ラベル No-73=2015.05.29-釜無川源流 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル No-73=2015.05.29-釜無川源流 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年5月29日金曜日

*** May-2015 ; 釜 無 川 源 流 域 釣 行 記 ***

 
目 次
 Ⅰ.釜 無 川
               1. 在来渓魚
               2. 経     路
               3. 入     渓
 Ⅱ.渓魚の種と自然分布
               1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                      ① ア マ ゴ
                      ② ヤ マ メ
               2.屋久島のヤマメ
               3.イワナの自然分布圏 
 Ⅲ.日本のイワナの分類
               1.一 種 説 
               2.五 種 一 亜 種 説
               3.二 種 一 亜 種 説

 ===========================================

Ⅰ.釜  無  川

==========================================
 
南アルプスの北端
鋸   岳 ・ 横   岳 ・ 鳥 帽 子
( 2685m )   ( 2142m ) ( 2533m  )
を諸水源に
” 長野 ・ 山梨県境 ”
を北流し
長野県富士見町落合で 
” 八ヶ岳山麓 ”
から流れ出す10数本の支流を集めた
” 立 場 川 ”
と合流、屈曲し
甲州街道20号線
に沿うように
流路を南東に変え” 国 境 橋 ” で山梨県内に入り
甲府市内の南東
” 市川大門 ”
辺りで笛吹川と合流する間の
約64Kmが 釜 無 川 であります。
以降は日本三大急流の一河川
(熊本県=球磨川、山形県=最上川)
” 富 士 川 ”
と名を変え
64km余を経て駿河湾に注ぎます。
( 河川法上は釜無川を含めた全長128kmが富士川です。)
因みに名の由来は 
( 淵 ) が
を洗うと流れにサラワレ くしてしまう
いずれも、急流を思い浮かばせ
伝承も的を射ている感があります。
 
 ===================================================================
 
1. 富 士 川 水系の 在 来 渓 魚
 
====================================================================
 
アマゴ ヤマトイワナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は ヤマメ 及び ” ニッコウイワナ
が放流され、残念ながら
ヤマトイワナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流 ・ 小沢
でも極めて稀であるようです。
  
==========================================

2. 経   路 

==========================================
 
小淵沢ICを降り、左折し
” 20号線 ”
” ウインカー ”
出すことなく直進します。
 
因みに
右へ1kmほど直進した
交差点右角に
” 道 の 駅 ・ こ ぶ ち さ わ ”
が在ります。
 
お土産に
時季の珍しい山菜天然物
をお土産に探しては如何ですか。
 
広い同一敷地内の
縁起の良いネーミングの日帰り湯
” 延 命 の 湯 ”
ドップリ身を任せ
 
延命の湯に直結している
” ホテル・スパティオ小淵沢 ”
5Fのリーズナブルな中華レストラン
南アルプスが一望できる
『 山 水 樓 ・  龍 淵 』
で夕食を取り
帰宅なさっては如何でしょうか。
  
小淵沢ICより5分余
” 20号線下蔦木交差点 ”
を諏訪方面に右折し
” 武 智 温 泉 ”
を目指します。
 
 ” 下蔦木交差点 ”
から約1分
” 道の駅 ・ 信州蔦木宿 ”
 
 道の駅には珍しい温泉
” つ た の 湯 ”
が併設されています。
 
20号線 ” 下蔦木交差点 ” から約5分
” た け ち 温 泉 ”
の表示看板に従い左折し
立場川に架かる
” 新 立 場 川 橋 ”
を渡り
” 釜無本川工事用道路ゲート ”
を目指します。
因みに
” 立 場 川 ”
は下流100m先で
” 釜 無 川 ”
に流れ込みます。
 
 ” 新 立 場 川 橋 ”
から3分弱 たけち温泉 ” 到着ですが
現在、休業中です。
この右脇に ” 武 智 川 ” が流れており
此処から
” 凸 凹 未 舗 装 道 路 ”
が始まります。
 
” 武智温泉 ” から ” 駐車場所 ”
までの15分ほどの区間には
山を崩し砂・砂利の採取
或いは、大小の石を粉砕し、砂・砂利を
生産する工場が4社ほどあります。
 
 
 
 
それ故に
工場から排出する粉塵は
凸凹道路に積もると共に
ダンプカーの通行が頻繁にあり
その度ごとに
白い石の微粉が舞い上がります。
! 前方がみえないよ~
 
 ” 小淵沢ICから30分余 ”
” 釜無本川工事用道路始点ゲート ”
に到着、なんとなく
咽るような空気感です
過っては
ゲート通過が出来きませんでしたが
現在は
工事車両を見かけず
また、監視プレハブ棟の中も
無造作に物が荒れ積まれており
” 崩落個所改修工事 ”
は終了したようです。 
===============================
 
