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2014年4月26日土曜日

*** Apr-2014 ; 千 曲 川 支 流 ・ 梓 川 釣 行 記 ***

 
目 次
   Ⅰ.千 曲 川
               1.川 上 村
               2.梓 川
                      ① 経 路
                      ② 入 渓 
   Ⅱ.宿 泊 施 設
               1.金 峰 山 荘
               2.川 上 山 荘
               3.町 田 市 自 然 休 暇 村
               4.白 木 屋 旅 館
   Ⅲ.渓 魚 の 種 と 自 然 分 布 圏
               1.ア マ ゴ ・ ヤ マ メ の 自 然 分 布 圏
                      ① ア マ ゴ
                      ② ヤ マ メ
               2.屋 久 島 の ヤ マ メ
               3.イ ワ ナ の 自 然  分 布 圏
   Ⅳ.日 本 の イ ワ ナ の 分 類
               1.一 種 説
               2.五種一亜種説
               3.二種一亜種説 

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 Ⅰ.千  曲  川 

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長野県川上村 ・ 埼玉県秩父市
( 甲 州 )      ( 武 州 )
山梨県山梨市
( 信 州 )
三県境の奥秩父連峰主脈中央に位置する
” 甲 武 信 ヶ 岳
(  こぶしがたけ ・ 2475m  )
長野県川上村側北斜面を主水源とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで ” 飛騨山脈 ” を水源とする
北流してきた 犀  と合流した後
( 上高地・梓川 )
北西に流れ
 新潟県 ” に入り 信濃川 ”
と名称を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367km 日 本 最 長 ” の河川です。
因 み に
信濃川と呼ばれている部分が
” 153km ”
なのに対し
千曲川の方は
 214km ”
と長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を
” 信 濃 川 ”
と規定しています
信濃川の渓魚の自然分布は
” ヤ マ メ ” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
でしたが、今では
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ
が放流されているようです。

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1. 川 上 村
 
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長野県の最東南端に位置し
全国市町村の役所所在地
” 日 本  一 最 高 度 ”
( 標高1185m )
地点にあり 
最高気温30.1度 ・ 最低気温-18.9度
甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ ・ 2475m )
国  師  ヶ  岳
こくしがたけ ・ 2592m )
金  峰   山
( きんぷさん ・ 2599m )
小  川  山
2418m )
と連なる奥秩父連峰主脈の北斜面を擁し
甲武信ヶ岳の北側斜面
標高 ” 2200m ” には
” 千 曲 川 信 濃 川 水 源 地 標 ”
が設置されている
人口約4500余名の千曲川最上流
秩父多摩甲斐国立公園
の一角を占めている村です。
特に 野菜産業 ”
  (  レ タ ス )
昼夜の大なる温度差
潤な大地、豊かな水
に恵まれると共に
家の方々の努力で
レタスの生産高が
本一の レ タ ス 王 国 ” であり
レタス農家約600軒の
年平均収入は 2500にもなるそうです。
因 み に
彼らを支えているのは
中国 ・ フィリッピン ・ タイ
各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
最盛期の夏季には
” 1 0 0 0 余 名 ”
にも至るとのことです。
ま た
古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中の木に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという伝承がある
『 川 上 犬 』
長野県の 天 然 記 念 物 ” に指定されてます。
 
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①  梓   川  

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 川
と聞くと
”上 高 地 の 梓 川 ”
を思い浮かべますが
長野県・川上村最奥部の梓山地区と
山梨県山梨市との境界
奥秩父連峰中央付近に位置する
” 国 師 ヶ 岳 ”
( 2592m )
川上村側北斜面を主水源に
およそ9km北流し
68号線沿い梓山地区の
白木屋旅館前
 ” 梓
にかかる梓橋から
下流約60m先で
” 千 曲 川 本 流 左 岸 側 ”
に流れ落ち込む
左岸側最上流の支流です。

