Ⅰ.丹 沢 湖
1.在来渓魚
2.丹沢山塊
Ⅱ.法 行 沢
1. 大 又 沢
2. 経 路
2.丹沢山塊
Ⅱ.法 行 沢
1. 大 又 沢
2. 経 路
3. 下 流 編
4. 中 流 編
5. ぶなの湯
Ⅲ.渓魚の種と自然分布圏
4. 中 流 編
5. ぶなの湯
Ⅲ.渓魚の種と自然分布圏
1. ア マ ゴ
2. ヤ マ メ
2. ヤ マ メ
① 屋 久 島 ヤ マ メ
3. イ ワ ナ
Ⅳ.日本のイワナの分類
1.一 種 説
2.五 種 一 亜 種 説
3.二 種 一 亜 種 説
1.一 種 説
2.五 種 一 亜 種 説
3.二 種 一 亜 種 説
===============================================
Ⅰ. 丹 沢 湖
===============================================
1969年
事業者の神奈川県は
” 酒 匂 川 ”
を流域の洪水調節
県全域の上水道、水力発電
等々の多目的ダムの建設計画を実施し
1978年
水没する三保村住民の要望を受け入れ
” 三 保 ダ ム ”
と命名し10年を経て完成に至りました。
この三保ダムは
” 丹 沢 山 塊 ”
を水源とする
東の玄倉川、西の世附川、北の河内川
の三方向から流入する上記
” 三 河 川 ”
の水量で貯水せられることを鑑み
神奈川県はこの人造湖を
” 丹 沢 湖 ”
と命名しました。
な お
過つて南下してきた
” 河 内 川 ”
の名称は現在では通称
” 中 川 川 ”
と呼称されており
三保ダムから流れ落ち
” 県 道 7 6 号 線 ”
に沿うように流れ
” 国 道 2 4 6 号 線 ”
と交わる
” 清 水 橋 交 差 点 ”
の上り30m先の清水橋下で支流
” 鮎 沢 川 ”
が合流する地点までの5kmを
” 河 内 川 ”
と称し
それ以降は ” 酒 匂 川 ” と名称され
約25kmを経て
” 相 模 湾 ”
に流れ入ります。
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1.酒匂川水系の在来渓魚
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” ア マ ゴ ”
自然分布の北限と言われ
その生息圏に
” ヤ マ メ ”
生存は皆無が定説ですが
唯一在来種
” ヤ マ メ ”
が混棲する特異な元来河川です。
しかし ” イ ワ ナ ” 在来種
が記録に無いにも関わらず
過っては
” ニッコウイワナ ”
が放流されていましたが
” 最 近 は ”
元来の自然形態に戻すべく
放流を控えているようです。
尚
神奈川県内は
” 3月1日~10月14日 ”
迄が渓魚の遊漁期間です。
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2. 丹 沢 山 塊
==================================================
東西40Km、南北20Km
” 静 岡 県・山 梨 県 ”
県境の
” 神奈川県 ・北西部 ”
ほぼ全域に広がる山地で
50~60
以上の諸山で形成されており
最高峰の
” 蛭 ヶ 岳 ”
でも標高は ” 1673m ” でありますが
幾山が重なり合う
” 複雑な地形 ”
を成す稀な中級山岳帯であります。
また ” 東海自然歩道 ” として
良く整備されており
首都圏からも近く
車で標高500mほどからの
余裕のある日帰り気楽な軽登山として
四季折々の山趣が楽しめ
” 老 若 男 女 ”
に人気の山々でもあります。
尚
丹沢山地の大部分は山岳公園として
” 丹沢大山国定公園 ”
と
” 神奈川県立丹沢大山自然公園 ”
に指定されております。
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Ⅱ. 法 行 沢
( ほうぎょうさわ )
============================================
” 丹 沢 山 塊 ”
最西端
” 山 梨 県 ・ 神奈川県 ”
( 甲 州 国 ) ( 相 模 国 )
の県境線上の