過っては
 
================================
 
ゲートには通常 ” 監 視 員 ” が滞在しており
『 山崩れが至る所にあり工事中であり
ダンプカーも頻繁に通り
危険だから一般者は
通すことは出来ない。
これが私の仕事である 』
と強く通り抜けを拒否されましたが
「 川から入るのは私の仕事外だ 」
親切にも示唆してくれました。
 
そんな時は
” ガードマンの仕事熱心さを尊重し”
素直にゲート直前の
左側の低い土手の切れ目の斜面を下り
河原に出 監視員詰所プレハブ棟 ” の下を通り
直ぐに工事用道路に登り出ました。
 
 =======================================
 
3.入  渓
 
=========================================
 
                      釣 行 日 ・・・・・5月29日
                      入 渓 時 ・・・・・9時30分
                      標      高 ・・・・・1020m
                      天      気 ・・・・・快 晴
                      気      温 ・・・・・22度
                      水      温 ・・・・・12度
                      R  O   D ・・・・・6.60 Foot Power = Slow
                      L  I  N E ・・・・・ Au Ver A Soie Silk 3-Weight
                      LEADER ・・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
                         TIPPET・・・・9 X
 
” 8時50分 ”
” 工事用道路始発ゲート出発 ”
だだっ広い河原に
川幅3m程が蛇行して流れています。
写真では非常に見分けづらいですが
河原に僅かに見る事ができます。
 
ゲートから1Km ” 広い河原に
一筋の蛇行する瀬が続いています。
 
” 1Km標識地点 ”
堰堤下の様子です。
 
相変わらず味も素っ気も無い
流れの光景がしばらく続きます。
 
 
後ろから突然
” 今 日 は ”
の声 ” ビックリ ” 振向くと
折り畳み小型自転車に乗った
登山姿の中年男性
” 山 岳 蝶 ”
の写真を撮るのが目的で
可能な限りコギ進み
途中で隠し置くそうです。
後ろ姿、長閑な風景ですね。
 
ゲートから比較的平坦な道を30分
平瀬は続き
2Km地点標識 ”
前方に大小の石が散在してます。 
 
 道路との高低差が余り無く
簡単に下りられます。
” 標高1020m ”
さ~入渓です。
 
 
” ナイス ・ スポット ” 
石化けにて
” プレゼンテーション
右岸側、赤茶浮石の周辺で合せ仕損。
 
左岸側に  ” 洞ケ沢 ” が激しく
下り落ち込んできます。
水量は本流と同程度。
 
洞ケ沢の光景
 
  
 
入渓後80分
 
堰堤から下流70~80m
左岸側 ” 巨 石 ” 真向い
 
林の中の僅かな踏み跡を
下流に向い緩斜面を
斜めに登り
 
 道路際から垂れ下がっている
” ロープ ”
を握り引っ張り確認し
這い上がります。
 
堰堤上からの風景です。 
 
堰堤から5分ほどに
” 3Km標識 ”
  
” 3Km標識 ”
地点からの景色です。
 
山崩れで ” 舗装通路 ” が遮断され
これより ” 未舗装砂利道 ” になり
河原に下ります。
相変わらず広い河原で
溪は左側の森伝いを流れています。
 
” 国土交通省自慢の芸術作品 ”
の始まりです。
この辺りから登り坂
” 蝶 撮 り お じ さ ん ”
の難儀が頭をよぎる。
  
” 圧巻の光景 ”
! 現代芸術 ・ 自然と人工の融合
  

 ” 支流 ・ 黒川 ”
堰堤は越えられなさそう?
 
 ===========================================================
 
黒 川 出 合
2013 年 5 月 8 日 時 点
 
=============================================================
 
仮設水路だったようです。
 
 奥に進めたのですが。
 
 
 
 
 
仮設水路から約40分
真新しい2段の堰堤
高巻きの踏み跡を見つけられず
撤退でした。
 
==========================================================
==========================================================
 
黒川出合から2分強
ゲートより2時間30分
” 4Km標識 ”
 
” 4Km地点 ”
からの眺めです
 
4Km標識 ”
から約5分
分岐路の下り坂に誘われて
 
 100m程下ると堰堤です。
 
堰堤上からの景色。
 
 遠くに巨石が見えたので
其処を目指します。
 
” 4Km標識 ”
から寄り道を含めて15分
工事用道路跡を下ります。
 
 曇りとは言え15分も登り詰めたので
汗だくで、入渓口で一服です。
 
! 天然記念物 ・ 日本かもしか ?
お尻の所が拳大に真っ白
 
 ” ナイス ・ スポット ”
両赤茶沈み石への反転流
留守のようです。
 
” フォルス ・ キャスト ”
したら ” 3cm ” ほどの
! ヒメ ・ オオヤマ ・ カワゲラ ?
 ” フッキング ”
生き天然フライ
こいつはイケルゾと10分ほど釣り上がるが
期待はずれだった。
 
 
 
左岸側 ” 岩際の瀬頭 ” 合せ仕損
 
入渓後60分
堰堤下での ” キャスト ” は好みではない。
 
12時50分
川通しで下る途中で遅い昼食。

 
 
 
出来上がり
店特製手作り ” ソーセージ ” にタップリの
マスタードを塗り
” トースト ” した ” パンチェッタ ”
ミニレタス、レトルトコーンスープ
!! ウマイ !!
 
