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2012年3月28日水曜日

* Mar-2012 ; 残 雪 の 金 峰 山 川 支 流 ・ 東 股 沢 *

 
目 次
 Ⅰ.千曲川
 Ⅱ.川上村
 Ⅲ.金峰山川
 Ⅳ.渓魚の種と自然分布
 Ⅴ.日本のイワナの分類
 Ⅵ.宿泊施設

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 Ⅰ.千  曲  川 

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埼玉県秩父市・山梨県山梨市
長野県川上村
三県境の奥秩父連峰主脈中央に位置する
” 甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ ・ 2475 )
長野県川上村側北斜面を主水源とし
八ヶ岳・蓼科の諸河川の支流を集め
松本辺りで ” 飛騨山脈 ” を水源とする
北流してきた 犀   川 と合流した後
(上高地 ・ 梓川 )
北西に流れ
 新潟県 ” に入り 信濃川 ”
と呼称を変え
越後平野を潤し日本海に流れ込む
全長367kmの 日 本 最 長 ” の河川です。
因 み に
信濃川と呼ばれている部分が153kmなのに対し
千曲川の方は214kmと長いのですが
河川法上では
千曲川を含めた信濃川の本流を
信濃川と規定しています
尚、信濃川の渓魚の自然分布は
” ヤ マ メ ” ニ ッ コ ウ イ ワ ナ ”
でしたが、今では
” アメマス ” の陸封型 ” エゾイワナ
が放流されているようです。
 
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Ⅱ. 川 上 村

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長野県の最東南端に位置し
標高1185m ・ 最高気温30.1度
 最低気温-18.9度
甲 武 信 ヶ 岳
( こぶしがたけ・2475m )
国  師 ヶ 岳
( こくしがたけ・2592m )
金  峰   山
( きんぷさん・2599m )
小  川   山
(  おがわやま・2418m )
と連なる奥秩父連峰主脈の北斜面を擁し
甲武信ヶ岳の北側斜面
標高 ” 2200m ” には
” 千 曲 川 信 濃 川 水 源 地 標 ”
が設置されている
人口約4500名の千曲川最上流
秩父多摩甲斐国立公園
の一角を占めている村です。
特に 野 菜 産 業 ”
(  レ タ ス )
昼夜の大なる温度差
潤な大地、豊かな水
に恵まれると共に家の方々の努力で
レタスの生産高が
本一の レ タ ス 王 国 ” であり
レタス農家約600軒の
年平均収入は 2500 にもなるそうです。
因みに
彼らを支えているのは
中国・フィリッピン・タイ
各国の識別色の野球帽を被った
農業研修生で
最盛期の夏季には
1000余名にも至るとのことです。
また、古くは猟犬としての勇敢さを保つために
雌犬を山中の木に留めて
” ニホンオオカミ ”
と交配させたという伝承がある
『 川 上 犬 』
長野県の 天然記念物 ” に指定されてます。
 
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Ⅲ. 金  峰  山  川

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” 朝  日  岳 ”
( 2579m )
を主水源とし、東方より流れ来る
” 東  股  沢 ”

” 金  峰  山 ”
( 2599m )
が主水源である西方から駆け下る
” 西  股  沢 ”
村営 ” 金 峰 ふれあいの森 ” 内の
金峰山川に架かる ” 北沓橋 ” 上流80m付近で
合流する地点から北流し
68号線が通る
居倉・秋山両地区の境界
” 金峰山川 ” に架かる 新川又橋 ”
の下流70m先で 千曲川 ” に流れ込む
凡そ5.5Kmが ” 金峰山川 ” と名称されています。
因みに 金 峰 山 ”
山梨県側では

『 き ん ぷ さ ん 』
長野県側だと

『き ん ぽ う さん』
と呼称されており
山頂には山岳信仰の
金 桜 神 社
の本宮があり
古くから修験者の奉賽品など
金峰山信仰に関わる
考古遺物の採集が報告されてます。
 
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1. 東 股 沢
 
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奥秩父山塊主脈の一山
” 朝 日 岳 ”
 ( 2579m ) 
の東斜面を主水源に
多くの沢水を集め
西へ約3.7km流れ下り
川上村営 ” 金 峰 ふれあいの森 ” 内の
峰山川に架かる
” 北 沓 橋 ”
の上流80m前方で
” 金 峰 山 川 ”
の右岸側に流れ込む支流です。
 
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①  経     路 
 
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中央道、下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り
” 川 端 下 駐 車 場 ”
( か わ は げ )
を目指します。
因みに
” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ”
で降りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して直ぐには
” 7-11 ”
もあり都合が良いかと思います。
昇仙峡・明野方向に右折します。
 
