Ⅰ.小 武 川
1.富士川水系の在来渓魚
2.経 路
2.経 路
3.入 渓
Ⅱ.宿泊施設
Ⅱ.宿泊施設
1.アグリーブル武川
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
Ⅲ.渓魚の種と自然分布
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2.屋久島のヤマメ
3.イワナの自然分布圏
Ⅳ.日本のイワナの分類
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Ⅰ.小 武 川
( こ む か わ )
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南アルプス北端
” 薬師ヶ岳 ・ 辻 山 ”
( 2780m ) ( 2584m )
の北斜面を主水源とし北流し
およそ17kmを経て
甲州街道20号線
” 宮脇交差点 ”
登り線側1km先
” 小武川橋 ”
の東600m辺りで
” 釜 無 川 ”
に流入する支流です。
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1.富 士 川 水 系 の 在 来 渓 魚
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” アマゴ ” と ” ヤマトイワナ ”
の自然棲息圏でありましたが
現在は
” ヤマメ ” 及び ” ニッコウイワナ ”
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
も放流され、残念ながら
” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流・小沢
でも極めて稀であるようです。
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2. 経 路
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①
武川村内が入り口の小武川林道を通るコース
小武川沿いの未舗装悪路を
時速20km以下で走ります。
” 2015年5月現在 ”
80%近く舗装されています。
未舗装は12~3分
舗装路が12~3分
の走行となります。
②
韮崎市内が起点の御庵沢小武川林道コース
小武川から3km程離れ
山中を登り走る迂回路ですが
前面舗装で時速50km前後で快適走行。
2015年5月現在法面が崩落し
” 通行止め ”
の二通りのコースがございますが
今回は
①のコースを紹介します。
中央道・須玉インターを降り
白州方面へ
接続している141号線に
右折して進入します。
右折後2分
中央道の陸橋を潜ったら
信号機のある交差点を左折し
” 甲州街道 ・ 20号線 ”
に向います。
須玉ICより、およそ10分
甲州街道20号線の
” 牧原交差点 ”
で左折 ” 韮崎方面 ” に進み
” 青木鉱泉 ”
を目指します。
” 牧 原 交 差 点 ”
から約2分
最初の信号機のある
” 宮 脇 交 差 点 ”
を右折し ” 青木鉱泉 ” に向います。
” 宮脇交差点 ”
から約1分 ” 青木鉱泉 ” の案内板
から約1分 ” 青木鉱泉 ” の案内板
左側の ” 細い下り坂 ” に進みます。
分岐路の左側
下り坂を真っ直ぐに進みますと
” 小 武 川 ”
に突き当たり、右折します。
須玉ICより、およそ15分
” 小武川林道起点 ”
到着です。
到着です。
” 小武川林道 ”
は市営路線バスが
” 青木鉱泉 ”
まで走っている全国的にも珍しい
” 林道バス路線 ”
だそうです。
この林道 ” 2/3 ” が未舗装 ” 1/3 ” が舗装路
で全体的に非常に
” 凸 凹 ”
の激しい悪路ですので
” ボディー ”
の底を擦らぬ様に
右に、左に
徐行しながら走路を選んで
充分、注意して通り抜けましょう。
” 三角ロータリー ”
須玉ICより約45分
直進し ” 青木鉱泉 ” 方行へ。
” 小武川林道八号橋 ”
を渡ったすぐ左側に
” 駐車スペース ”
があります。
須玉ICより、50分余
八号橋を渡った直後の
入渓地点 ” 駐車スペース ” に到着です。
” 路線バス ”
が走行しておりますので
駐車する場合は何処でも
充 分 な ス ペ ー ス
を取って駐車する必要があります。
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3.入 渓
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釣 行 日・・・・・・・・・8月18日午前08時50分
天 気・・・・・・・・・快 晴
気 温・・・・・・・・・28度 水温=16度
R O D・・・・・・・・・7.60 Foot Power = Slow
L I N E・・・・・・・・・Phoenix Silk 3Weight
LEADER・・・・・・・・Phoenix Braided Silk Leader 1.50m
TIPPET・・・・・・・・・8 X 150cm
標 高・・・・・・・・・1100m
緩やかな斜度に大小の石を埋め込んだ
” 床 固 ”
が幾つも連なっておりますが
遡行は容易です。
空がキレイデスね~。
9時25分、標高1100mでの出会いです。
中央、浮石裏の反転流から
” のそり、ノソリ ”
とお出ましです。
堰堤です。
右岸側から容易に登山路に上がれます。
幅、1mほどの登山者用の橋のようです。
踏み跡がはっきりしない登山路を
探しながら
川の音に耳を澄し
遠ざからないように進みます。
川音を頼り、渓から離れないように
ユックリ ・ ユックリ
急斜面を下ります。
ヨウヤク堰堤の上に出ました。
堰堤を越えてから、渓観は一変します。
巨石 ・ 巨岩が折り重なりあい
いかにも渓魚が居ついてそうな雰囲気です。
膝・肘を使ったり、腹ばいになったりして
全身での巨石越えです。
私は、常に膝あてをしています。
転んだときにも有効です。
” 表面はゴム製 ・ 裏は3mmネオプレーン ”
” ゴーロ沢 ” では ” ニ ー パ ッ ド ”
が非常に優れものです。
マタ・マタ、堰堤です。
左岸側から緩斜面を上ります。
堰堤から流れ落ちる白泡
上りあがった所の林道です。
この先突き当たり
” T 字路 ”
を左に進みます。
ナカナカ、木陰が見つからず
12時45分、遅い昼食です。
昼食です。
食後は、定番の川の水を沸かし、リーフ・ティーです。
左岸側、堰堤際から直登です。
渓 魚 に も 人 に も
自然の中にも優しい床固
” ブ ラ ボ ~ ”
炎天下の砂と石の間に咲く花
貴女の名は?
堰堤です。
多くの堰堤には、手すりが着いています。
越えるのは楽ですが
!! 悲しいですな ~!!
ナイス・スポット
” バラス ”
逃がした魚は小さかった。
14時40分、標高1300m
小さな ” 妖 精 ” です。
優しい、緩やかな流れ出しから
” ノ ン ビ リ ラ イ ズ ”
随分と細流になってきました。
相変わらず
巨石は行く手を阻みます。
両岸に木々が茂り
枝々が川に覆いかぶさるようになってきた。
” ナイス・スポット ”
の渓観だが、15時40分
気力が失せ退渓です。
” 妖 精 ”
を追い求め、誘われ、いつの間にか