食後は
リーフティーにクッキー
” さ わ や か ”
 
左岸側、山側の工事跡路を登ります。
 
この間、唯一の木陰道
 
 
” 5Km標識 ”
から5分程
木陰道を抜けての景色
遥か前方には
? ゴーロ沢 ?
 
” 5Km標識 ”
より約8分
車両待避所 ”
標識地点の道路跡から進入。
 
 よさそうな雰囲気です。
 
  14時10分
3度目の再入渓です。
 
 
標高1250m
鮮やかな黄色斑点の
” ニッコウイワナ ”
 
滑落ち込みから右岸側
黒沈み石への反転流より
勢い良くのライズ
” ティペット9X ”” スリリング ” 
 
巨 石 ・ 大 石
” ゴーロ沢 ”
なってきました
 
 
 
 標高1260m
” ニッコウイワナ ”
 
左岸側
黒沈み石への反転流
からのライズです。
 
 
 
橋の真下で
” 支流 ・ 中の川 ”
が釜無川に流れ込みます。
右前方の白く小さい帯が
釜無川の堰堤です。
 
入渓後1時間50分 
橋から約6~70m先に堰堤
その先から ” 本 谷 ” と名が変ります。
” 16時00分 ・ 標高1280m ”
堰堤下の ” キャスト ” は好みでなく
また、区切りが良いので出渓です。
 
左岸側、橋桁の間際から
壁に沿って容易に登ると
” 中ノ川工事用道路始点 ”
標識に出合う。
右側登坂は ” 本 谷 ” に向います。
此処で15分休憩
16時20分、さ~戻るぞ~。
 
始点から2~30m
” 6Km標識 ”
下りだから1Km15分 として
” 90分 ”
 
黙々と下りながら
”  蝶撮りおじさん ”
をふと思い浮かべた
快適に下るのだろうな~と・・・・。
 
17時50分
一服することなく、一気に下りて来た
予測通り
” 90分 ”
ホットした瞬間である。
 
車に着いた途端に座り込み
暫し、呆然とする。
車は微粉で白く薄化粧
雨がパラツイタらしく、醜い。
   
 =====================================================
 
*** 9時間00分の雑感 *** 

======================================================

8時50分にゲートを出発し
17時50分に帰着
全釣行程9時間の内
各標識から約
2.0 Km から   80分
4.5 Km より    60分
5.2 Km から 110分
” キャスティング ”
は僅か2時間10分
” アプローチ ”
には6時間50分も費やした。
 ま た
木陰は5Km付近道路の200m足らずで
渓も道路も著しく日陰に乏しく
これからの季節は
まともに ” 直射日光 ” を浴びての
釣行となるかと思いますので
充分お気を付けください。
 
                  入渓時刻・・・・・・・・・・ 9時20分
                  入渓高度・・・・・・・・・・ 1020m
                  退渓時刻・・・・・・・・・・ 16時00分
                  退渓高度・・・・・・・・・・ 1280m
                  R  I  S E・・・・・・・・・・4 回
                  合せ切れ・・・・・・・・・・ 0 回   
                  合せ仕損・・・・・・・・・・ 2 回         
                  バ ラ シ・・・・・・・・・ 0 匹
                  LANDING-NET・・・・・・・ 2 匹    
                  LANDING-NET%・・・・・・ 50%
 
 ================================================
 
お役にたち1ましたならば
是 非
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
ご覧いただければ
幸いです。
 
な お 
7月はブログのアクセス数が
” 4 0 1 1 回 ”
ありました。
その内 ” 1 7 人 ” の方が
役に立ったと
” 広 告 を ク リ ッ ク ”
されました。
17人の皆様
ありがとうございました。 
    
=====================================================

 Ⅱ.渓魚の自然分布と種

=====================================================
 
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

=======================================================================

① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
  
========================================================

2. 屋久島の ” ヤマメ ”

=======================================================
 
” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
 
  
===========================================================

3.イワナの種と自然分布圏

=============================================================
 
① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
③ ” ゴ  ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
オレンジ
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
 
⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者
大島 正満 博士
新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校 
( 現在の北海道大学 ) 
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
 
=======================================================

Ⅲ.日本のイワナの分類

=======================================================

1. 一   種   説
 
==========================================
 
1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イワナ
オショロコマ
一種とする説
 
======================================================

2. 五  種  一  亜  種  説

===============================================================
 
1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ”
は種と認めず
ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
=========================================================

3. 二  種  一  亜  種  説

=================================================================
 
1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論
で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士日本の
イワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
 
 =================================================================
 
最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
 
============================~~~~~~~~~~~~~~~================