右折後、600m程の右側に
” 甲州牛専門店 ・ 和こう ”
がございます。
帰りには、是非、ご賞味ください。

 
韮崎ICから約1分
三つ目の信号
” 宮久保交差点 ”
で須玉・明野方面へ左折し

を一直線に を目指します。

 
韮崎ICより9分
茅 ヶ 岳 広 域 農 道 ”
沿いに、明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が右折した300m先にあります。


この建物は
レストラン奥には ワインショップ館


” ミサワワイナリー ”
の看板から500m進むと
” 日照時間日本一 ”
の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
帰路には
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。
 
韮崎ICより約15分
塩川に架かる
” 孫 女 橋 ”
を渡り終えたところで右折します。

 
塩川ダムの瑞牆湖前
” Y字交差路 ”
右に行くと
” 増富温泉方面 ”
 
” 韮崎より約35分 ”
山梨県側信州峠の麓
” T字交差路 ”
周辺が黒森地区です。
右側が本谷釜瀬林道
直進し ” 信州峠 ” を越えます。
 
長野県側の信州峠は北斜面に当り
雪が残っております。


麓のレタス畑です。
初夏には一面がレタスの緑一色になります。
直進し、突き当りを右折し
68号線を目指します。

右折後、2分程に自家栽培のそば粉で

お母さんが 割手打ちを提供している

” 木曜日が定休日 ”
是非、お試食ください。
 
 
お茶請けに出された
” カボチャ ・ 赤キャベツ ・ 野沢菜漬け ”
 
メニューは ” 10割手打ちモリそば ” のみです。
 
黒森から15分程
で68号に出合い、右折します。
右側の角地の建物は
地元スーパー・ストアー
” ナ ナ ー ズ ”
 
ナナーズから10分程で
町田市自然休暇村・武蔵野市立自然の村
廻り目平キャンプ場
の標識に従い右折し、直進します。
 
韮崎インターから約70分
” 川端下駐車場 ”
に到着です。
お疲れさまでした。
 
駐車場入口前
左側が川上牧丘林道
直進すると
” 廻り目平キャンプ場 ”
西股沢に辿り着きます。
 

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②入 渓

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日本最高所の車道峠である
大弛峠への川上牧丘林道
に沿うように
” 東 股 沢 ”
は流れております。
因みに
山梨県側
は前面舗装されておりますが
長野県側
途中から雨・雪で浸食され
大小の石がむき出している
非常に荒れた
凸凹の激しい林道であり
現在は長野県側はゲートがしまり
通行禁止となっております。
 
                      釣 行 日 ・・・・・3月21日
                      入 渓 時 ・・・・・10時00分
                      標      高 ・・・・・1450m
                      天      気 ・・・・・快 晴
                      気      温 ・・・・・6度
                      水      温 ・・・・・4度
                      R  O   D ・・・・・6.60 Foot Power = Slow
                      L  I  N E ・・・・・ Phoenix Silk 3-Weight
                      LEADER ・・・・・Phoenix Silk Leader 150cm
                             TIPPET・・・・9 X
 
” 川端下駐車場 ”
から白樺林に囲まれた
” 川上牧丘林道 ”
を10分ほど歩きます。

この辺り ” 開けた広場 ”
白樺林を突っ切ります。

” ザ ク ・ ザ ク ”
踏み込むごとの音が小気味良い。
逸る心を静めながら
小枝を払い
流れの音に耳を傾け
方向を確認し、突き進む。

 
8分程で本流の分岐流に出合います。
 
本流筋の流れです。

” False Cast ”
” リーダー ”
水滴が氷結しました。
 
落ち込み時の飛沫が倒木に当り
スダレ状の氷柱を
創り出しています。

 
巨石の北側でヘチマ状の氷柱。
 
!!!青空・墨色の木々・残雪・エメラルド色の流れ!!!
 
