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2013年8月1日木曜日

*** Jul-2013;千曲川支流・金峰山川東股沢 釣行記 ***

   
目 次
   Ⅰ.千 曲 川
               1.川 上 村
               2.金 峰 山 川
                    2- 1. 東 股 沢
                           ① 経 路
                           ② 入 渓 そ の 1
                           ③ 入 渓 そ の 2
   Ⅱ.宿 泊 施 設
               1.金 峰 山 荘
               2.川 上 山 荘
               3.町 田 市 自 然 休 暇 村
               4.白 木 屋 旅 館
   Ⅲ.渓 魚 の 種 と 自 然 分 布 圏
               1.ア マ ゴ ・ ヤ マ メ の 自 然 分 布 圏
                      ① ア マ ゴ
                      ② ヤ マ メ
               2.屋 久 島 の ヤ マ メ
               3.イ ワ ナ の 自 然  分 布 圏
   Ⅳ.日 本 の イ ワ ナ の 分 類
               1.一 種 説
               2.五種一亜種説
               3.二種一亜種説

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Ⅰ.千  曲  川

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長野県川上村 ・ 埼玉県秩父市
( 甲 州 )     ( 武 州 )
山梨県山梨市
( 信 州 )
三県境の奥秩父連峰主脈中央に位置する
” 甲 武 信 ヶ 岳
(  こぶしがたけ ・ 2475m  )
長野県川上村側北斜面を主水源とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで ” 飛騨山脈 ” を水源とする
北流してきた 犀  と合流した後
( 上高地・梓川 )
北西に流れ
 新潟県 ” に入り 信濃川 ”
と名称を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367km 日 本 最 長 ” の河川です。
因 み に
信濃川と呼ばれている部分が
” 153km ”
なのに対し
千曲川の方は
 214km ”
と長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を
” 信 濃 川 ”
と規定しています
信濃川の渓魚の自然分布は
” ヤ マ メ ” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
でしたが、今では
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ
が放流されているようです。

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1. 川 上 村
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長野県の最東南端に位置し
全国市町村の役所所在地
” 日 本  一 最 高 度 ”
( 標高1185m )
地点にあり 
最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ ・ 2475m )
国  師  ヶ  岳
こくしがたけ ・ 2592m )
金  峰   山
( きんぷさん ・ 2599m )
小  川  山
2418m )
と連なる奥秩父連峰主脈の北斜面を擁し
甲武信ヶ岳の北側斜面
標高 ” 2200m ” には
” 千 曲 川 信 濃 川 水 源 地 標 ”
が設置されている
人口約4500余名の千曲川最上流
秩父多摩甲斐国立公園
の一角を占めている村です。
特に 野菜産業 ”
  (  レ タ ス )
昼夜の大なる温度差
潤な大地、豊かな水
に恵まれると共に
家の方々の努力で
レタスの生産高が
本一の レ タ ス 王 国 ” であり
レタス農家約600軒の
年平均収入は 2500にもなるそうです。
因 み に
彼らを支えているのは
中国 ・ フィリッピン ・ タイ
各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
最盛期の夏季には
” 1 0 0 0 余 名 ”
にも至るとのことです。
ま た
古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中の木に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという伝承がある
『 川 上 犬 』
長野県の 天 然 記 念 物 ” に指定されてます。

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2. 金 峰 山 川

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” 朝  日  岳 ”
( 2579m )
を主水源とし東方より流れ来る
” 東  股  沢 ”

” 金  峰  山 ”
( 2599m )
が主水源である西方から駆け下る
” 西  股  沢 ”
村営 ” 金 峰 ふれあいの森 ” 内の
金峰山川に架かる
” 北 沓 橋 ”
上流80m付近で
合流する地点から北流し
68号線が通る
居倉・秋山両地区の境界
” 金峰山川 ” に架かる 新川又橋 ”
の下流70m先で
千 曲 川 ”
に流れ込む凡そ5.5Kmが
” 金 峰 山 川 ”
と名称されています。
因みに 金 峰 山 ” の呼名は
山梨県側では
『 き ん ぷ さ ん 』
長野県側だと
『き ん ぽ う さん』
と呼称されており
山頂には山岳信仰の
金 桜 神 社
の本宮があり
古くから修験者の奉賽品など
金峰山信仰に関わる
考古遺物の採集が報告されてます。