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   3. 経   路   

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り
” 昇 仙 峡 ・ 明 野 ”
方向に右折し
川上村に設置されている
” 町田市自然休暇村
を目指します。
因みに
 ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ”
で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して、すぐ左側に
” 7-11 ”
があり都合が良いかと思います。
 
右折し600mほど右側に
” 甲州牛専門店 ・ 和こう ”
がございます。
帰路には ” 是 非 ” ご賞味ください。
 
メニューは
ステーキ ・ 焼肉 ・ すき焼き
しゃぶしゃぶ
の4種が基本で
特に ” タ ン ”
他店では味わえない生肉です。
詳細は下記にアクセスください。
http://www.k-wakou.com/


 韮崎ICから約2分
三つ目の信号
 ” 宮久保交差点 ”
須玉・明野方面へ左折し
” 茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
を一直線に通過します。

 
韮崎ICより9分ほどの
茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
” ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー ”
が右折した200m先にあります。

この建物は
” レ ス ト ラ ン 彩 ”
現在は昼だけの営業で夜は閉店中
奥には ” ワインショップ館 ” があります。
  
ワインショップ館 
詳細は下記にアクセスください。
 
” ミサワワイナリー ”
の看板から500m進むと
” 日照時間日本一 ”
を誇る明野町に
” 南アルプス ・ 八ヶ岳 ・ 富士山 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営 ” 明野温泉太陽館 ” があります。
”  ナ ト リ ウ ム 温 泉 ”
で心身を癒し 
ワインショップ館で にお土産を買い
” 甲州牛専門店 和こう ”
でお腹を満たし
帰宅なさっては如何でしょうか。

” 北杜市明野サンフラワーフェス ”
例 年
7月下旬~8月中旬に開催され
太陽館を中心に
” ひ ま わ り 6 0 万 本 ”
が咲き誇ります。
御気に留めておいてください。


走行中の前方には、八ヶ岳


左側、南方には
南アルプスが連なっています。


韮崎ICより約15分
” 孫 女 橋 ”
( まごめはし )
を渡り終えた所で右折します。 
 
  韮崎ICより25分ほどで
塩川ダムの建設により造られた
人造湖・瑞牆湖前
 ” Y 字交差路 ”
右に5分ほど進みますと
増富村営 増富の湯 日帰りの
” 含有量世界一のラジュウム温泉 ”
に着きます。
帰路には是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。

瑞牆湖の様子です。
 
韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
 ” T 字交差路 ”
周辺が人50余人 ・ 28世帯
黒森地区です。
百名山・瑞牆山
( みずがきやま ・ 2230m )
の登山拠点として、周辺には
山荘 ・ 民宿 ・ キャンプ場
が点在しており
夏季には、林間学校の生徒で
大変、賑わいます。
右側が本谷釜瀬林道
直進し ” 信 州 峠 ” を越えます。

