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2013年8月30日金曜日

*** Aug-2013;千曲川支流・金峰山川=西股沢 釣行記 *

   

目 次
   Ⅰ.千 曲 川
              1.川 上 村
      2.金 峰 山 川
      2-1.西股沢
                             ① 経 路
                             ② 入 渓 そ の  1
                             ③ 入 渓 そ の  2
   Ⅱ.宿 泊 施 設 と レ ス ト ラ ン
               1.金 峰 山 荘
               2.町 田 市 自 然 休 暇 村
               3.善 慶 庵 そ ば 店
   Ⅲ.渓 魚 の 種 と 自 然 分 布 圏
               1.ア マ ゴ ・ ヤ マ メ の 自 然 分 布 圏
                     ① ア マ ゴ
                     ② ヤ マ メ
               2.屋 久 島 の ヤ マ メ
               3.イ ワ ナ の 自 然  分 布 圏
   Ⅳ.日 本 の イ ワ ナ の 分 類
      1.一種説
      2.五種一亜種説
      3.二種一亜種説
   =======================================

 Ⅰ.千  曲  川 

========================================
  
長野県川上村 ・ 埼玉県秩父市
( 甲 州 )     ( 武 州 )
山梨県山梨市
( 信 州 )
の三県境の奥秩父連峰主脈中央に位置する
” 甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ ・ 2475m )
長野県川上村側北斜面を主水源とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで ” 飛騨山脈 ” を水源とする
北流してきた 犀   川 と合流した後
(上高地 ・ 梓川 )
北西に流れ
 新潟県 ” に入り 信濃川 ”
と呼称を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの 日 本 最 長 ” の河川です。
因 み に
信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を
信濃川と規定しています
尚、信濃川の渓魚の自然分布は
” ヤ マ メ ” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
でしたが、今では
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ
が放流されているようです。

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1. 川 上 村

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長野県の最東南端に位置し
全国市町村の役所所在地
” 日 本  一 最 高 度 ”
( 標高1185m )
地点にあり 
最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ・2475m )
国  師 ヶ 岳
( こくしがたけ・2592m )
金  峰   山
( きんぷさん・2599m )
小  川   山
( 2418m )
と連なる奥秩父連峰主脈の北斜面を擁し
甲武信ヶ岳の北側斜面
標高 ” 2200m ” には
” 千 曲 川 信 濃 川 水 源 地 標 ”
が設置されている
人口約4500名の千曲川最上流
秩父多摩甲斐国立公園
の一角を占めている村です。
特に 野 菜 産 業 ”
(  レ タ ス )
昼夜の大なる温度差
潤な大地、豊かな水
に恵まれると共に家の方々の努力で
レタスの生産高が
本一の レ タ ス 王 国 ” であり
レタス農家約600軒の
年平均収入は 2500 にもなるそうです。
因みに
彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイ
各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
最盛期の夏季には
1000余名にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中の木に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという伝承がある
『 川 上 犬 』
長野県の 天然記念物 ” に指定されてます。

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2. 金 峰 山 川

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” 朝  日  岳 ”
( 2579m )

を主水源とし東方より流れ来る
” 東  股  沢 ”

” 金  峰  山 ”
( 2599m )

が主水源である西方から駆け下る
” 西  股  沢 ”
村営 ” 金 峰 ふれあいの森 ” 内の
金峰山川に架かる ” 北沓橋 ” 上流80m付近で
合流する地点から北流し
68号線が通る
居倉・秋山両地区の境界
” 金峰山川 ” に架かる 新川又橋 ”
下流70m先で 千曲川 ” に流れ込む
凡そ6.0Kmが ” 金峰山川 ” と名称されています。
因みに 金 峰 山 ”
山梨県側では

『 き ん ぷ さ ん 』
長野県側だと

『 き ん ぽ う さん 』
と呼称されており
山頂には山岳信仰の
金 桜 神 社
の本宮があり
古くから修験者の奉賽品など
金峰山信仰に関わる
考古遺物の採集が報告されてます。
  
