目 次
Ⅰ.小 武 川
1.富士川水系の在来渓魚
Ⅱ.ゴ ア 沢
Ⅱ.ゴ ア 沢
1.経 路
2.ゴア沢入渓
Ⅲ.宿泊施設
2.ゴア沢入渓
Ⅲ.宿泊施設
1.アグリーブル武川
Ⅳ.渓魚の種と自然分布
Ⅳ.渓魚の種と自然分布
1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
① アマゴ
② ヤマメ
2.屋久島のヤマメ
3.イワナの自然分布圏
Ⅴ.日本のイワナの分類
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Ⅰ.小 武 川
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南アルプス北端
” 薬 師 ヶ 岳 ・ 辻 山 ”
( 2780m ) ( 2584m )
の北斜面を主水源とし北流し
およそ17kmを経て
甲州街道20号線
” 宮脇交差点 ”
の登り側1kmm先
” 小武川橋 ”
東600m辺りで
” 釜 無 川 ”
に流入する支流です。
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1.富 士 川 水 系 の 在 来 渓 魚
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” アマゴ ” と ” ヤマトイワナ ”
の自然棲息圏でありましたが
現在は ” ヤマメ ” 及び ” ニッコウイワナ ”
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ ”
が放流され、残念ながら
” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流・小沢
でも極めて稀であるようです。
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Ⅱ.ゴ ア 沢
Ⅱ.ゴ ア 沢
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南アルプス北端、鳳凰三山の前衛
” 韮崎市 ”
と
” 南アルプス市 ”
の境に位置する
” 甘 利 山 ”
( 1731m )
北斜面を主水源とし
” 小武川第二砂防堰堤 ”
の直前で ” 小武川右岸側 ” に流れ入る
約6kmの支流です。
上流側堰堤間際の様子です。
中央から流れ来るのが
” 小 武 川 ”
左横の細流が
” ゴ ア 沢 ”
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1. 経 路
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ドンドコ沢・ゴア沢へは
① 武川村を起点とする小武川林道を通るコース
( 過去ブログ ” No-16 = 小武川源流域 ” をご覧ください。 )
② 韮崎市側が終点の御庵沢小武川林道コース
の二通りの ” コース ” がありますが
今回は ” 韮崎市 ” が終点の
” 御庵沢小武川林道 ”
コースを紹介します。
韮崎インターを降り
左折、真進し
甲州街道・20号線
” 一ッ谷交差点 ”
に向います。
韮崎ICより約5分
” 一ッ谷 交差点 ”
を右折
甲州街道・20号線
に進入し
平行して下り線側に
流れ見える ” 釜無川 ” に架かる
” 桐 沢 橋 ”
を目指します。
” 一ッ谷交差点 ”
から、およそ4分
から、およそ4分
” 桐沢交差点 ”
で左折し ” 桐沢橋 ” の終端で
で左折し ” 桐沢橋 ” の終端で
右に曲り ” 青木鉱泉 ” に向います。
桐沢橋を渡り終えてから、2分余
” 韮崎南アルプス中央線・12号 ”
に突き当たり、左折します。
左折直後、10m程で
” 青 木 鉱 泉 ”
の表示看板に従い右折します。
林道ゲート手前
400m程は未舗装になります。
尚、林道ゲート前に残土捨て場があり
ダンプカーが頻繁に
通行しますので、ご注意ください。
韮崎ICより、およそ15分
” 御庵沢小武川林道終点 ”
ゲートに到着です。
” 100%舗装 ”
された快適なコースの始まりです。
尚、ゲートは4月29日迄
閉鎖されてますのでご注意ください。
ゲートより12・3分
左折が ” 甘 利 山 ” に向う
” 御庵沢小武川林道 ”
” 御庵沢小武川林道 ”
右折して、約4分
T字路左側が
” 小武川支線・小字沢線 ”
で甘利山に向います。
? この周辺が鳥居峠らしい ?
