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2012年8月30日木曜日

*** 塩川支流 ・本 谷 川 釣 行 記ー夏季編 ***



    目    次
  Ⅰ.本 谷 川
     1.富士川水系の在来渓魚
     2.経 路
     3.入 渓
 Ⅱ.渓魚の種と自然分布
     1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
       ① アマゴ
       ② ヤマメ
     2 屋久島のヤマメ
     3.イワナの自然分布圏 
 Ⅲ.日本のイワナの分類
 Ⅳ.宿泊施設・温泉・レストラン
     1.民宿 五郎舎

     2.民宿 有井館
     3.増富ラジウム温泉
     4.明野ナトリウム温泉
     5.ミサワイナリー
     6.甲州牛・和こう
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Ⅰ.本  谷  川

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山梨県甲府市と長野県川上村
との県境 金峰山” 2599mの南斜面を主水源とし
塩川ダムの瑞牆湖までの、およそ11kmです。
過っては ” ダム ” 辺りで
”釜無川の支流 ” 塩川 ”
二股に分かれ、北方面、瑞牆山を主水源とし
流れ来る本流筋の ” 釜瀬川 ” と合流していましたが
現在は塩川ダムより流れ出る
およそ23kmが ” 塩 川 ” と称し
韮崎駅より3km程の東、20号線に架かる
”塩川大橋”辺りで 釜無川 ” に合流します。


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1.富 士 川 水 系 の 在 来 渓 魚

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富士川水系の在来渓魚の自然分布は
アマゴ ” と ” ヤマトイワナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は ” ヤマメ ” 及び ” ニッコウイワナ
アメマス の陸封型 エゾイワナ
も放流され、残念ながら
ヤ マ ト イ ワ ナ
にお目に掛かれるのは
源流域の支流、小沢でも極めて稀であるようです。
尚、釜無川64kmを含めた
全長128kmが河川法条における
富士川です。

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* * * 1. 経  路 * * *

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中央道下り線をご利用の場合は
韮崎ICで降り
増冨村  ” 増冨ラジューム温泉を目指し
” 昇 仙 峡 ・ 明 野 ”
方面に右折します。
因みに 下り線を利用の場合は
よりも 韮 崎
で降りた方が
距離・時間、共に少々勝って降ります。
右折して、直ぐ左側には
” 7-11”
があり都合が良いかと思います。


韮崎ICより
右折後、500m程の右側に
甲州牛専門店の こう がございます。
帰りには、是非、ご賞味ください。


韮崎ICより
2分ほどの三つ目の信号
宮久保の交差点を 須玉・明野” 方面に左折
茅ヶ岳広域農道を一直線に通過します。

韮崎ICより9分ほどの
茅ヶ岳広域農道 ”
沿いに、明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、右折した200メートル先にあります。

この建物は
” レストラン彩 ”
奥にはワインショップ館があります。

ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
” そば工房と明野薬膳料理店 ”
も擁しております。
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。



日照時間日本一の明野の
茅ヶ岳広域農道からは
北に八ヶ岳、西に南アルプス
東に茅ヶ岳、南に富士山が一望でき
夏の今は 向日葵畑 ” が満開で見ごろです。

韮崎ICより約15分で
”孫女橋”を渡り終えたところで
23号線に突き当たり、右折します。

韮崎ICより25分ほど
塩川ダムの瑞牆湖で
Y 字交差路を
右に進み 増富ラジュウム温泉街  を目指します。

増富村村営の増富の湯下流側の入口です。
本谷川に架かる橋を渡ります。

上流側の 増富の湯 ” 入口です。
帰り際には、こちらから入ります。

本谷川に架かる橋の周辺の
” 増富ラジュウム温泉街 ”
を通り抜け
5分ほど先の 落 合 の駐車場に向かいます。

韮崎ICより35分
” 落 合 ” の駐車場に到着です。


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3.本 谷 川 入 渓

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      釣 行 日・・・・・・・・・・ 8月30日午前8時50分
      天   気・・・・・・・・・・ 快 晴
      気    温・・・・・・・・・・・22度 水温=14度
      R O D・・・・・・・・・・・6.60 Foot   Power = Slow
      L I N E・・・・・・・・・・・・Phoenix Silk 3Weight
      LEADER・・・・・・・・・・Phoenix Silk Tappered 1.50m
      TIPPET・・・・・・・・・・・8 X
      標   高・・・・・・・・・・・1300m        