===================================

2-1. 西 股 沢  

=====================================
奥秩父山塊主脈の一山
” 金 峰 山 ”
( 2599m )
の北斜面を主水源に
” 八丁平大日岩
( 2058m )   ( 2201m )
等の諸山の沢水を集め
巨岩 ・ 巨石・ 大石
の間を東へ駆け下り
川上村営 ” 金 峰 ・ ふれあいの森 ” 内の
” 金 峰 山 川 ”
に架かる ” 北 沓 橋 ” 上流80mで
” 金 峰 山 川 ” の支流 ” 東 股 沢 ”
と合流する地点迄の約4.5kmが
金峰山川本流 ” 西 股 沢 ” です。
===============================

   ①   経   路   

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り
” 昇 仙 峡 ・ 明 野 ”
方向に右折し
長野県川上村 ” 川端下駐車場を目指します。
( かわはげ )
因みに ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して、すぐ左側に
” 7-11 ”
があり都合が良いかと思います。

右折し600mほど右側に
” 甲州牛専門店 和こう ”
がございます。
帰路には ” 是 非 ” ご賞味ください。


メニューは
ステーキ・焼肉・すき焼き
しゃぶしゃぶ
の4種が基本で
特に ” タ ン ”
他店では味わえない生肉です。
是非、帰りにはご賞味ください


韮崎ICから約2分
三つ目の信号
” 宮久保交差点 ”
須玉・明野方面へ左折し
” 茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
を一直線に通過します。


韮崎ICより9分ほどの
茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
” ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー ”
が右折した200m先にあります。


この建物は
” レ ス ト ラ ン 彩 ”
現在は ” ランチ ” のみ営業 
奥にはワインショップ館があります。

ワインショップ館 

ミサワワイナリー
の看板から500m進むと
” 日照時間日本一 ”
を誇る明野町に
” 南アルプス ・ 八ヶ岳 ・ 富士山 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営 ” 明野温泉太陽館 ” があります。
” 明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉 ”
で心身を癒し 
ワインショップ館で にお土産を買い
 ” 甲州牛専門店・和こう
でお腹を満たし
帰宅なさっては如何でしょうか。


” 北杜市明野サンフラワーフェス ”
例 年
7月27日~8月25日の期間
太陽館を中心に
” ひ ま わ り 6 0 万 本 ”
が咲き誇ります。
毎年開催される様ですので
お気に留めください。


韮崎ICより約15分
” 孫 女 橋 ”
を渡り終えた所で右折します。
  
韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの建設により造られた
人造湖・瑞牆湖前
” Y 字交差路 ”
右に5分ほど進みますと
増富村営 増富の湯 日帰りの
含有量 世界一のラジュウム温泉 に着きます。
帰路には是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。


韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
” T 字交差路 ”
の周辺が人50余人・28世帯の黒森地区です。
百名山・瑞牆山
( みずがきやま ・ 2230m )
の登山拠点として、周辺には
山荘・民宿・キャンプ場
が点在しております。
右側が本谷釜瀬林道
直進し ” 信 州 峠 ” を越えます。


黒森の麓から6分余
信州峠の
頂点
( 標高1467 m )
山梨県と長野県の境界です。


県境を越えると
レタス生産日本一の
長野県川上村です。
信州峠の麓のレタス畑は
見事に実り、出荷を待っています。

韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った
 ” T 字 交 差 路 ”
を右折し秩父方面に向かいます。

 右折後、2分程に自家栽培のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
是非、お試食ください。
” 木曜日が定休日 ”

韮崎ICから50分程で
68号線に出合い、右折します。
右側角地は地元スーパー
” ナ ナ ー ズ
帰り際には地元特産品を
お土産に探しては、いかがですか。


川上村・居倉地区
” 小 坂 橋 ”
からの千曲川本流の光景です。
村内の本流は
上流の諸支流で取水され
水量は少なく、平坦地を流れる故
緩やかな浅瀬を形成しています。
正面に 八ヶ岳 ” が見えます。
 

韮崎ICより60分
ナナーズより10分
 ” 金峰渓谷・廻り目平
68号線上の標識の手前
” 金峰山川 ” に架かる ” 新川又橋 ”