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2-1. 東 股 沢  

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奥秩父山塊主脈の一山
” 朝 日 岳 ”
(2579m)
の東斜面を主水源に
諸山の沢水を集め
北へ約 ” 3.7km ” 流れ下り
川上村営 ” 金 峰 ・ ふれあいの森 ” 内の
金峰山川に架かる ” 北沓橋 ” の上流80m前方で
” 金 峰 山 川 ”
の右岸側に流れ込む支流です。

” 西 股 沢 ”
詳細は過去ブログ
” No-74=2015-06-10 "
で紹介しておりますので
ご覧ください。
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   ①   経   路   

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り
” 昇 仙 峡 ・ 明 野 ”
方向に右折し
長野県川上村
” 川 端 下 駐 車 場
( か わ は げ ) 
を目指します。
因みに ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して、すぐ左側に
” 7-11 ”
があり都合が良いかと思います。

右折し600mほど右側に
” 甲州牛専門店 和こう ”
がございます。


メニューは
ステーキ ・ 焼肉 ・ すき焼き
しゃぶしゃぶ
の4種が基本で
特に ” タ ン ”
他店では味わえない生肉です。
是非、帰路にはご賞味ください。


韮崎ICから約2分
三つ目の信号
” 宮久保交差点 ”
須玉・明野方面へ左折し
” 茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
を一直線に通過します。


韮崎ICより9分ほどの
茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
” ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー ”
が右折した200m先にあります。


この建物は
” レ ス ト ラ ン 彩 ”
現在は ” ランチ ” のみ営業
奥にはワインショップ館があります。

ワインショップ館 

ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一
を誇る明野町に
” 南アルプス ・ 八ヶ岳 ・ 富士山 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営 ” 明野温泉太陽館 ” があります。
” 明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉 ”
で心身を癒し
ワインショップ館で にお土産を買って
” 甲州牛専門店 和こう
でお腹を満たし
帰宅なさっては如何でしょうか。


” 北杜市明野サンフラワーフェス2013 ”
毎 年
7月27日~8月25日
の期間
太陽館を中心に
” ひ ま わ り 6 0 万 本 ”
が咲き誇ります。
お気にお留めください。


韮崎ICより約15分
” 孫 女 橋 ”
( まごめはし )
を渡り終えた所で右折します。
  
韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの建設により造られた
人造湖・瑞牆湖前
” Y 字交差路 ”
右に5分ほど進みますと
増富村営 増富の湯 日帰りの
含有量 世界一のラジュウム温泉 に着きます。
帰路には是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。


韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
 ” T 字交差路 ”
の周辺が人50余人・28世帯の黒森地区です。
” 百 名 山 ・ 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
の登山拠点として
周辺には山荘・民宿・キャンプ場
が点在しております。
右側が本谷釜瀬林道
直進し ” 信 州 峠 ” を越えます。


信州峠の頂点
( 標高1486m )
山梨県との県境を越えると
レタス生産日本一の
長野県川上村です。
信州峠の麓のレタス畑は
一面、苗がビニールに覆われ
夏の出荷への成長を促しています。

韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った
 ” T 字 路 ”
を右折し秩父方面に向います。

 右折後、2分程に自家栽培のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
是非、お試食ください。
” 木曜日が定休日 ”

手作りお茶うけが出てきます。

メニューは ” 10割手打ちモリそば ” のみです。
  
韮崎ICから50分程で
68号線に出合い、右折します。
右側角地は地元スーパー
” ナ ナ ー ズ
帰り際には地元特産品を
お土産に探しては、いかがですか。


川上村・居倉地区
” 小 坂 橋 ”
からの千曲川本流の光景です。
村内の本流は、上流の諸支流で取水され
水量は少なく、平坦地を流れる故
緩やかな浅瀬を形成しています。
快晴だと正面に 八ヶ岳 ” が見えるのですが。