” 甲 相 国 境 尾 根 ”
中央に位置する
” 菰 釣 山 ”
( 1379m )
の前衛
” 富 士 見 峠 ・ 織 戸 峠 ”
( 890m ) ( 825m )
の西斜面を諸水源に凡そ
” 1.9Km ”
東方に穏やかに流れ
” 浅 瀬 橋 ”
を渡り終えた地点の
” 大 又 沢 幹 線 林 道 起 点 ”
か ら
斜度の低い滑らかな林道を歩くこと
” 約 50 分 ・ 法 行 橋 ”
を潜り抜けた30m先で
南下して来る
” 大 又 沢 ”
の右岸に流れ入る支流です。
===========================================
1. 大 又 沢
============================================
” 丹 沢 山 塊 ”
最西端
” 山 梨 県 ・ 神奈川県 ”
( 甲 州 国 ) ( 相 模 国 )
の県境線上の
” 甲 相 国 境 尾 根 ”
中央に位置する
” 菰 釣 山 ”
( 1379m)
を主水源とし
周 辺 の
” 大界木山 ・ 城ヶ尾山 ・ 屏風岩山”
( 1246m ) ( 1199m ) ( 1051m )
等々の諸山を源水とする
いくつもの支流を集め
凡そ ” 8km ” 南流し
” 浅 瀬 橋 ” の真下で ” 世 附 川 ”
左岸に流れ込む支流です。
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2 経 路
===============================
東京方面からお出かけの方は
” 東名高速用賀インター ”
より凡そ40分
” 大 井 松 田 ”
で降り直ぐの三俣路の右端
で降り直ぐの三俣路の右端
” 沼津 ・ 御殿場 ”
方面へ進み
直ぐの ” 246号下り線 ” に合流します。
サンクス駐車場からの
幸運なる ” さくら色 ” の朝焼け
” 富 士 山 ”
” 2 4 6 号下り 線 ”
を走行すること8分程の下り側に
行程で唯一のコンビニ
” サ ー ク ル K ”
で遊漁証を購入します。
これより先に
” 遊 漁 証 ・ 飲 食 物 ”
の販売所はありません。
サンクス駐車場からの
幸運なる ” さくら色 ” の朝焼け
” 富 士 山 ”
大井松田ICより20分強
左側に
” 丹沢湖・中川温泉 ”
看板が立つT字形
” 丹沢湖・中川温泉 ”
看板が立つT字形
清水橋交差点より2分
幹線道路 ” 2 4 6 号 線 ” から外れ
冬季には閉鎖する寂れた
” 道 の 駅 ・ 山 北 ”
帰り際には
特産品をお土産にしては如何ですか。
清水橋交差点から8分
玄倉川への分岐路
詳細は過去ブログ
『 No-24=2012-04-玄倉川源流域 』
をご覧ください。
直進し ” 丹沢湖 ” に向います。
” 丹沢湖 ” に架かる ” 永 歳 橋 ”
過ってはこの周辺で
” 世 附 川 ・ 中 川 川 ・ 玄 倉 川 ”
が合流してたようです。
清水橋交差点より10分弱
永歳橋を渡った直後の標識にて
” 729号線 ・ 世附 ”
方向に左折し
” 世附川入口・浅瀬ゲート ”
を目指します。
” 大 井 松 田 I C ”
から35分弱
” 浅 瀬 ゲ ー ト ”
前の駐車場所に到着です。
” 解 禁 日 ”
が平日にも関わらず
25車もの盛況です。
7時05分
道路脇のスペースに駐車です。
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3 下 流 編
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① ア プ ロ ー チ
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駐車場所から100m程先の
事実上の729号線の終点
” 浅 瀬 ゲ ー ト ”
を通過します。
” 地 理 院 地 図 ”
上では
” 大棚沢林道 ”
の中間辺り迄が
” 県 道 7 2 9 号 線 ”
のようです。
解禁日とあって
過っての管理釣り場管理棟の
コンテナ前には
” 遊 漁 証 チ ェ ッ ク ”
の漁協監視員がおります。