右折し青木鉱泉を目指します。
韮崎ICから凡そ35分
ゲートから20分余
” 三角ロータリー交差路 ”
に到着し
周辺のスペースに駐車します。
左へ5分ほど進むと
” 青 木 鉱 泉 ”
に着きます。
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2.ゴ ア 沢 入 渓
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釣 行 日 ・・・・・・・・ 5月30日午前10時30分
天 気 ・・・・・・・・ 快 晴
気 温 ・・・・・・・・ 22度 水温=12度
R O D ・・・・・・・・・・ 6.00 Foot Power = Slow
L I N E ・・・・・・・・・ Phoenix Silk 3Weight
L E A D E R ・・・・・ Phoenix Silk Tappered 150cm
T I P P E T ・・・・・・ 8 X
標 高 ・・・・・・・・・・・ 920m
駐車場所から右に3分ほど歩くと
” 7 号 橋 ”
で袂から容易に入渓出来ますが
手前、左側の道を2分程進み
” 小 武 川 ”
との合流地点に向います。
小武川との合流地点
小武川第二砂防堰堤
堰堤の上流真際からの入渓
手前の細流が
” ゴ ア 沢 ”
10時30分、入渓直後の様子です。
10時33分、標高920m
早々に”ニッコウ・イワナ”がお出迎え。
左岸側、落ち込みから
中央の沈石の流れ周りからのライズです。
” 7 号 橋 ”
の下を潜り抜けていきます。
勾配が緩やかで、水量も少ないので
流れは穏やかです。
川幅は1m前後、巨石は少なく
大石程度で
落ち込みは短く、淵は小さく、浅く
流れ出ています。
12時30分、昼食です。
カボチャのレトルト・スープ
トーストしたフランス・パンに
クリーム・チーズを塗っての定番食です。
最初の堰堤です。
左岸側から、林道の壁を伝い
林道に出ます。
再入渓の光景です。
全体的に木々が、川面に覆い被さる様に
植生しておりますので
短いロットの使用をお勧めします。
強引に踏み越えます。
右岸側、落ち込みからの
流れ出し
瀬頭からのお出ましです。
流れ出し
瀬頭からのお出ましです。
2番目堰堤です。
左岸側の踏み跡の急斜面を登り
林道に出ます。
急斜面の踏み跡を登り切った後
意欲を失い
15時00分、駐車場所に到着です。
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*** 4時間10分の雑感 ***
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水量は少なく、傾斜が緩く
短い落ち込み・流れ出し
浅い瀬と淵
の組み合わせの多い細流です。
又、林道沿いに流れており
高度差も余りないので
入・出渓口が多くあります。
尚、昨年度は
” 武川村 ” が ” 起点 ” の ” 小武川林道 ”
コースを紹介しましたが
今回の韮崎コースは
安全性・快適性・時間的
にも勝っておるかと思います。
短い落ち込み・流れ出し
浅い瀬と淵
の組み合わせの多い細流です。
又、林道沿いに流れており
高度差も余りないので
入・出渓口が多くあります。
尚、昨年度は
” 武川村 ” が ” 起点 ” の ” 小武川林道 ”
コースを紹介しましたが
今回の韮崎コースは
安全性・快適性・時間的
にも勝っておるかと思います。
入渓時刻 ・・・・・・・・・・・ 10時30分
退渓時刻 ・・・・・・・・・・・ 14時40分
R I S E ・・・・・・・・・・・・・ 2 回
合せ切れ ・・・・・・・・・・・ 0
合せ仕損 ・・・・・・・・・・・ 0
バ ラ シ ・・・・・・・・・・・ 0 匹
LANDING-NET ・・・・・ 2 匹
LANDING-NET % ・・・100%
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尚、お役に立ちましたならば
是非、画面、最上部
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
していただければ
幸いです。
幸いです。
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Ⅲ.宿 泊 施 設
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” 武川真原桜並木通 ”
” 桜の名所 ”
沿いに佇む
” アグリーブル武川 ”
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Ⅳ.渓魚の自然分布と種
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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏について
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① ” ア マ ゴ ”
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマスと命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。
② ” ヤ マ メ ”
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマスと命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”
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屋久島の安房川・小杉谷
に棲息するヤマメは
鹿児島県水産試験場
(現・鹿児島県水産技術開発センター)
旧 大 口 養 魚 場
(1961年・昭和36年開設~1983年・昭和58年閉鎖 )
が1968、1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
(現・東京都奥多摩さかな養殖センター)
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)に
(理事長・木村英造・1994年2月解散)
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。
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3.イワナの自然分布圏
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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
② ” ニッコウイワナ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
のニッコウイワナとアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
③ ” ゴ ギ ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に ” レモン色 ” の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 は ” 種 ”と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。
④ ” キ リ ク チ ”
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で、降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に棲息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に ” オレンジ色 ” の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士 は
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。
⑤ ” ア メ マ ス ”
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナと命名されています。
茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナとアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。
⑥ ” オショロコマ ”
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方、中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点”があります。
⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この ” 然別湖 ” のみに棲息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に ” 赤色斑点 ” があります。
動物学者 大島 正満 博士 は
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士 の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。
以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません
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Ⅴ.日本のイワナの分類
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1 ” 一 種 説 ”
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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
日本のイワナはオショロコマ一種とする説。
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2 ” 五種一亜種説 ”
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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
キリクチ は ヤマトイワナ の亜種と唱える。
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。
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3 ” 二 種 一 亜 種 説 ”
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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナは
アメマス と オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ を一亜種とし
他の有色斑紋点
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
はアメマスノの地理的に連続的に変化する
はアメマスノの地理的に連続的に変化する
” クライン ” であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
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