韮崎ICより60分
ナナーズより10分
 ” 金峰渓谷・廻り目平
68号線上の標識の手前
金峰山川に架かる
” 新 川 又 橋 ”

橋からの ” 金 峰 山 上流の様子
この先凡そ300m付近の
” あ ち ば け ダ ム ”
で取水されて水量が少ないです。

橋の下流側70m先で
” 金峰山川 ” は ” 千曲川 ”
に流れ込みます。

” 新 川 又 橋 ”
から30mほどの標識の
 ” 10 m 先 ”
右折し、坂道を登り
” 廻り目平 ”
を目指します。
標識の真向かいに 下り坂道 ” がありますので
くれぐれも、お気を付けください。

右折後2分
標識に従い右折します。

韮崎ICから70分弱
ナナーズより15分
” 金峰ふれあいの森
ゲート入口 東 ・ 西股沢入渓口 ” に到着です。
し か し
2 0 1 0 年 ”
からレタス畑を 鹿の食害 ” から守るため
ゲートには鍵が掛けられ
その周辺も 電気フェンス ” が設置され
自由な出入が出来なくなりましたが
” 金峰山荘宿泊者 ”
” キャンプ場利用者 ”
OR
” 金峰山荘管理棟での日釣券購入者 ”
等々が出入を要望すると
 ” 鍵  番  号 ”  ” 金峰山荘 ”
教えてもらえます。
真向いが
” 川 端 下 駐 車 場 ”
( か わ は け ) 

ゲートより50m先
” Y字交差路 ”
右側が ” 川端下駐車場 ” 入り口
左側は日本最高所の車道峠
大  弛  峠 ”
( おおだるみとうげ )
への 川上牧丘林道入口 ” です。
直進し3分ほどの
” 金峰山荘キャンプ管理棟 ”
に向います。

廻り目平キャンプ場入口ゲート

こちらの事務所で
” 日 釣 り 入 漁 券 ”
を購入する際に
” ふれあいの森ゲート ”
のカギ番号を教えてもらい

川端下駐車場に戻ります。
お疲れ様でした。
  
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②  入 渓 そ の 1

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                      釣 行 日 ・・・・・7月31日
                      入 渓 時 ・・・・・9時00分
                      標      高 ・・・・・1510m
                      天      気 ・・・・・快 晴
                      気      温 ・・・・・28度
                      水      温 ・・・・・15度
                      R  O   D ・・・・・6.60 Foot Power = Slow
                      L  I  N E ・・・・・ Phoenix Silk 3-Weight
                      LEADER ・・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
                         TIPPET・・・・9 X

駐車場真向かい
駐車場入り口から50mほど戻り
” 金 峰 ・ ふれあいの森 ”
ゲートから入ります。
くれぐれも
” 鍵 & ゲートの閉め忘れ
の無いように注意しましょう。


ゲートから50mほど下り
金峰山川に架かる ” 北沓橋 を渡り終えた先が
森林の中の
” ふ れ あ い の 森 ”
キャンプ場となっています。



橋の上流80m先の合流地点
右岸側に流れ入るのは
東方から流れ来た
” 東 股 沢 ”
金峰山川の支流になります。
左岸側は 西股沢 と呼称され
金峰山川の本流です。
” 西 股 沢 ”
詳細は過去ブログ
” No - 74 = 2015 - 06 - 10 "
をご覧ください。