信州峠の頂点
” 標高1468m ”
山梨県との県境を越えると
 
レタス生産日本一の
長野県川上村です。
信州峠の麓のレタス畑は
一面、耕作され ” 種を撒く ” だけのようです。
初夏には、緑一色になります。

 韮崎ICから約45分
信州峠を越え下った
” T字路 ”
を右折し 秩父方面 ” に向います。
 
右折後、2分程に自家栽培のそば粉で
お母さんが 割手打ちを提供している
” 木曜日が定休日 ”
是非、お試食ください。
 
手作りお茶うけが出されます。
 
メニューは ” 10割手打ちモリ蕎麦 ” のみです。
 
 韮崎ICから50分程で
68号線に出合い、右折します。
右側角地は地元スーパー
” ナ ナ ー ズ
帰り際には地元特産品を
お土産に探しては、いかがですか。
 

 千曲川を跨ぎ泳ぐ
” コ イ ノ ボ リ ”
前方は ” 八ヶ岳 ” です。 
 
ナナーズから3分程
川上村役場
” 川 上 犬 ”
を是非、見学ください。
 
入り口から50mに
” 森 の 交 流 館 ”
2階は食堂 ” 樹 木 里 荘 ”
1階裏側に ” 川 上 犬 舎 ”
誰でも自由に飲食、見学が出来ます。
 
犬舎入り口前の案内板 
 
 
現在、5頭飼育されています。 
 
 
韮崎ICより60分
” ナナーズ ”
より10分
 
を目指し右折します。
 
 坂を登りきった直後の
案内板に従い左折します。
 
案内板に従い右折します。
 
 韮崎ICから70分弱にて
町田市自然休暇村 ”
の入り口に到着です。
右へ200m先の やまめ橋 ” が入渓地点です。
 
 左側50m先が
 " や ま め
右側は梓川に沿う凸凹砂利林道です。
 
” 韮 崎 I C か ら 7 0 分 程
” や ま め 橋 ”
周辺の駐車スペースに到着です。
お疲れ様でした。
 
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② 入  渓 

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                              釣 行 日 ・・・・・・ 4月23日午前9時15分
                              天      気 ・・・・・・  快  晴        
                              気      温 ・・・・・・ 18度
                              水      温 ・・・・・・ 06度
                               R  O  D ・・・・・・  6.00 Foot  Power = Slow
                              L  I  N E ・・・・・・  Phoenix Silk 3-Weight
                              L E A D E R ・・・・・Phoenix Braided Silk Tappered 1.50m
                              T I P P E T ・・・・・ 9 X
                              標      高 ・・・・・・ 1540m

やまめ橋からの眺めです。
左岸側の橋の袂から容易に入渓出来ます。

入渓直後の様子です。
木々は、4月下旬にも関わらず
未 だ
眠りから覚めず
裸体を曝け出しています。


高さ2m程を右岸側から直登です。

右岸側に幅50cm程の細流
” 名の分からぬ沢 ”
流れ落ち込みます。
この先500m位までを
寄り道してみてください。


9時55分、標高1560m
ニッコウ・イワナ
早々のお出迎え、ありがと~。

落ち込みから
右岸側、大石下の反転流で
活き良い良くのお出ましでした。

入渓後、1時間20分で
1m程の低い堰堤に出合います。

堰堤上に立つと
” 15mスラブ滑滝 ”
左岸側の ” ヌ メ リ ” 岩を登ります。
滑り落ち無いように。

平瀬の スポット にも
適度な石の大きさが散在し
” 石化け ・ ストーキング ”
を容易にします。



12時50分、標高1600m
” ニッコウ ・ イワナ ”

