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2014年9月13日土曜日

*** Sep - 2014;釜 無 川 支 流・神 宮 川 釣 行 記 ***


目 次                       
 Ⅰ.神 宮 川
                1.濁川名称変更
                2.釜 無 川
                3.在 来 渓 魚
                4.経  路
                5.入  渓         
 Ⅱ.白州町
 Ⅲ.渓魚の種と自然分布
                1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                        ① アマゴ
                        ② ヤマメ
                2.屋久島のヤマメ
                3.イワナの自然分布圏 
 Ⅳ.日本のイワナの分類
                1.一 種 説
                2.五種一亜種説
                3.二種一亜種説
 
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Ⅰ.神  宮  川

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南アルプスの前衛
日向山 ・ 鞍掛山 ・ 大岩山 ・ 雨乞岳
( 1660m )    ( 2037m )    ( 2319m )   ( 2037m )
等々の北斜面を諸水源に
源流域の  花崗岩帯 ”  を駆け下り
北に流れ
中流域からは ” 神宮川林道 ” に右へ左と沿い
下流域では林道を挟み
 ” サントリー白州工場 ”
の東脇を流れ
 ” 20号線 ” に架かる ” 神宮川橋 ”
の下流600mで
” 釜 無 川 ”
に流れ入る
およそ7.5kmの支流です。
因 み に
上流域2km程は
長い歳月を経て
侵食された ” 花崗岩 ” が創りだす
ナメ滝 ・ チョックストーン滝 ・ ヒョングリ滝
等の ス ラ ブ
大小10数滝が出現する
それはそれは
” 壮大なる景観 ”
の様ですが
沢登りの装備と野宿
が必須のようで
 ” 沢 登 り 猛 者 ”
には格好の場であるようです。
 
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1.濁川の名称変更
 
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” 1923年 ”
サントリーは京都郊外山崎に
日本初 ” モルトウイスキー ” 蒸溜所
の建設完工から
” 1973年 ”
に50周年を迎える記念事業として
新たな山崎蒸溜所とはタイプの異なる
” 第二の蒸留所 ”
原酒を関東地方に求め
ウイスキーの品質を大きく左右する水を
多くの調査地を経て
” 南アルプスの伏流水 ”

” 濁  川 ”
( にごりかわ )
の水質が最適であることを
” 北 杜 市 白 州 町 ”
に探り当て
” 濁 川 が 釜 無 川 ”
に流れ入る合流地点から
凡そ1.5Km上流辺りを起点とし
” 濁 川 ”
に沿うように更に凡そ1.3Kmの上流で
” 濁 川 ”
から北へ630mの長方面積を確保し
蒸留所としては世界的にも珍しい
標高700mの高地
甲斐駒ケ岳山麓に
” 8 2 万 ㎡ ”
に及ぶ広大な森林を保有しました。
し か し
” 南アルプスの伏流水・天然水 ”
or
” 甲斐駒ケ岳の名水 ”
” キャッチ ・ フレーズ ”
地名と商品イメージが合致しましたが
” 濁  川 ”
( にごりかわ )
の清流おも引水し利用することを企むと
河川名は大きな誤解を招き
著しくイメージを損なう危惧がありました。
そ こ で
” 明 治 神 宮 ”

1920年11月1日
に鎮座祭を執り行うに際し
拝殿に敷き詰める
” 白 玉 砂 利 ”
の献納を全国に要請し
各地から届けられ
中でも濁川の花崗岩の白玉砂利は
” 光沢・色彩・形態 ”
が一際優れていたため
翌年から毎年要請され
献納している歴史的背景から
この由緒高貴なる ” 神 宮 ” の名称を掲げべく
サントリーは行政に働きかけ
” 1972年 ” 
” 濁 川 ・ 濁川林道 ・ 濁川橋 ”