此処まで来てしまった。
陽も射さなくなり
薄暗い林道を一人歩くも不安が募り
早足になる。
この感慨も
格別なのかも知れない。
下り林道を要所・要所の青木鉱泉の標識を頼りに
歩を進めば8号橋にたどり着くはずだ。
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** 約7時間00分の釣行雑感 **
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R I S E・・・・・・・・4 回
合せ切れ・・・・・・・・0
合せ仕損・・・・・・・・1
バ ラ シ・・・・・・・・1
LANDING-NET ・・・・・ 2匹
LANDING-NET % ・・・50.0%
16時30分
ようやく ” 駐車場所 ” に到着した。
15時40分
に退渓し ” 50分 ” を掛け
” 何を思わんか ”
林道を下ってきた。
この思いは遡行と同じであろうか。
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尚、お役に立ちましたならば
是非、画面、最上部
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
していただければ
幸いです。
幸いです。
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Ⅱ.宿 泊 施 設
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1.” アグリーブル武川 ”
北杜市営 Tel 0551-26-3880
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” 武川真原桜並木通り ”
桜の名所沿いに佇む
” アグリツーリズム ”
の宿初施設です。
夕食は天ぷら蕎麦定食です。
全てが野菜です。
朝食です。
今日は ” ゴ ア 沢 ” に行く予定だが
小雨が降っています。
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Ⅲ.渓魚の自然分布と種
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ” ヤ マ メ ”
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”
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” 屋久島安房川・小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
1968,1969(昭43,44)年
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した
親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
(理事長・木村英造・1994年2月解散)
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小・中学校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
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3.イワナの種と自然分布圏
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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
のニッコウイワナとアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ” ゴ ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに
広島県の天然記念物に指定されております。
④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
因みに
奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。
⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
及び北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この ” 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者 大島 正満 博士 は
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し、贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。
以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません
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Ⅳ.日本のイワナの分類
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1.” 一 種 説 ”
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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナは
日本のイワナは
オショロコマ
一種とする説。
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2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”
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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ
キリクチ は ヤマトイワナ
の亜種と唱える。
ゴ ギ
ゴ ギ
は種と認めず
ニッコウイワナ に
偏しました。
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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”
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1967年
霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナは
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
は
アメマスノ
アメマスノ
の地理的に連続的に変化する
” クライン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
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