左岸側の橋の袂から
容易に入渓出来ます。
合 流 地 点
西股沢の方が水量が多いようです。


ゴーロの渓です。


気温28度、快晴
日照りが強かったのですが
両岸間際には
高木が生い茂り
日陰は随所にあり、選んで遡行しますと
暑さを感じません。


平瀬のアプローチは
適所に大石があり
” 石化け ・ ストーキング ”
は容易です。


入渓後1時間
最初の鉄柵製の堰堤
左岸側から容易に越えます。


堰堤を越えると直ぐ目の前に
2番目の高さ3mほどの堰堤
左岸側から簡単に通り過ごします。

堰堤先の光景





2番目堰堤から40分
3番目堰堤です。
右岸側から容易に越えられます。
  
大石の間を潜り抜け流れているので
所々で流路が見えなくなります。

滑岩、滑床帯


落ち込み、流れ出し
の連続で
大石を越えるのは難儀です。

11時40分、標高1440m
” Tippet 9x ” ” スリリング ”
自 画 自 賛
巧みな竿捌きでの出会いです。

主流脇から ポッチャ ” との小さいライズです。

12時、昼食です。


食後のリーフティー。

落ち込み・流れ出し・落ち込み
の連続帯で
階段を登るような感じです。


スポットは多くあるのですが・・・。

適度な大きさの石の散在が
石化け
” ストーキング ”
を容易にします。

!!! ナイス・スポット !!!
し か し・・・。

巨石越えは難儀です。

ナイスナな棚ですが・・・。

残念倒木が邪魔して
キャスティングが出来ません。

15時、3番目堰堤から
食事時間を含め4時間
4番目の2段の堰堤です。
左岸側から易々と越えられます。

枯れ枝・枯れ木が密集してるので
石積み沿いを通ります。
平坦な帯状の跡は
堰堤建築時の工事用路であったのであろう。

堰堤上の様子です。

稀な緩やかな瀬が続きます。


追われたことが無いのだ!
良く見ると口が肌に着いてます。
汗の塩でも舐めているのでしょうか。

 ゴーロ帯の ” 棚 ” を探って
乗り越えていきます。

15時25分、標高1720m
川上牧丘林道が通る
” ブルーの橋桁 ”
区切りの目安が良いので
退渓です。
この先は明日紹介いたします。

この橋の名を探しましたが
記銘板が見当たりません。
通称 ” ブルー橋 ” としておきますか。
点々とあるのはウエダーシューズの跡です。

長野県側の川上牧丘林道は
” ブルー橋 ”
までは舗装されておりますが
その先の日本最高所の車道峠
標高2360m
”  大  弛  峠 ” 
( おおだるみとうげ ) 
ま で は
” ジグザグ ・ 凸凹 ・ 石 ・ 砂利道 ”
名の知れた悪路で
ライダーには人気があるようです。
一方、山梨県側は
前面舗装された快適な山岳道路で
杣口林道に繋がり、牧丘町役場付近で
” 140号線・雁坂みち ”
に出合います。

 下りて来る途中の林道脇の斜面帯では
伐採作業が行われており
初めて見るキャタビラ附きの
ブルーの異様な車が活躍していました。

 林道沿いの所々での
白樺林の連なりが
目に優しく、心が和みます。

” ブルー橋から30分弱 ”
駐車場に到着です。
お疲れ様でした。

 ===================================================

 6時間25分の雑感

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” 北沓橋 ” から ” ブルー橋 ”
の間は凡そ2.2Kmほどで
全 体 的 に
落ち込み ・ 流れ出し・落ち込み
の連続する
ゴーロ ”
の沢で体力を必要とし
大小の 棚 ” を探っての遡行
になるかと思います。
       入渓時刻・・・・・・・9時00分
       退渓時刻・・・・・・・15時25分
       R  I  S  E ・・・・・・・1 回
       合せ切れ・・・・・・・ 0 回
       合せ仕損・・・・・・・ 0 回
       バ ラ シ・・・・・・ 0 匹
       LANDING-NET ・・・・ 1 匹    
       LANDING-NET % ・・・100%

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③ 入 渓 そ の 2 

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                      釣 行 日 ・・・・・8月1日
                      入 渓 時 ・・・・・8時30分
                      標      高 ・・・・・1720m
                      天      気 ・・・・・曇りのち晴れ
                      気      温 ・・・・・22度
                      水      温 ・・・・・13度
                      R  O   D ・・・・・6.60 Foot Power = Slow
                      L  I  N E ・・・・・ Phoenix Silk 3-Weight
                      LEADER ・・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
                         TIPPET・・・・9 X

