” を目指します。
” 浅瀬ゲート ” から約10分
2010年9月の大型台風による集中豪雨で
激流が林道を侵食し崩壊させた堰堤付近は復旧しています。
2011年4月
堰堤付近の林道は寸断され、通行不能でした。
堰堤の上流側も完全に復旧してます。
2011年4月、同一の場所の様子です。
世附橋から20分ほどにあった ” 大 穴 ” も。
2013年3月の時点では放置されており
落ちたら、自力で這い上がるのは
非常に困難であろう3mほどの ” 大 穴 ” でした。
2番めの堰堤付近は工事中です。
2013年3月時の同一場所の様子です
2番めの堰堤までは、完全に復旧しましたが
この先 ” 芦 沢 橋 ” までは
山側の崩落、林道護岸の侵食箇所があります。
ゲートから30分 ” 芦 沢 橋 ” に到着です。
川面から3mの高さの橋の上まで水かさが増し大激流に運ばれた
” 大 丸 太 ”
が欄干に激突し4本をへし折ったようです。
この先の林道は2箇所が大崩落により
寸断されており、通れませんので
連続的に3箇所の山肌の大崩落です。
ゲートから40分強
左岸側 ” 悪 沢 ” との出合いです。
二つ目の大崩落です。
ゲートより50分
朽ちた ” 吊 橋 ” に到着です。
右岸側の大石の手前から
比較的、なだらかな斜面の踏み跡を辿り、林道に出ます。
明るい林の中の踏み跡。
放置された建機とドラム缶
ゲートから60分 ” 山百合橋 ” に到着です。
山百合橋からの下流の眺めです。
上流側の様子です。
真新しい林道壁が完成している驚きの光景です。
2013年3月時点では、右手に
増水により侵食・崩落した林道に土嚢が積まれていました。
山梨県 OR 静岡県側
から ” 明神峠 ” を越えて
” 大棚沢林道 ”
を通り復旧したのであろう。
” 芦沢橋 ” からの最初の堰堤です。
ここまでは、過去ブログ
” No-45=2013-03-22-世附川 ”
の釣行記をごらんください。
ゲートから約76分 ” 広河原橋 ” に到着です。
” 広 河 原 橋 ” 付近からの眺めです。
堰堤を過ぎたあたりから
高低差40~50mの切り立った谷が続きます。
” 広河原橋 ” から4分強 ” 浅瀬ゲート ” より凡そ80分
5.3Kmほどでしょうか
” 本 谷 ”
の入渓口に到着です。
親切にも案内板が立っていますが
良く見ると ” 山北町世附猟区 ” と記されてます。
魚釣りも ” 漁 ” ですから・・・ありがとうございます!
湿った滑り易い杣道を30mほど下ります。
吊り橋が現れました。
東京電力が ” 土沢取水口 ” に行くために架けたようです。
吊り橋より上流の様子です。
吊り橋下流の光景です。
右岸側に流れ込むのが ” 土 沢 ” です。
吊り橋を渡り終えた真際から容易に下りられます。
” 土 沢 ” も、ほどほどに水量があり
楽しめそうな雰囲気です。
==============================================
4. 本 谷 入 渓
===============================================
釣 行 日・・・・・・・・ 6月18日午前09時00分
天 気・・・・・・・・ 曇り時々晴
気 温・・・・・・・・ 26度 水温=18度
R O D・・・・・・・・ 6.00 Foot Power = Slow
L I N E・・・・・・・・・Phoenix Silk 3Weight
L I N E・・・・・・・・・Phoenix Silk 3Weight
LEADER ・・・・・・・・Phoenix Braided Silk 150cm
TIPPET ・・・・・・ 9 X
標 高・・・・・・・・ 640m
振り返り、吊り橋をながめる。
” ナイス・スポット ”
慎重に ” アプローチ ” するが
留守のようです。
両岸は切り立った山肌が迫る ” ゴルジュ ” です。
東京電力の導水管です。
” スポット ”
は多くあるのですが反応がありません。
” アプローチ ”
に工夫が必要なのでしょうか?