” 神宮川 ・ 神宮川林道 ・ 神宮川橋 ”
及び他の
” 濁川・・・ ~ ”
と付く名も全て
” 神宮川・・・ ”
 名に名称変更させ
” 1973年 ”
” サントリー白州工場 ”
が完成しました。
尚、現在も
白州町民の団体の呼び掛けにより
老若男女の手により
河原にて拾い集められた玉砂利は
明治神宮に献納され
拝殿内の中庭
( お賽銭箱の前 )
に敷き詰められており
白州町の毎年の一 大 行 事
となってるそうです。
 
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2.釜  無  川

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南アルプス連峰
鋸  岳 ・ 横  岳 ・ 鳥  帽 子
( 2685m )   ( 2142m )      ( 2533m )
の北斜面を諸水源に
長野・山梨県境
を北流し
長野県富士見町落合で 
立場川と合流、屈曲し
甲州街道20号線に沿うように
流路を南東に変え
甲府市の南、市川大門町内
” 富士川大橋 ”
下流700mで ” 笛吹川 ” と合流する間の
約64kmが 釜 無 川 と呼称され
以降は ” 日本三大急流 ” の一河川
( 熊本県 = 球磨川 ・ 山形県 = 最上川 )
” 富 士 川 ”
と名称を変え
64km余を経て
” 駿 河 湾 ”
に注ぎますが
 河川法上は 釜無川 ” を含めた
全長128kmが
 富士川 ”
と規定されています。
 
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 3.富 士 川 水系の 在 来 渓 魚 
 
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アマゴ
ヤマトイワナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は
ヤ マ メ
及び
” ニッコウイワナ
アメマス の陸封型 エゾイワナ
も放流され残念ながら
ヤ マ ト イ ワ ナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流 ・ 小沢
でも極めて稀であるようです。
 
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4.経   路
 
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” 中央道 ・ 長坂IC ”
を降り右折し
” 国道20号線 ”
を目指します。
 
” 白州方面 ”
に直進します。 
 
” 長坂駅前交差点 ”
を直進します。
 
標識板に従い左折し
” 白州方行 ”
に進みます。 
 
長坂ICより 約10分
” 小淵沢IC ”
方面に右折します。
 
右折後、直ぐの十字路を左折し
”  国道20号線 ”
を目指します。
 
T 字路交差路を左に曲ります。 
 
” 釜 無 川 ”
に架かる橋を渡り左方行に進みます。
 
T 字路交差路を右折します。 
 
Y 字路交差路を左に進みます。
 
長坂ICより凡そ25分
突き当りが
” 国道20号線 ・ 台ヶ原交差点 ”
手前、十字路を右折し
 ” 旧 甲 州 街 道 ”
 に入ります。
 
右折して直ぐに
” 七  賢 ”
帰り際にはお土産にいかがですか。
閉店時間が
 ” 5 時 ”
と早いのでお気をつけください。
 
七賢の左斜め向いが
  ” 元祖信玄餅の金精軒 ” 
新製品 ” 生信玄餅 ” をお土産に。
こちらは ” 6 時 ” 閉店です。
 
少し離れて
”  旅籠屋 ・ つるや旅館 ”
直進すると ” 20号線 ” に突き当たり
右折します。
 
右折後、直ぐに
” 道の駅 ・ はくしゅう ”
直進します。
 
” 長坂IC ” から凡そ30分 ” 七賢 ” より5分
” 神 宮 川 橋 ”
を渡った直ぐの案内看板
”  薮内正幸美術館 ”
方行に左折します。
 
” 神宮川一の橋 ”
袂で ” 神宮川左岸側 ” から
” 白州サントリー工場 ”
に引水しています。 
 
20号線から数分、十字路に出合い
幅2m程
正面の ” 未舗装林道 ” に進入。
 
 林道の様子
 
全体的に大きな凸凹は無く徐行しながら
注意深く進みます。
 
長坂ICより45分、20号線から15分
” 神宮川林道ゲート ”
に到着です。
お疲れ様でした。
 
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5.入 渓
 
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                      釣 行 日 ・・・・・9月12日
                      入 渓 時 ・・・・・9時20分
                      標      高 ・・・・・840m
                      天      気 ・・・・・快 晴
                      気      温 ・・・・・18度
                      水      温 ・・・・・16度
                      R  O   D ・・・・・6.60 Foot Power = Slow
                      L  I  N E ・・・・・ Au Ver A Soie Silk 3-Weight
                      LEADER ・・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
                         TIPPET・・・・9 X