雑談しながら誰も入渓してない
” 法 行 沢 ”
に沢割りマグネットを貼った。
既に26マグネットが付けられており
その内
紫色の売店購入遊漁証
の半券が7枚
現場売り薄青の半券
は7枚
合計14枚がマグネットで貼られ
年間遊漁証の釣り人が3人で
残り9マグネットは
監視員が6時に来る前に
管理棟を通過したそうです。
ゲートから5分程で
” 浅 瀬 橋 ”
浅瀬橋を潜り
” 世 附 川 左 岸 ”
に流れ入る ” 大 又 沢 ” の光景です。
橋上からの上流の眺め。
浅瀬橋を渡り終えた所が
左の ” 水 ノ 木 幹 線 林 道 ” と
右側の
” 大 又 沢 幹 線 林 道 ”
の起点になります。
右に曲り ” 大 又 沢 ” を眼下に
右岸沿いを歩きます。
上流の ” 大又沢ダム ” で取水され
” 悲しいかな ”
澱みながらの流れです。
林道は
全体的に極めて斜度が低く
平坦地を歩いているような感覚です。
” 気温10度、冷気の中 ”
拳を袖口に交互に隠し入れ
鼻水は抑えきれず
” ジンジン ” と ” シビレル ”
感じの耳をこらえ
足元を見やりながら
黙々と歩きます。
ゲートから ” ユルユル ” 歩いて凡そ
” 50分 ・ 3.3Km ”
体が温まったところで
” 法 行 橋 ”
に到着です。
” 法 行 橋 ” 上からの ” 法 行 沢 ”
既に ” 脈 釣 り ” の方がおられ
挨拶し、言葉を交すと
この先50mに落差30m程の滝があり
行き止まりで
その上流で取水されてる為に
水量は極めて少ないが
” 山 女 ”
が居ついているとのことでした。
” 法 行 橋 ”
を潜り抜けた30m先で
” 法 行 沢 ”
は南下してきた
” 大 又 沢 右 岸 ”
============================================
② 入 渓
============================================
釣 行 日 ・・・・・3月1日
入 渓 時 ・・・・・8時45分
標 高 ・・・・・520m
天 気 ・・・・・晴れのち曇
気 温 ・・・・・10度
水 温 ・・・・・ 8度
水 温 ・・・・・ 8度
R O D ・・・・・6.00 Foot Power = Slow
L I N E ・・・・・Au Ver A Soie Silk 3-Weight
LEADER ・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
L I N E ・・・・・Au Ver A Soie Silk 3-Weight
LEADER ・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
TIPPET・・・・9 X
橋の袂から上流左岸側に
容易に下りられるので
” チョロチョロ ”
と流れ落ちており
淵は殆ど
” 止 水 状 態 ”
” キャスト ” する ” スポット ”
が見当たらず
入渓後5~6分
” 落差30m ・ 3段 ”
下流域に比べ変化に富んだ渓観で
” 源流域の雰囲気 ”
が充分楽しめますが
” 歩行時間が往復3時間余 ”
体力が必要かと思います。
どうぞ安全で
楽しい釣行を心掛けください。
76号線を5分ほど直進しますと
中川温泉街の入口
7件ほどの旅館が密集しております。
” ぶなの湯の入口ではありません ”
お気を付けください。
” 30mほど先です ”
山北町営の日帰り温泉入口
==============================================================
1.ア マ ゴ
学 名
④ キ リ ク チ
上流で取水され
悲しいかな
見るも無残な岩肌に
渓流側の踏み跡。
一筋の這い附き滑り流れる
全体的に傾斜が緩い浅瀬で
” 巨石・大石 ”
が殆ど無い故に
落ち込みも50㎝前後と低く
遡行が非常に容易ですが
” スポット ” への ” アプローチ ”
には工夫が必要と思います。
” 土 沢 ”
( つちさわ )
に軽ワゴンの方が入渓してるようです。
古びた倒木が林道を塞ぐ。
” 法 行 沢 大 滝 ”
” 解禁日初スポット ”
での愛しの出会い。
過っての ” 滝 壺 ” は変わり果て