 落合の駐車場の真下から
入渓した直後の様子です。
右側の本谷川に
左側の支流 ” 金山沢 ” が合流します。

1年ぶりの再訪だが
昨年の大型台風で
右岸側が著しく侵食され
川幅が広くなった感である。

9時10分
またもや小さな恋人のお出迎えである。

左岸側の石廻りからの挨拶です。

新たな倒木などが出現しています。

右岸側は、土砂が侵食され
大石が不安定なようです。



11時17分、標高1350m

右岸側、石と石の間の流れ出しからです。



11時45分

手前中央のトロ瀬からです。

11時55分

右岸側の瀞瀬からです。

12時00分

中央の緩瀬からです。

12時25分

本谷川が此処で二股に分かれます。
左岸側は木賊峠方向へ1.5km
右岸側は 枇杷窪沢 と称し
金峰山方面へ2.5kmの流路となります。
本流筋の枇杷窪沢に進みます。

13時00分

左岸側の岩廻りからです。



13時20分、1360m

右岸側の落ち込み際の
石裏からのライズです。



13時30分

左岸側の沈み石の周辺からです。



13時53分

右岸側の緩い瀬からのライズです。

観音峠大野山林道
に架かる橋を潜り抜けます。

14時10分

中央の主流からのライズです。

14時20分
此処で退渓することにしました。

50mほど川通しで下り
10m程で本谷林道のゲートに出ます。

ゲートから約50mで
舗装路の 観音峠大野山林道” に出合います。

14時50分
本谷林道のゲートから
ほぼ25分で駐車場所に到着です。

帰り際に ” 増富の湯 に浸かり
2日間の疲れを癒しました。

駐車場からの 増富の湯” の光景です。


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 ***  5時間30分の釣行雑感  ***

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        入渓時刻・・・・・・・・・・・・・・・08時50分
        退渓時刻・・・・・・・・・・・・・・・14時20分
        R I S E ・・・・・・・・・・・・・・・1 0 回
        合せ切れ・・・・・・・・・・・・・・・ 0    
        合せ仕損・・・・・・・・・・・・・・・ 0
        バ ラ シ・・・・・・・・・・・・・・・ 0
        LANDING-NET・・・・・・・・・ 10 匹    
        LANDING-NET %・・・・・・・100%
      
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尚、お役に立ちましたならば
画面、最上部
目次の横の広告を無差別に
” ク リ ッ ク ”
していただければ
幸いです。

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Ⅱ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島と"アマゴ自然生息圏"を除く全域です。


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2. 屋久島の ” ヤマメ ” について

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屋久島の安房川・小杉谷に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
(理事長・木村英造・1994年2月解散
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
の会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が小杉谷集落
旧小杉小・中学校跡の校門の門柱前に
設置されております。




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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。


③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで。
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の虫喰い模様、鯖模様が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに、広島県の天然記念物に指定されております。


④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流1谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに、奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。


⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
形態的特徴は
体側に ” 白色斑点 ” があります。


⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部・知床半島、標津地方
中央部・石狩、日高山渓
西部・支笏、定山渓地方及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。


⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士 の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。


以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません



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Ⅲ.日本のイワナの分類

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1.” 一 種 説 ”

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1951年、魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナオショロコマ一種とする説。


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2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”

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1961年、動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ の亜種と唱える。 
ゴ ギ は種と認めず ニッコウイワナ に偏しました。


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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”

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1967年、霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマスノの地理的に連続的に変化する
” クライン ”
であると唱え
大島 正満 博士 の説を激しく批判しました。