 深夜に小雨が降った模様で
窓から見るは濡れた道路
曇り空の合間には青い空
お粗末な山荘の朝食を素早く済ませ
不安な心で
金峰山荘から2分程下り
川上牧丘林道入口に向います。

川上牧丘林道入り口から5分ほど
” ブルー橋 ”
の手前200m辺りの
林道脇のスペースに駐車します。

8時30分 ” ブルー橋 ” から再開です。
雨後に気温が上昇し ” もや ” がかかっております。
 
” ナイス・スポット ”
” バシャ ” と ” ライズ ”
てごたいあり、でかいぞ
瞬時に ” バ ラ ” しました。

今日も階段状の ” ごーろ ” を登ります。
 
棚を丁寧に探っての遡行です。 
入渓後、50分
最初の鉄柵製の堰堤
右岸側からスムースに林道に出
直ぐに簡単に再入渓です。
 
両岸いっぱいにガレ状の帯に
平瀬が100mほど続きます。
不安だった天気は
青空いっぱいの快晴です。
 
石の隙間を流れ抜けてきた沢水は
運んできた土砂で
平瀬の川床を埋め尽くしています。
 
どうも流路が安定して無いようで
大小の石周りが綺麗です。

重なり合う石々は不安定で
水量が増すと水勢で底が侵食され
動いているようです。
 
鉄柵製堰堤から60分
2番目の2段の堰堤です。
 
右岸側の鬱蒼とした林の中を
突き進みます。
足元には枯葉が幾重にも積もり腐敗し
” フアッ ” と沈みます。

2段目の堰堤の上では
両端から流れ来ます。
左端側の様子です。

迷った末
右端側の水量の少ない方に進みます。

流れ駆け下る状態で
スポットが見つけ難いです。

川面に迫る小枝や
流れの中の枯れ枝が
キャスティング
を妨げます。
 
ナイスナな棚ですが反応も無く
行く手を塞ぐ倒木は難儀です。

掻き分け進む事30分
数えるほどのキャスティングで
堰堤です。 
 橋桁には歳月を感じる
朽ちかけた厚い板が渡っています。
道も利用されて無いようで
堰堤工事用通路だったのでしょか。

右岸側に踏み跡らしきを見つけ
誘われて堰堤を越えた上は

沢登り化してきました。
川床は砂礫と土で
沈み石の周りには隙間が無いようです。
水勢が弱いので
洗い流すのも困難でしょう。

堰堤を越えから40分、8mほどの滝です。
紺碧の空・白い雲・光る水泡
まるで繋がっているようです。
一帯は絶壁で越えられません。
遡行を諦めさせる光景に
70分を費やしたが
釣り人だけの満足感に浸り撤退です。

 静寂な冷気が漂う林の中を
一人歩くは不気味で
音に敏感になり ” ハ ッ ト ” と心を揺すります。
 

12時10分
お腹が空いたので昼食です。



昼食した平坦な日陰の場所を去り
堰堤まで戻ります。

開けたナダラカなスロープの
林の中を足早に通ります。

右端側の支流に入ったのが10時35分
戻ったのが13時00分
名も知れぬ細流に2時間25分費やした・・・。

左端側の本流に進みます。
平瀬の砂の川床に
2cmほどの稚魚の姿が見えます。

50分ほどに2基の堰堤。
左岸側から林の中へ
容易に一気に2基を通り過ごします。

手前が1号基の銘板。

1号基堰堤の上には赤字で
” バ ス ー > ”
” 川端下のバス停 ”
を意味しているのでしょうが
余りにも遠すぎます。
” 林 道 ”
の方が信頼感がある気がするが・・・
一応、出口確保の安心感!

 奥の2号堰堤の銘板。

 堰堤の上はガレ状です。 

2号堰堤から30分で3号堰堤
左岸側から簡単に越えます。


この上もガレ状態です。

不安定な石の積み重なり。
左岸側から細い沢が流れ入ります。

イワナは住んでいるのであろうか・・。

! 探釣 ・ 探魚 !