25~6分で戻り
滝の上流
” 法 行 沢 林 道 ”
を目指します。
” 法 行 橋 ”
から5分程
” 大又沢幹線林道 ”
と
” 法行沢林道 ”
と
” 法行沢林道 ”
の出合い地点です。
なぜか ” 法行沢林道 ” の入口
に道標は設置されておらず
” 大又沢幹線林道 ”
の谷側に立てられております。
” 大又沢幹線林道 ”
より幾分勾配があります。
7分程でこの場に似つかわしくない
” ソーラ ・ パネル ”
” 取 水 棟 ”
で利用されてるのでしょうか。
パネル脇の
” 取水棟 ” への ” 仕事道 ”
を下ります。
此処で取水され
” 法行沢大滝 ”
は惨めな姿になっているのです。
左岸側から容易に
堰堤の ” 袖 端 ” を越えます。
堰堤の上の光景。
斜度の低い緩やかな流れ
” ス ポ ッ ト ”
を見逃さないように遡行します。
丁寧に ” 小さな棚 ・ 反転流 ” を探ります。
滑落ち込みから
右岸大石への反転流
大石にフライをぶつけ落ちた所での
左岸側の林道の壁が崩壊しています。
水量の少ない斜度の緩い沢では
溪床の礫や浮石の隙間を
崩壊土砂が埋め固め
” 水生昆虫”
が生活するには厳しい環境と思うと
” 渓 魚 ”
には如何なる影響を与えるのであろうか・・。
右岸側泡切れの瀬頭からのライズです。
左岸側岩周りからバッシャと。
落ち込みは殆ど50㎝以下と低く
斜度の低い流れで
” 巨 石 ・ 大石 ”
は極めて少なく
” ス ポ ッ ト ” への ” アプローチ ”
には工夫が必要です。
3基目の堰堤。
左岸側から一度林道に出ます。
林道から簡単に
堰堤上に出られます。
堰堤上からの光景。
棚状の左岸側岩周りからのライズ。
取水棟堰から ” 約2時間20分 ” 四基目の堰堤
両岸は急斜面で
” 堰 堤 の 袖 ”
は越えられそうもない。
お腹が空いたので
食後に上を目指すことにした。
12時半
日当たりのよい堰堤前で昼食です。
お茶を飲んでる時に
雲行きが怪しくなってきた。
半年ぶりの遡行で疲れを感じると共に
お腹が満たされ
動く意欲を失い
目の前の
” 堰 堤 工 事 用 通 路 跡 ”
を見やり、出渓です。
次回は、この先を紹介します。
==========================================
3時間35分の雑感
============================================
全体的に傾斜が緩い浅瀬で
” 巨石・大石 ”
が殆ど無い故に
落ち込みも50㎝前後と低く
遡行が非常に容易ですが
” スポット ” への ” アプローチ ”
には工夫が必要と思います。
入渓時刻 ・・・・・・・・・・08時45分
退渓時刻 ・・・・・・・・・・12時20分
退渓時刻 ・・・・・・・・・・12時20分
入渓高度 ・・・・・・・・・・520m
退渓高度 ・・・・・・・・・・610m
R I S E・・・・・・・・・・・6回
合せ切れ・・・・・・・・・・ 0 回
合せ仕損・・・・・・・・・・ 0 回
バ ラ シ・・・・・・・・・ 1 匹
LANDING-NET・・・・・・・ 5 匹
LANDING-NET %・・・・・・83%
==================================================
3 中 流 編
======================================
① ア プ ロ ー チ
===============================================
前回退渓した ” 4番目堰堤 ” を目指します。
” 駐 車 場 所 ”
は解禁日とは打って変わった様子。
” 土 沢 ”
( つちさわ )
に軽ワゴンの方が入渓してるようです。
追い越し際に挨拶しながら
” 地蔵平で入渓 ”
とスイスイ進む若者三人
気は急くが自力は儘ならず
ユルユル歩む
私を尻目に瞬く間に離れていく。
” 日 本 小 鹿 ”
二本足で歩く動物に興味津々なのか
私を見つめて暫く
動かない。
” キ ョ ト ン ”
とした愛くるしい姿の稀な出会いに
心、和みます。
浅瀬橋より50分程
” 法 行 橋 ”
法行橋から約5分