橋からの ” 金 峰 山 上流の様子
この先凡そ300m付近の
” あ ち ば け ダ ム ”
で取水されて水量が少ないです。

橋の下流側70m先で
” 金峰山川 ” は ” 千曲川 ”
に流れ込みます。

” 新 川 又 橋 ”
から30mほどの標識の
 ” 10 m 先 ”
右折し、坂道を登り
” 川端下駐車場 ”
を目指します。
標識の真向かいに 下り坂道 ” がありますので
くれぐれも、お気を付けください。

右折後2分
標識に従い右折します。

68号線を右折後10分弱
右側が ” 川端下駐車場 ”
左側の ” 金 峰 ふれあいの森 ”
ゲートから入ります。
し か し
2010年 ”
からレタス畑を 鹿の食害 ” から守るため
ゲートには鍵が掛けられ、その周辺も
弱電流を流した ” 電気フェンス ” が延々と続いており
自由に出入りることが出来ませんので
” 金峰山荘 & 廻り目平キャンプ管理棟 ”
に向かいます。


直進後、直ぐの ” Y ” 字路
右側が ” 川端下駐車場 ” 入り口
左側は日本最高所の車道峠
 弛  峠 ”
( おおだるみとうげ )
への川上牧丘林道入口
直進すると3分ほどで
” 金峰山荘 & キャンプ管理棟 ”
に着きます。

金峰山荘へのゲートを潜ります。
30分以内の出入は無料です。


廻り目平キャンプ場

管理宿泊施設
金 峰
ここで ” 日釣券 ” を購入する際に
” 鍵 番 号 ”

を教えてもらいます。

” 韮崎ICより75分弱 ”
” 川端下駐車場 ”
に到着です。
中央の電信柱の前が
” 金峰ふれあいの森ゲート ”


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②  入 渓 そ の 1

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                                        釣 行 日 ・・・・・・・・・・ 8月29日午前9時30分
                                        天   気 ・・・・・・・・・・ 快  晴
                                        気   温 ・・・・・・・・・・ 26度 水温=14度
                                        R  O   D ・・・・・・・・・・  6.00 Foot  Power = Slow
                                        L I  N E ・・・・・・・・・・  Phoenix Silk 3Weight
                                        L E A D E R ・・・・・・  Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
          Tippet・・・・・・9X
                                        標   高・・・・・・・・・・1360m
く れ ぐ れ も
” 鍵 & ゲートの閉め忘れ
の無いように注意しましょう。


ゲート間際に立つ案内板。


ゲートから50mほど下り
金峰山川に架かる
 ” 北 沓 橋
を渡り終えた先が
森林の中の
” 金 峰ふ れ あ い の 森 ”
キャンプ場となっています。



橋の上流80mの合流地点
右岸側に流れ入るのは
東方から流れ来た 
” 東股沢 ”
金峰山川の支流になります。
左岸側は 西股沢 と呼称され
金峰山川の本流です。

左岸側の橋の袂から
容易に入渓出来ます。
合 流 地 点
西股沢の方が水量が多いようです。

入渓直後の様子です。


入渓後、35分
” 川上牧丘林道入り口 ・ 廻り目平駐車場 ”
から数分に架かる名の判らぬ橋
合流地点からの遡行に拘らぬ方は
橋の上流右岸側より
簡単に入渓出来ますので、どうぞ。


入渓後50分、標高1390m
最初の出会った全体に白班点が大く
有色斑点の無い
アメマスの陸封型イワナ
 ” エ ゾ ワ ナ ? ”

しかし、良く見ると
頭部から背びれへの背部には
” 鯖模様 ・ 虫食い模様 ”
が明瞭に見られます。
” ゴ ギ ” は腹部に ” レモン色斑点 ”
頭頂部に ” 虫食い模様 ” のはずだが・・・?
落ち込みからの左岸側反転流
沈み石付近での勢い良くのライズです。