15時、根気が切れ退渓です。
1号堰堤の バス ー > ” を目指します。
  
川通しで下る事、5分
遡行している時には
気がつかなかった ” ー> ” の印が右岸側に
苦い思い出があるが、一応従います。
  
 !! オー 快適 ラッキー !!
堰堤工事用路跡である。
堰堤のある所
工事用通路があるはずであるが
残っている処は少ない。
案の定、7分で跡形も無く
2号堰堤に出た。

2号堰堤の上で左岸側に渡り
1号堰堤の矢印に従います。

堰堤工事用路跡である。

見覚えのある橋に出合う。
午前に遡行した支流の橋である。

15時25分、川上牧丘林道
に繋がりました。

林道の様子です。

15時38分 ” ブルー橋 ” ホットした瞬間です。
 
15時40分、退渓後40分
一気で駐車場所に到着です。
お疲れ様でした。

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6時間30分の雑感

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一般的には
 ” 北沓橋 ” から ” ブルー橋 ”
の上流で最初に出合う
 ” 鉄柵製堰堤 ”
までが渓魚釣りが楽しめる
区間かと思います。
それ以遠は探鳥ならず
” 探 魚 ”
の遡行になるのではないでしょうか・・。
      入渓時刻・・・・・・・・ 8時30分
      退渓時刻・・・・・・・・15時00分
      退渓標高・・・・・・・・1760m  
      R  I  S   E ・・・・・・・ 1 回
      合せ切れ・・・・・・・・0 回
      合せ仕損・・・・・・・・0 回
      バ ラ シ・・・・・・・1 匹
      LANDING-NET ・・・・・0 匹    
      LANDING-NET %・・・・00%

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” ク リ ッ ク ”
各広告をご覧いただければ
幸いです。
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Ⅱ. 宿 泊 施 設
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1.金 峰 山 荘
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川上村村営の
キャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山
O R
ロック・クライミング

ボルダリング
”メ ッ カ として
全国的に知られ
各々の方が利用しているようです。
特に、夏休みは
林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
開設は4月下旬からです。

詳細は下記に


正面玄関です。
こちらで ” 入漁券 ” をお買い求めください。


宿 泊 棟
” 1 泊 2 食 6 8 0 0 円 ” 



=================================================

2.川 上 山 荘
          Tel 0267-77-7645

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” 2015年5月 ”
に新規開館した
68号線から金峰山荘に向う
1本道の中間辺りに
環境に溶け合うように佇んでおり
元サラリーマンの
ご主人と奥さんで営んでいます。
食事は料理好きな奥さんの工夫した
” 洋食料理、家庭料理 ”
” セルフサービス ”
夕・朝食、全てが
” お替わり自由 ”
となっております
料金は近辺では1番リーズナブルな
1泊2食付6700円 ・ 年中無休 ”
電話にてお申込みください。

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3.町 田 市 自 然 休 暇 村

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宿泊客が少ないと
素泊まりにさせられます。
夕食 ・ 朝食
は地元スーパー
” ナナーズ ”
で調達を。
詳細は下記に
==============================================

4.白 木 屋 旅 館
電話 : 0267-99-2405
===============================================
” スーパー ・ ナナーズ ”
から ” 68号線 ” を約15分
梓川に掛かる梓橋の袂に建ち
” 田舎料理の宿 ”
と謳っております。
” 一泊7,780円 ”
田舎料理と言うよりも
田舎夕食
納豆は市販のままの
” 紙 パ ッ ク ”
器に移し替えて出して欲しいものである。
 
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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①  ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

②  ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。

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2. 屋久島のヤマメ

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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。

  
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

③ ゴ  ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
オレンジ
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。

⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者
大島 正満 博士
新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校
( 現在の北海道大学 )
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。

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Ⅳ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
オショロコマ
一種とする説。

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2. 五  種  一  亜  種  説

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1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ”
は種と認めず
ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士日本の
イ ワ ナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ  ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。

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最後迄ご覧いただき
ありがとうございました
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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