昼食です。
レトルトのミネストロ・スープ
トーストした
” 胡桃と干しぶどう ”
タップリのパンとクリーム・チーズ
 
水際や流れの中で頭を出している
石の上には硬く薄い氷が
頑強に張り付いています。
決して足を乗せてはいけません。

 
雪の上は比較的、安全です。
10センチぐらい沈みますが
その下は20cm程
氷結しています。
 
左右どちらからも容易に越えられます。

最初に出合う橋迄
約5時間
3時の オヤツ ” です。


渓流の水を沸かし
リーフ・ティー
クッキーとチョコレート・ラスク
温まると共に満足感に浸り
退渓です。


下りの林道の様子です。
鹿?兎?テン?
の踏み跡以外はありません。
  
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5時間30分の雑感

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        入渓時刻・・・・・・・10時
        退渓時刻・・・・・・・15時30分
        R  I  S  E ・・・・・・・0 回
        合せ切れ・・・・・・・ 0
        合せ仕損・・・・・・・ 0
        バ  ラ   シ・・・・・・・0
        LANDING-NET ・・・・ 0 匹    
        LANDING-NET % ・・・00%
 
今夜の宿泊は
” 町田市自然休暇村 ”
明日は梓川に入渓予定です。
  
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Ⅳ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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① ” ア マ ゴ ”
学  名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ、降海型はサツキマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西
太平洋側、瀬戸内海に流れ出る河川
及び豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

② ” ヤ マ メ ”
学  名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ、降海型はサクラマス、と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域、日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません
 
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2. 屋久島の ” ヤマメ ”
 
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屋久島安房川・小杉谷
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968,1969(昭43,44)年に
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年(昭和46年)
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
(理事長・木村英造・1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小・中学校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。


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3.イワナの種と自然分布圏

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① ” ヤ マ ト イ ワ ナ
学  名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県・富士川から天竜川の間
主に中部山岳帯の太平洋側の最上流域
及び滋賀県・琵琶湖東岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無 ” or ” 不鮮明 ”
並びに
腹部に オレンジの斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
② ” ニッコウイワナ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県・相模川から利根川まで
新潟県・胎内川、三面川
ニッコウイワナアメマスの混棲境界線から
鳥取県までの間
及び滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
③ ” ゴ  ギ ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
山陰では島根県の斐伊川から高津川まで
山陽では岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て、山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナに偏しています。
因みに
広島県の天然記念物に指定されております。

④ ” キ リ ク チ ”
学  名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては奈良県・十津川
和歌山県・日高川、熊野川に生息していましたが
現在は奈良県・十津川最上流部の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に オレンジ の斑点があります。
因みに
奈良県の天然記念物に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナの1亜種と捉えております。

⑤ ” ア メ マ ス ”
学  名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス、陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北と新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマスの混棲圏以北
及び北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ ” オショロコマ ”
学  名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内に限られており
東部=知床半島、標津地方
中央部=石狩、日高山渓
西部=支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ” ミヤベイワナ ”
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道、十勝管内の大雪山国立公園内にあり
道内最高所の湖、標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
この 然別湖 ” のみに生息しているイワナです。
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者 大島 正満 博士
然別湖のみに生息するイワナを新種としましたが
他の多くの学者はオショロコマの亜種と捉えています。
命名は1938年新種として大島博士が恩師である
札幌農学校( 現在の北海道大学 )の
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し、贈呈した由来があります。
又、北海道の天然記念物に指定されております。


以上が、動物学者 ” 大島 正満 博士 ” の学説であります。
尚、九州には ” イワナ ” の自然分布圏は存在しません
 
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Ⅴ.日本のイワナの分類

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1.” 一 種 説 ”
 
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1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂 理学博士は
日本のイワナ
オショロコマ
一種とする説。
 
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2. ” 五 種 一 亜 種 説 ”

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1961年
動物学者 大島 正満 理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ
ヤマトイワナ
の亜種と唱える。 
ゴ ギ は種と認めず
ニッコウイワナ に偏しました。
 
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3.” 二 種 一 亜 種 説 ”
 
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1967年
霊長類学の創始者及び棲み分け理論で
世界的に高名な
文化勲章受章者
 今西 錦司 理学博士は
日本のイワナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
ゴ ギ
を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ

アメマスノ
の地理的に連続的に変化する
” クライン ”
であると唱え
大島 正満 博士 の説を
激しく批判しました。
 
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Ⅵ. 宿 泊 施 設

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1.金 峰 山 荘

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川上村村営
キャンプ場を兼ね備えた宿泊施設です。
金峰山への登山
or
ロック・クライミング
の拠点として

利用する方が多いようです。

特に、夏休みは

林間学校のキャンプする児童で

大変賑やかになります。
此処で入漁圏を購入します。
詳細は下記に

正面玄関です。
 
宿泊棟
 
 
* * * 2.町 田 市 自 然 休 暇 村 * * *
 
夜の宿です。
宿泊客が少ないと
素泊まりにさせられます。
夕食・朝食は
地元スーパー
” ナ ナ ー ズ ”
で調達しましょう。
詳細は下記に
 
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございます。
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。

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