ゲートより数分、堰堤に出合います。
 
堰堤脇の緩斜面を下りると
適度に ” 浮石 ・ 沈み石 ” があり
 期待が持てそう・・。
 
 空、キレイデスね~
 
 景観はよろしいのですが
白砂が川床を覆っています。
” 白砂、多すぎ~ ”
 
入渓後35分、2番目堰堤
この間、岸際から素早く走る去るを見
” ホット ”
した瞬間を味わいましたが
ライズはありません。 
 
右岸側から急斜面を登り
堰堤を越えて行きます。 
 
堰堤端を通り越し急斜面を下ると
 
堰堤上は白砂のナガ~イ渓床
足首まで潜ります。
 
 渓観は良いのですが
緩やかな流れの川床は相変わらず白砂です。
 
3mほどの滝
白砂が舞って ” 淵 ” が白濁しています。
大岩周りを迂回します。
 
 2mの滝
左岸正面の3m大石の上にロッドを投げ
僅かな凹凸を頼りに
ボルダリング ”
 
越えた先にも難関2mの大石
またも
” ボ ル ダ リ ン グ ”
都合よく倒木に足を乗せられ
” 立ちジャンプ ”
して石上の平面に
” しがみつき ”
 
2mほどの滝、左岸側を登り越えます。

2番目堰堤から1時間35分
3番目堰堤
この間、1回合わせ仕損
白砂が多すぎて
” 渓魚 ・ 川虫 ”
は、さぞ住みに苦いのでは?
 
この急斜面 ” ロッド ” を右に左に
持ち替え這いずりながら登ります。

6分掛けて林道に出ます。 

 再入渓口を捜すが、絶壁下に渓の流れが・・・!
 
4番目堰堤、下りられませ~ん。
 
この先に、ひゃ~!!!
 
5番目堰堤 
 
林道に出、再入渓口を捜しながら15分
6番目堰堤下には
” 支流 ・ 笹ノ沢 ”
が豪快な ” スラブ滝 ” 20mにて
 ” 神宮川 ”
に落ち込んでいます。
 
6番目堰堤に固定された鉄梯子を登った先で
滝の上に出るそうですが
その先もスラブ滝が連続的に出現すると
沢登愛好家が写真紹介しており
装備的に釣り人には無理と思います。
 
6番目2段堰堤前の大堰堤落ち口際の壁に
!? 左右一対の小木 ?!
 
不思議な光景に真下で観察すると
!!なんとなんと!!
1m四方の ” 水抜き口 ” に根付いてます。
驚きの一瞬。
 
標高1000mの開けた広場の木陰で一服した後
緩斜面の右岸側堰堤壁に向うと
朽ちた木の土留め階段があり上ります。
 
5分ほどで登り終えた堰堤の上は
一面真っ白な砂
まるで海の白浜状態です。
” 砂 岩 帯 ”
の様で左緩斜面は帯状に下っています。
雨が降るごとに白砂を押し流し
” 舞い踊り濁り水 ”
となって下流に行き着くことでしょう。
雨が降ると直ぐ濁る川
故 に
” 濁 川 ”
と地元人が呼称したのも
 ” 納 得・納 得 ”
 
せいて河原に下りると8番目大堰堤が前方に
釣意を失い” 12時10分 ” 退散です。
今思えば、突き進むべきだったな~と。
完成予想図
では此処は湖のはずですが・・・。
 