” 法 行 沢 林 道 起 点 ”
” 法行沢林道起点 ”
から凡そ7分
” 浅瀬橋より約62分 ”
一気に ” ソーラパネル箇所 ” に来た。
此処で一服
汗ばんだ体を鎮めます。
法行沢に出現する
ー番目の人工構造物
” 取 水 棟 堰 ”
林道より見下ろす二番目の堰堤。
林道幅の半分ほどが崩壊。
” ソーラパネル ”
より約10分
3番目の堰堤。
古びた倒木が林道を塞ぐ。
” ソーラパネル ”
より25分
木々の隙間から
” 4 番 目 堰 堤 ”
が眼下に見えます。
” ソーラパネル ”
より約30分
なだらかな ” 下り口 ” が出現します。
” 半 年 の 間 ”
枯葉で覆い隠された踏み跡は
今まで人が通ることなく
分かり難かったが
今後は
判別し易くなるのでは。
林道からの眼下の光景。
下りる途中での林道方行の状態。
渓流側の踏み跡。
下り着いた所の様子。
============================================
② 入 渓
============================================
釣 行 日 ・・・・・3月25日
入 渓 時 ・・・・・9時10分
標 高 ・・・・・620m
天 気 ・・・・・晴れのち曇
気 温 ・・・・・12度
水 温 ・・・・・ 8度
水 温 ・・・・・ 8度
R O D ・・・・・6.00 Foot Power = Slow
L I N E ・・・・・Au Ver A Soie Silk 3-Weight
LEADER ・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
L I N E ・・・・・Au Ver A Soie Silk 3-Weight
LEADER ・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
TIPPET・・・・9 X
林道より木々の間から見下ろした
” 4 番 目 堰 堤 ”
から入渓口まで5分程なので
溪から遠ざかり堰堤まで下り
其処から釣り上がることにした。
10分程で ” 4番目堰堤 ” に到着。
堰堤上からの下流の眺め。
左岸側の開けた平坦地は
” 堰堤工事用道路跡 ”
堰堤上の様子。
勢いよく落ちた滝水は
半円の中をなぞるような感じで
” 噴水の如く ”
片膝ついて ” フォルスキャスト ” をしていると
水面から20㎝位の石の上に
! 何 か が ?
止水面をサット飛び出し乗った気配
不思議に思い手元をよく見ると
! カ ジ カ ・ カ ジ カ ・ カジカ !
30㎝の接写でも動じず
惚けた顔をしています。
神奈川県下では
” ヤ マ メ ・ ア マ ゴ ”
より希少魚で
” 絶 滅 危 惧 種 ”
に近いそうです。
手を差し伸べても無頓着なので捕まえた
全体に川床の砂礫を窺わせる
” 色 模 様 ”
大きな
” 背 び れ ・ 腹 鰭 ・ 尾 び れ ”
には薄い紫色が付いてます。
” 5 基 目 堰 堤 ”
” 4基目堰堤 ” より ” 2時間50分 ”
両岸は急斜面で
越えるのには無理がある。
下りながら出渓口を探す。
堰堤より3~4分
急斜面を斜めに昇ります。
四つん這いで
ムキ出た木の根をつかみ
途中の木の根元で一休み。
這いつくばって夢中で
” 7 分 ”
出た先は ” 予測通り ” 林道だった。
林道に出てから5分程
” 中 法 行 沢 橋 ”
橋を渡り終えるとすぐ左側に
” 入 渓 路 ”
林道に出てから
” 5 分 程 ”
なので5基目堰堤迄下ることにした。
6分程で5基目堰堤の上に到着。
堰堤上より下流の眺め。
左岸側の急斜面を上ったのかと
” ゾ ッ ト ”
する。
堰堤上の光景。
好スポットは無く10分ぐらいで入渓地。
お腹が空いたので此処で昼食です。
” チャパタ ” と ” レトルト・クラブチャウダー ”
昨夜の夕飯の残り
” イベリコ豚のソテー ”
左岸側の緩やかな反転流から
チョコットのライズ。
トイ状の2段の落ち込み
右岸側の岩の上を越えようと
足場を確認していた時
白い物が ” パ ラ パ ラ ” 舞ってきた。
” 木の芽の綿 ”
かと思いきや
! 雪 ・ 雪 ・ 名残り雪 !