木々が覆い被さり
冷やりとした空気の不気味な
薄暗い中を通り過ごします。


陽射しが強くても
木陰はヒャリの冷気。


入渓後、2時間20分、標高1440m
腹部に黄色斑紋点
を有する ニッコウ ・ イワナ ” です。


滑落ち込みからの
右 岸 側
流れ出し脇からのライズです。


入渓後、2時間30分
最初の高さ3mほどの堰堤
左岸側から容易に通り過ごします。


紺碧の空、白い雲
黒き山並みに、みどり濃き木々
沢水は飛び跳ね光り輝く。


入渓後、2時間55分、標高1460m
での ” ニッコウ・イワナ ” です。


 大石の両脇からの
落ち込み
中央の沈み中石の裏からライズ。


お腹が空いたので12時30分昼食です。
食材はレトルトの
” スープとハンバーグ ”
それにチーズとサラダ菜。


湯煎後、パンと共に焼きます。


” チーズハンバーガー ”
の出来上がり
!!! ウ マ イ !!!


食後は
リーフティーと洋菓子
!! 至福のひと時 !!


巨岩・巨石・大石
の重なり合うさまは、圧巻です。


大・大 ” ゴーロ帯 ” が続きます。

平瀬の開きは苦手だ!


13時50分
入渓後、4時間20分
2番目の5mほどの堰堤。
堰堤での ” キャスト ” は好みで無いので
左岸側から通り越します。


堰堤上は何処も
暫くは傾斜度が低い平瀬が続きます。


14時20分、標高1480m


左岸側の沈み大石周りから
” パッシャ ”
との小さなライズ。


時たま現れる比較的長い平瀬では
川床は
粗目糖の砂利と小石
細かい舞い上がる砂は
この渓には、ほとんどありません。


前方に見えるは
本日宿泊の ” 金峰山荘 ” です。


3番目の鉄柵製の堰堤。


左岸側から登り越えると
直ぐに4番目の2段の堰堤です。
区切りが良いので
15時40分
本日は此処にて退渓です。
明日、この先を紹介いたします。




退渓後、5分余
金峰山荘に到着。


金峰山荘の真向かいの
直壁を ” クライミング ” しています。


ゲートからの道路の両脇は
白樺林が続きます。


16時、駐車場に到着です。
お疲れ様でした。



 =====================================

 6時間10分の雑感

==========================================

巨岩 ・ 巨石 ・ 大石
が重なり合い
その間を流れ落ちる
” ダイナミック ”
な渓観を創りだしおり
遡行は少々難儀ですが
充分に渓趣が楽しめる ” 渓 ” と思います。
左岸側には緩やかな傾斜で
渓に沿うように林道が通っておりますので
不安の解消にはなるのでは・・・。
          入渓時刻・・・・・・・・ 9時30分
          退渓時刻・・・・・・・・15時40分
           R I S E ・・・・・・・・・ 6 回
          合せ切れ・・・・・・・・ 0 回
          合せ仕損・・・・・・・・ 1 回
          バ ラ シ・・・・・・・・ 1 匹
          LANDING-NET ・・・・・ 4 匹    
          LANDING-NET % ・・・・66.6%


==============================

② 入 渓 そ の 2 

================================

                                釣 行 日 ・・・・・・・・・ 8月30日午前7時10分
                                天   気 ・・・・・・・・・  晴たり曇ったり
                                気   温 ・・・・・・・・・ 24度 水温=14度
                                R O D ・・・・・・・・・・・ 6.00 Foot  Power = Slow                                                 L I N E ・・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
                                 L E A D E R ・・・・・・ Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
            T I P P E T ・・・・・・・ 9 X
                                 標  高 ・・・・・・・・・・・1540m
  
昨日の退渓箇所
金峰山荘から5分ほどの
2段堰堤から再開です。

 堰堤を通り過ぎると
100m先に2mの堰堤
相変わらずの巨岩 ・ 巨石です。
  
2番目の堰堤を越えると
又、100mほど先に堰堤です。

 昨日の渓路にも増して
” 巨岩 ・ 巨石 ・ 大石 ”
態が続きます。

 ” 巨岩 ・ 巨石 ・ 大石 ”
が複雑に重なり、絡み合う
その隙間を流れ下ってきます。

 入渓後、2時間25分、標高1600m
待望の出会いです。

 右岸側
落ち込みからの反転流
沈み大石沿いの流れからの”ライズ”です。

 