悶々として林道を下ります。  
 
うなだれながら歩いていると
ハット目が冴える
何とも ” 愛苦しい ” キノコ
林道が ” 住みか ” とは
 
 
12時35分ゲート到着です。
驚いたことに
” 品川N0車 ”
? 釣り人 ・ キノコ採り ・ 登山者 ?
チョット気になった瞬間です。
 
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2時間10分の雑感
 
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昨日の
” 大 武 川 ”
本日の
” 神 宮 川 ”
今回は全く以って納得のいかない寂しい
1泊2日の釣行であった。
し か し
偵察釣行と思うならば
次回は ” 心 ” 満たすことであろう。
 
                         入渓時刻・・・・・・・・9時20分
                         標        高・・・・・・・・840m
                         退渓時刻・・・・・・・・11時30分
                         標        高・・・・・・・・920m
                         R  I  S   E ・・・・・・・ 1 回
                         合せ切れ・・・・・・・・0 回
                         合せ仕損・・・・・・・・1 回
                         バ  ラ  シ・・・・・・・・0 匹
                         LANDING-NET ・・・・・0 匹
                         LANDING-NET %・・・・0%
   
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Ⅱ. 白     州     町

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甲斐駒ケ岳の東麓に位置し
人口約4300余人
町の凡そ90%が山林で占められ
然したる産業は無く
町内を流れる
 ” 尾 白 川 ”
” 環 境 省 名 水 100 選 ”
に指定されると共に
伏流水が湧き出
水の美味しい町
と町は標榜しており、特に
” サントリー白州工場 ”
があることで知られています。
江戸時代に甲州街道の宿場として栄えた
” 台 ヶ 原 宿 ”
 は 国土交通省 ” より
” 日本の道100選 ”
に指定され
古い民家や蔵が点在しています。
因みに
町の名の由来は
尾白川が ” 花崗岩 ” を浸食し
運び込んだ白い砂で出来た
” 州 ”
( 中州 )
の土地であることから
” 白 州 ”
と言い伝えられています。

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1.老 舗 酒 蔵 ” 七    賢 ”
 
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300年を誇る
” 日 本 酒 製 造 酒 蔵 ”
!! 奥さんにおべんちゃら !!
純米酒  ” 大 吟 醸 ” 購入です。
 
母屋は
 ” 山梨県指定有形文化財 ”
に指定されています。


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2.金  精  軒
 
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因みに 信玄餅 ” と言うと
桔梗屋の商品名
 ” 桔梗信玄餅 ”
のイメージが強烈ですが
元祖は
” 1902年創業 ・  金 精 軒 ”
だそうです。
 
 新製品
” 極 上 ”
の文字が気に掛かり
お土産に
” 生信玄餅 ”
 
 
 
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3.旅  籠  屋 ・ つ る や 旅 館

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明治初期の建物で
2階建てなんですが
隣の新館1階屋根より低いです。
当時の人は背が低かったようです。
現在は使用されておりません。
 
ある日の夕食、一般的な食材
特筆すべきものはありません。 

朝食です。
 
 等々が情緒ある宿場町の趣を
一部、形成しております。
   
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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①  ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

②  ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
 
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2. 屋久島のヤマメ

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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
 
  
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
③ ゴ  ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
オレンジ
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
 
⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者
大島 正満 博士
新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校
( 現在の北海道大学 )
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
 
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Ⅳ.日本のイワナの分類

=======================================================
 
1. 一   種   説
 
==========================================
 
1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
オショロコマ
一種とする説。
 
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2. 五  種  一  亜  種  説

==============================================================
 
1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ”
は種と認めず
ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
===================================================

3. 二  種  一  亜  種  説

==========================================================
 
1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士日本の
イ ワ ナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ  ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
 
=================================================================
 
最後迄ご覧いただき
ありがとうございました
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
 
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