撤退です。
急いで10分弱で橋上に戻る
” パ ラ パ ラ 小 雪 ”
は地上に着衣に付くとすぐ消え
湿跡を残さない。
写真に撮ってみたが
ハッキリ判らない。
よく見ると
白点が僅かながら視認できます。
暫し鑑賞し、駐車場に向います。
” 中法行沢橋 ” より ” 約30分 ”
法行沢林道起点。
” 中法行沢橋 ” より ” 凡そ85分 ”
” ジンジン、シビレル ”
足を引きずりやっと辿り着き
ドスンと座り込む。
お疲れ様でした!
==========================================
5時間40分の雑感
============================================
下流域に比べ変化に富んだ渓観で
” 源流域の雰囲気 ”
が充分楽しめますが
” 歩行時間が往復3時間余 ”
体力が必要かと思います。
どうぞ安全で
楽しい釣行を心掛けください。
入渓時刻 ・・・・・・・・・・09時10分
退渓時刻 ・・・・・・・・・・14時50分
退渓時刻 ・・・・・・・・・・14時50分
入渓高度 ・・・・・・・・・・620m
退渓高度 ・・・・・・・・・・690m
R I S E・・・・・・・・・・・1回
合せ切れ・・・・・・・・・・ 0 回
合せ仕損・・・・・・・・・・ 0 回
バ ラ シ・・・・・・・・・ 0 匹
LANDING-NET・・・・・・・ 1 匹
LANDING-NET %・・・・・・100%
===============================================
4 ぶ な の 湯
===============================================
中川温泉街の入口
7件ほどの旅館が密集しております。
” ぶなの湯の入口ではありません ”
お気を付けください。
” 30mほど先です ”
山北町営の日帰り温泉入口
” ぶ な の 湯 ”
” 武田信玄の隠し湯 ”
と伝えられている温泉で
帰り際に心身を癒しては如何ですか。
=============================================
お役に立ちましたならば
是 非
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
幸いです。
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Ⅲ.渓魚の種と自然分布圏
==============================================================
1.ア マ ゴ
学 名
Oncarhynchus masou ishikawae
================================================================
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されている
” 単 独 種 ”
です。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
=========================================================
2. ヤ マ メ
学 名
Oncarhynchus masou masou
==========================================================
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されている
” 単 独 種 ”
です。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
====================================================
① 屋 久 島 ヤ マ メ
====================================================
” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 ) ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散 )
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
==============================================================
3.イ ワ ナ
===============================================================
① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名
Salvelinus leucomaenis japonicus
=================================================================
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 or 不鮮明 ”
並びに腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
=============================================================
② ニッコウイワナ
学 名
Salvelinus leucomaenis pluvius
================================================================
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の ” ニッコウイワナ ” と ” アメマス ” の
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に ” レモン色 ” 斑点を有し
命名は 大島 正満 理学博士です。
============================================================
③ ゴ ギ
学 名
Salvelinus leucomaenis imbrius
============================================================
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
==========================================================
④ キ リ ク チ
学 名
Salvelinus japonicus Oshima
===========================================================
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
” オレンジ色 ”
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
===================================================================
⑤ ア メ マ ス
学 名
Salvelinus leucomaenis leucomaenis
=======================================================================
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北
と
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマス
の混棲圏以北
及 び
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。
=================================================
⑥ オショロコマ
学 名
Salvelinus malma malma
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陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
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⑦ ミヤベイワナ
学 名
Salvelinus malma miyabei
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北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
” 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者
大島 正満 博士
は新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校
( 現在の北海道大学 )
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
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Ⅳ.日本のイワナの分類
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1. 一 種 説
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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
は
オショロコマ
一種とする説。
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2. 五 種 一 亜 種 説
=
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1961年
動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ ・ ミヤベイワナ ・ アメマス
オショロコマ ・ ミヤベイワナ ・ アメマス
ニッコウイワナ ・ ヤマトイワナ
の五種とし
”キ リ ク チ ”
”キ リ ク チ ”
は
” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
の亜種と唱え
” ゴ ギ ”
は種と認めず
” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
に偏しました。
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3. 二 種 一 亜 種 説
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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論
で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士は日本の
” イ ワ ナ ”
は
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
他の有色斑紋点
ミヤベ ・ ニッコ ウ ・ ヤ マト ・ キリクチ
は アメマス の
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございました。
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” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
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