延々と続く ” ゴルジュ帯 ” に不安が募ります。
林道への ” 出渓口 ” を確認しながらの遡行です。
10時30分、標高680m
Tippet = 9X
強い引きに慎重に合わせながら
スムースに ” ランディングネット ” に導きました。
水膜が張ってぼやけています。
拭いても取れないので処理をしないとダメですね。
定石の中央の沈み黒石の裏からのライズです。
11時15分、入渓後2時間15分
東京電力の取水口の堰堤です。
左岸側に取っ手がついているので越えられます。
更に、林道へ連なる杣道があり ” 一 安 心 ” です。
長い歳月を過ごした感の趣のある取水施設です。
緩やかな斜度なので遠くまで流路が確認できます。
11時50分、入渓後2時間50分
二つ目の高さ2mほどの堰堤です。
堰堤を目にし気が折れて、この前で昼食です。
食後のリーフ・ティーとフルーツケーキです。
一面に流れ落ちてなければ
懸垂で直登出来そうですが
右岸側堰堤の壁沿いを容易に登り越えます。
堰堤を登り越えて下りた50mほどの先に
3つ目の高さ約3mの堰堤です。
右岸側の急斜面を登ります。
堰堤からの下流の様子、最初の堰堤が見えます。
上流に目を移すと
赤い ” 鋼 鉄 製 透 過 型 砂 防 堰 堤 ” です。
土砂・小石は流し、大石・流木を止めます。
色は不釣り合いですが、前記2基の
” 不 透 過 型 砂 防 堰 堤 ”
に比べれば断然いいですよね。
流木は、不定期に取り除くことになっているそうですが。。???
13時40分、標高730m、入渓後4時間40分
右岸側から ” 大 棚 沢 ” が流れ込みます。
左岸側は ” 花 ノ 木 沢 ” と呼称され
その前方には大堰堤です。
両岸とも急斜面で登れません。
仕方なく ” 大 棚 沢 ” に向かいます
200mほど遡上、標高740mに
豪快な ” 落差33mスラブ滝 ” に出合います。
周辺は滝飛沫が舞い、強い霧雨状態です。
しばし観賞し14時00分、退渓です。
” 透 過 型 砂 防 堰 堤 ”
に20分ほど要して戻り
左岸側の荒れた林道の支線を登ります。
5分ほど掛けて急坂を登ります。
14時25分、標高760m、林道に到着です。
息が切れたので、しばらく休憩し
14時40分、ゲート目指して出発です。
2番目と3番目の堰堤が見えます。
夕 霧 橋 です。
なだらかな林道
金 山 橋
15時10分
出発してから30分、2Kmほどですかね。
入渓口通過です。
広 河 原 橋
15時27分 ” 山百合橋 ” 到着
出発後47分、3Km強ですかね。
山百合橋の袂の標識
” 浅瀬ゲート ” から永歳橋近くの ” 浅瀬入口バス停 ”
間はおよそ3,5Kmですから、あと3,3kmです。
来るときは60分でしたから、45分くらいでしょう。
此処で一休み、15時40分再出発。
ガンバルゾ~。
16時00分 ” 芦 沢 橋 ” 到着です。
後2Km、30分程でしょう
さすがに膝が ” ガ ク ガ ク ” です。
16時30分、林道を歩くこと約100分
ついに到着です。
フゥ~と気が抜けて座り込みました。
! お 疲 れ 様 で し た !
” ナイス・スポット ”
慎重に ” アプローチ ” するが
留守のようです。
両岸は切り立った山肌が迫る ” ゴルジュ ” です。
東京電力の導水管です。
” スポット ”
は多くあるのですが反応がありません。
” アプローチ ”
に工夫が必要なのでしょうか?
延々と続く ” ゴルジュ帯 ” に不安が募ります。
林道への ” 出渓口 ” を確認しながらの遡行です。
10時30分、標高680m
Tippet = 9X
強い引きに慎重に合わせながら
スムースに ” ランディングネット ” に導きました。
水膜が張ってぼやけています。
拭いても取れないので処理をしないとダメですね。
定石の中央の沈み黒石の裏からのライズです。
11時15分、入渓後2時間15分
東京電力の取水口の堰堤です。
左岸側に取っ手がついているので越えられます。
更に、林道へ連なる杣道があり ” 一 安 心 ” です。
長い歳月を過ごした感の趣のある取水施設です。
緩やかな斜度なので遠くまで流路が確認できます。
11時50分、入渓後2時間50分
二つ目の高さ2mほどの堰堤です。
堰堤を目にし気が折れて、この前で昼食です。
食後のリーフ・ティーとフルーツケーキです。
一面に流れ落ちてなければ
懸垂で直登出来そうですが
右岸側堰堤の壁沿いを容易に登り越えます。
堰堤を登り越えて下りた50mほどの先に
3つ目の高さ約3mの堰堤です。
右岸側の急斜面を登ります。
堰堤からの下流の様子、最初の堰堤が見えます。
上流に目を移すと
赤い ” 鋼 鉄 製 透 過 型 砂 防 堰 堤 ” です。
土砂・小石は流し、大石・流木を止めます。
色は不釣り合いですが、前記2基の
” 不 透 過 型 砂 防 堰 堤 ”
に比べれば断然いいですよね。
流木は、不定期に取り除くことになっているそうですが。。???