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Ⅳ.宿 泊・温 泉・レストラン 

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1. 五  郎  舎
( ご ろ う や )
電  話・・・・ 0551-45-0319

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山梨県と長野県の県境、信州峠の麓
住人50余人・28世帯の黒森地区に佇み
百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
を目指す人が多く利用しているようです。
太い柱、分厚い幅広の梁、と原木を贅沢に使った
” モ ダ ン ” な民家造りの建物です。
食事は四季折々の ” 山の幸 ”
地元産 OR 自家栽培の甘味ある新鮮な野菜類が
色々と工夫されて ” ボリュウム ” 満点の料理がでてきます。
” 釜瀬川 ・ 天鳥川 ・ 金山沢 ・ 本谷川 ・小森川 ”
と周辺は源流域の渓観が堪能でき
帰り時間を気にせずに、渓趣と渓魚の釣りを
終日 ユックリ・ノンビリ ” 満喫しては如何ですか。


玄 関 で す。

玄関内側です。
梁や柱が剝きだしの民家風造りです。

2階が宿泊室になります。

食堂は窓が大きく、明るく、
遠く、南アルプスの山々の景色が綺麗に見えます。

2階です。
重厚な木々が贅沢に使われています。


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 2.  井  館

電話 = 0551-45-0455

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黒森の釜瀬橋あたりから約10分ほどの
金山平で民宿と手打ち蕎麦を営んでおります。
二・八蕎麦と季節の地物のお茶請けは絶品 !!
昼食に是非お試しください。
また、釣りだけでなく秋の紅葉期の
” ク リ ス タ ル ・ ラ イ ン ”
は隠れた穴場です。
5月~10月頃まで毎日営業しておりますので
近くに来た時には、お寄りください。

入り口にある で飼われている
見事な ” 岩 魚 ” です。
ご主人は50有余年、この周辺の渓流で
川虫を餌に釣りをしておられる ” 大ベテラン ” です。
お蕎麦を食される時は、いろいろお尋ねください


奥の古民家は江戸末期の建築だそうです。


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3.増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉

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帰り際には、有井館から10分ほど下った
増富温泉街の増富町営
” 増 富 の 湯 ”
で疲れを癒しては、いかがですか。
世界有数の ” ラジウム ” 含有量を誇る
薬効の高い湯治の場として知られており
褐色の ” 源泉温度25度 ” の湯船と
他に、30度・35度・37度と各々の温度の
流れ出る湯船があります。
! 元 気 溌 溂!
安全運転でご帰宅ください。

詳細は下記にアクセスください。


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4. 明 野 温 泉 ・ 太 陽 館

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日照時間日本一の明野町
茅ヶ岳広域農道沿いに建ち
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉です。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。

詳細は下記にアクセスください。


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5. ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー

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明野温泉・太陽館前の道を挟んだ反対側
韮崎方面へ、およそ500m先の
文字看板を左折し、1分ほど進むと
明野唯一のワイナリーです。
帰りには是非
増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉
OR
明 野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。

アクセスください。
http://www.grace-wine.com/our_winery/akeno/index.html

ミサワ・ワイナリーの入り口です。
この建物は”レストラン彩”
奥にはワインショップ館があります。

ア プ ロ ー チ

フ ロ ン ト

メ イ ン ル ー ム

サ ブ ル ー ム


=
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  6. 甲 州 牛 ・ 和 こ う
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韮崎ICから右折後600m先に
構える甲州牛専門店です。
オーナーは
この店の裏手で甲州牛を飼育し
又、有機野菜も育て
お店で提供しております。

詳細は下記にアクセスください。
http://www.k-wakou.com/


この冷奴は格別です。
薬味はタップリで
お豆腐の味が絶品です。

メニューは
ステーキ・焼肉・しゃぶしゃぶ・すき焼き
の4種が基本です。
特に タ 
他店では味わえない生肉です。
是非、帰りにはご賞味ください。



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最後迄ご覧いただき、ありがとうございました。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
など、いただければ幸いです。

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