 巨石越えは
うまい具合に大石が
” ステップ ”
となり、通り越えます。

 圧巻の巨石帯です。

 エメラルドグリーン
の落ち込み。

 入渓後、4時間
4番目の堰堤です。
左岸側から簡単に通り越えます。

下流方向を見やると
実に綺麗な空だ。 

 お腹が空いたので11時40分昼食です。
コンビーフ、チーズ、サラダ菜

 

沢の水を沸かし、食後の
” リーフティー ” と ” ラスク ”。
 

 12時40分、食後10分ほどで
5番目の堰堤です。

 左岸側から越えた先は
巨石群が少く、傾斜は緩く
先が見通せます。

 14時00分6番目の堰堤です。
 
緩やかな長~い平瀬帯
 

14時45分、入渓後7時間35分
釣行意欲を失わせる
7番目の堰堤
此処で退渓です。

堰堤の記銘版

  左岸側から難なく緩斜面を登ると
林道に出、一休みです。
此処まで沢より2~3mの高さに
林道が沿うように通っていますので
適所での退渓が多々あり
不安なく、遡行が楽しめます。
 

30分程、なだらかな林道を下り
駐車場所に到着です。
お疲れ様でした。
  
  
=========================================

*** 7時間35分の雑感 ***

==========================================
        入渓時刻・・・・・・・・・・・ 7時10分
        退渓時刻・・・・・・・・・・・14時45分
        退渓標高・・・・・・・・・・・1680m  
        R  I  S   E ・・・・・・・・・・ 3 回
        合せ切れ・・・・・・・・・・・0 回
        合せ仕損・・・・・・・・・・・1 回
        バ ラ シ・・・・・・・・・・・1 匹
        LANDING-NET・・・・・・・・・1 匹    
        LANDING-NET %・・・・・・・33.3%

=========================================
尚、お役に立ちましたならば
画面、最上部
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
していただければ
幸いです。
  
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  Ⅱ. 宿 泊 施 設  

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 1.金 峰 山 荘

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川上村村営の
キャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山
O R
ロック・クライミング

ボルダリング
”メ ッ カ としても知られ
各々の拠点として
利用する方が多いようです。
特に、夏休みは
林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
開設は4月下旬からです。

詳細は下記に

正面玄関です。
こちらで ” 入漁券 ” をお買い求めください。


宿 泊 棟

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2.町 田 市 自 然 休 暇 村

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宿泊客が少ないと
素泊まりにさせられます。
夕食・朝食は
地元スーパー ” ナナーズ ” で調達を。
詳細は下記に

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 3.蕎 麦 処 ・ 善 慶 庵

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地元スーパー・ナナーズから
” 野 辺 山 ”
方面に3分程の所で
自家栽培のそば粉で
” 十 割 手 打 ち 蕎 麦 ”
を提供しています。
是非、お試しください。
木曜日が定休日になっております。



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Ⅲ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。


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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について

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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
(理事長・木村英造・1994年2月解散
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。



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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及 び
滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマス
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では
島根県の斐伊川から高津川まで
山陽においては
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに、広島県の
天然記念物
に指定されております。


④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の
1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに奈良県の
天然記念物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。


⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナ アメマス
混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。


⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北 海 道 内
に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及 び
渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。


⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息している イワナ ” です。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年
新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し、贈呈した由来があります。
又、北海道の
天然記念物
に指定されております。
以上が、動物学者
 ” 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には ” イ ワ ナ ”  の自然分布圏は
存在しません。



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Ⅳ.日本のイワナの分類

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1. 一 種 説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士
は日本のイワナ
オショロコマ
一種とする説


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2. 五 種 一 亜 種 説

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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ の亜種と唱え 
ゴ ギ は種と認めず
ニッコウイワナ に偏しました

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3. 二 種 一 亜 種 説

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霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司 理学博士
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
ア メ マ ス ノ ”
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
 の説を激しく批判しました。


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