左右の 沈 み 石 ” の間
中央付近の底石が見える
緩流からのライズです。

気を良くしたところで昼食です。




食後の リーフ・ティー と クッキー 格別です。
 
14時20分、標高1610m
ニッコウイワナ
いずれも今は、痩せています。
 
右岸側の大石周りから
活き良い良くのライズです。
 
14時30分
2mほどの魚道付き4段の堰堤
その先に赤く見えるのが
” 梓 川 2 号 橋 ”
橋を潜り抜けると
3mの魚道付き堰堤が現れます。

5個目の堰堤を越えると直ぐに
全長約1.5km
” 地 蔵 沢 ”
が右岸側に流れ込みます。
 
 ” 地 蔵 沢 ”
の出合から
50m程は ゴーロ帯 ” ですが
 
其処を過ぎると
厄介な 平瀬帯 ” が続きます。
 
15時30分、標高1710m
崩れかけた石積みの堰堤に出合います。
意欲を失い、此処で退渓です。
 
右岸側を容易に登り
堰堤の端を越え行きます。
 
この周辺は ” イチイの木 ” の自然林で
鹿の食害から守る為に広範囲に
鹿ネットが張られており
ネット沿いに上流方向に進みます。
 
急斜面を20mほど登りますと
林道に出ます。
 
林道に出ると直ぐに
” カ ギ 付き ゲート ”
右側斜面にも鹿ネットが
延々と続いています。
支柱際をよじ登り跨ぎ越えます。
 
林道脇には
白い筒状が並び立っていますが
これらは、植林した
” イチイの幼木 ”
を鹿の食害から
守るために掛けられた袋です。
 
 
2つ目のゲートも同じく
支柱際を登り越えます。
 
殺風景な林道を進みます。
5月には、透き通った美しい緑の衣を
羽織っていることでしょう。
 
16時15分
退渓後45分、梓2号橋より20分
駐車場所に無事到着です。
お疲れ様でした。
  
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時間15分の雑感

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” やまめ橋 ” から ” 梓川2号橋 ”
の 間 は
落ち込み ・ 淵 ・ 棚
早 瀬 ・ 平 瀬 ・ ゴーロ
の組み合わせの大小が幾つも現れ
水量は少なく、スポットの多い
楽しみながら釣り上がれる
変化に富んだ渓ですが
それ以遠は、9割ほどが平瀬で
” 石化け・ストーキング ”
が困難な渓となります。
新緑の時期に
今一度、来たいものです。
 
       入渓時刻・・・・・・・9時15分
       退渓時刻・・・・・・・15時30分
       R  I  S  E ・・・・・・・5 回
       合せ切れ・・・・・・・ 0 回
       合せ仕損・・・・・・・ 1 回
       バ   ラ  シ・・・・・・・1 匹
       LANDING-NET ・・・・ 3 匹    
       LANDING-NET % ・・・60%
 
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お役に立ちましたならば
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” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
幸いです。
 
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Ⅱ. 宿 泊 施 設

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1.金 峰 山 荘

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川上村村営の
キャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山
O R
ロック・クライミング

ボルダリング
”メ ッ カ として
全国的に知られ
各々の方が利用しているようです。
特に、夏休みは
林間学校のキャンプする児童で
大変賑やかになります。
開設は4月下旬からです。

詳細は下記に

正面玄関です。
こちらで ” 入漁券 ” をお買い求めください。


宿 泊 棟
” 1 泊 2 食 6 8 0 0 円 ” 



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2.川 上 山 荘
          Tel 0267-77-7645

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” 2015年5月 ”
に新規開館した
68号線から金峰山荘に向う
1本道の中間辺りに
環境に溶け合うように佇んでおり
元サラリーマンの
ご主人と奥さんで営んでいます。
食事は料理好きな奥さんの工夫した
” 洋食料理、家庭料理 ”
” セルフサービス ”
夕・朝食、全てが
” お替わり自由 ”
となっております
料金は近辺では1番リーズナブルな
1泊2食付6700円 ・ 年中無休 ”
電話にてお申込みください。


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3.町 田 市 自 然 休 暇 村

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宿泊客が少ないと
素泊まりにさせられます。
夕食 ・ 朝食
は地元スーパー
” ナナーズ ”
で調達を。

詳細は下記に
 
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4.白 木 屋 旅 館
電話 : 0267-99-2405

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” スーパー ・ ナナーズ ”
から ” 68号線 ” を約15分
梓川に掛かる梓橋の袂に建ち
” 田舎料理の宿 ”
と謳っております。
 
” 一泊7,780円 ”
田舎料理と言うよりも
田舎夕食
 
納豆は市販のままの
” 紙 パ ッ ク ”
器に移し替えて出して欲しいモノである。
 
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
 
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”

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” 屋久島安房川・小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造・1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小・中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
 
 
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及 び
滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。

③ ” ゴ  ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
   降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県・十津川最上流部の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。

⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。
 
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
” 然 別 湖 ”
のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者は
オショロコマ
の亜種と捉えています。
命名は1938年
新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
動物学者
 ” 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません

 
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Ⅳ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説

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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
 理学博士は
日本のイワナ
オショロコマ
一種とする説
 
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2. 五  種  一  亜  種  説

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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え ゴ ギ ” は種と認めず
ニッコウイワナ
に偏しました。
 
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司 理学博士
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ ・ ニッコ ウ ・ ヤ マト ・ キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
   
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
ご要望・ご意見等々
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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