13時40分、標高730m、入渓後4時間40分
右岸側から ” 大 棚 沢 ” が流れ込みます。
左岸側は ” 花 ノ 木 沢 ” と呼称され
その前方には大堰堤です。
両岸とも急斜面で登れません。
仕方なく ” 大 棚 沢 ” に向かいます
200mほど遡上、標高740mに
豪快な ” 落差33mスラブ滝 ” に出合います。
周辺は滝飛沫が舞い、強い霧雨状態です。
しばし観賞し14時00分、退渓です。
” 透 過 型 砂 防 堰 堤 ”
に20分ほど要して戻り
左岸側の荒れた林道の支線を登ります。
5分ほど掛けて急坂を登ります。
14時25分、標高760m、林道に到着です。
息が切れたので、しばらく休憩し
14時40分、ゲート目指して出発です。
2番目と3番目の堰堤が見えます。
夕 霧 橋 です。
なだらかな林道
金 山 橋
15時10分
出発してから30分、2Kmほどですかね。
入渓口通過です。
広 河 原 橋
15時27分 ” 山百合橋 ” 到着
出発後47分、3Km強ですかね。
山百合橋の袂の標識
” 浅瀬ゲート ” から永歳橋近くの ” 浅瀬入口バス停 ”
間はおよそ3,5Kmですから、あと3,3kmです。
来るときは60分でしたから、45分くらいでしょう。
此処で一休み、15時40分再出発。
ガンバルゾ~。
16時00分 ” 芦 沢 橋 ” 到着です。
後2Km、30分程でしょう
さすがに膝が ” ガ ク ガ ク ” です。
16時30分、林道を歩くこと約100分
ついに到着です。
フゥ~と気が抜けて座り込みました。
! お 疲 れ 様 で し た !
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5時間00分の雑感
==========================================
浅瀬のゲートから ” 本 谷 ” 入渓口標まで約80分
これから30度を越す林道歩きには ” 注 意 ” が必要かと思います。
渓観はゴルジュ帯が続き
大きな落ち込みは無く、大石の間を流れ下る程度で
緩やかな幾種もの ” 瀬 ” が組み合わされた渓流です。
それ故に遡行は至って容易でありますが
” ア プ ロ ー チ ”
には工夫を要するでしょう。
次回は ” 土 沢 ” を紹介する予定です。
2. 五 種 一 亜 種 説
3. 二 種 一 亜 種 説
浅瀬のゲートから ” 本 谷 ” 入渓口標まで約80分
これから30度を越す林道歩きには ” 注 意 ” が必要かと思います。
渓観はゴルジュ帯が続き
大きな落ち込みは無く、大石の間を流れ下る程度で
緩やかな幾種もの ” 瀬 ” が組み合わされた渓流です。
それ故に遡行は至って容易でありますが
” ア プ ロ ー チ ”
には工夫を要するでしょう。
次回は ” 土 沢 ” を紹介する予定です。
入渓時刻・・・・・・・・・・ 09時00分
退渓時刻・・・・・・・・・・ 14時00分
R I S E ・・・・・・・・・・2 回
合せ切れ・・・・・・・・・・ 1 回
合せ仕損・・・・・・・・・・ 0
バ ラ シ・・・・・・・・・ 0 匹
LANDING-NET・・・・・・・ 1 匹
LANDING-NET% ・・・・・・50%
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幸いです。
幸いです。
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
================================================================
① ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
============================================
2. 屋久島のヤマメ
=============================================
” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 ) ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散 )
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
============================================================
3.イワナの種と自然分布圏
=============================================================
① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 or 不鮮明 ”
並びに腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の ” ニッコウイワナ ” と ” アメマス ” の
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に ” レモン色 ” 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ゴ ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北
と
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマス
の混棲圏以北
及 び
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
” 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者
大島 正満 博士
は新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校
( 現在の北海道大学 )
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
====================================================
Ⅳ.日本のイワナの分類
=======================================================
1. 一 種 説
==========================================
1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
は
オショロコマ
一種とする説。
=======================================================
2. 五 種 一 亜 種 説
==============================================================
1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ の
キリクチ は ヤマトイワナ の
亜種と唱え
” ゴ ギ ”
は種と認めず
” ニッコウイワナ ”
に偏しました。
===================================================
3. 二 種 一 亜 種 説
==========================================================
1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士は日本の
イ ワ ナ
は
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
は アメマス の
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
=================================================================
最後迄ご覧いただき
ありがとうございました。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
======================================================