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2013年3月6日水曜日

*** Mar-2013 ; 残 雪 の 釜 瀬 川 釣 行 記 ***

  
 目 次
   Ⅰ.釜瀬川
                    1.富士川水系の在来渓魚
                    2.黒森地区
                    3.経  路
                    4.入  渓
  Ⅱ.渓魚の種と自然分布
                    1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏
                           ① アマゴ
                           ② ヤマメ 
                    2.屋久島のヤマメ
                    3.イワナの種と自然分布圏
  Ⅲ.日本のイワナの分類
  Ⅳ.宿泊・温泉・レストラン
                    1.民宿五郎舎
                    2.手打ち蕎麦・有井館
                    3.増富ラジュウム温泉
                    4.明野温泉・太陽館
                    5.ミサワワイナリー
                    6.甲州牛・和こう 

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 Ⅰ.釜  瀬   川 
 
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山梨県北杜市黒森地区の
瑞 牆 山
( みずがきやま 2230m ) 
を主水源とし
塩川ダムの建設で造られた人造湖の
瑞牆湖までの、およそ13kmで
塩川の本流筋になります。
過っては ダ ム ” 辺りで
釜無川 ” の支流 塩川
二股に分かれ、東方面、増富温泉から
流れ来る 本谷 と合流していましたが
現在は "塩川ダム" より流れ出
須玉町を南流し
韮崎市内に入ると南東方向に流れ
国道20号線
双葉バイパスに架かる
塩川大橋付近で に流入する
約23kmが ” 塩 川 ” と呼称されております。

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1.富士川水系の在来渓魚

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 南アルプスの北端
” 鋸 岳 ・ 横 岳 ・ 鳥帽子 ”
( 2685m )       ( 2142m )       ( 2533m )
を諸水源に、長野・山梨県境を北流し
長野県富士見町落合で
八ヶ岳山麓から流れ出す10数本の支流を集めた
” 立場川 ” と合流、屈曲し
甲州街道20号線に沿うように
流路を南東に変え ” 国境橋 ” で山梨県内に入り
甲府市内の南西
市川大門で ” 笛吹川 ” と合流する間の
約 64Km が 釜 無 川 ” と呼称され
以降は日本三大急流の一河川
(熊本県=球磨川、山形県=最上川)
富 士 川
と名を変え、64km余を経て駿河湾に注ぐが
河川法上は釜無川を含めた
全長128kmが ” 富士川 と称されております。
元来 富 士 川 水系の 在 来 渓 魚 ”
アマゴ ヤマトイワナ
の自然棲息圏でありましたが
現在は ヤマメ 及び ” ニッコウイワナ
アメマス の陸封型 エゾイワナ
も放流され、残念ながら
ヤマトイワナ ”
にお目に掛かれるのは
源流域の支流、小沢でも極めて稀であるようです。
 
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2.黒   森  地   区

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山梨県・北杜市北部、長野県との県境
信 州 峠 ・ 瑞 牆 山 ・ 金 峰 山
の南麓に位置する標高1400mに
28世帯、50余人が生活しております。
特産品は ” 花 豆 ・ マ ツ タ ケ ”
花豆は昼夜の温度差が大きい
立地条件に恵まれ、高品質であり
作付け面積は小さく、収穫量も少ないため
市場に出回ることもないようです。
また、マツタケも採取量が極少で
” 幻 の 増 富 ブ ラ ン ド ”
と言われ、採取者との直接取引が
確立されておるようで
新規での購入は困難のとのことです。
最上部に位置する
” 民 宿 五 郎 舎 ”
からの黒森地区の集落の眺めです。
山間の前方には
白い雲を被った ア ル プ ス が見えます。

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3. 経   路

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中央道、下り線をご利用の場合は
韮崎インターで降り、右折し
1分ほどの三つ目の信号を
須玉・明野方面に左折
を一直線に進み、山梨県側の
信州峠の麓 を目指します。
因みに ” 須 玉 ” よりも ” 韮 崎 ” で下りた方が
距離・時間、共に少々勝っております。
また、右折して直ぐには
” 7-11 ”
もあり都合が良いかと思います。

韮崎ICを降り
昇仙峡・明野方向に右折します。
 
韮崎ICより右折し
600mほど先の右側に
甲州牛専門店の こう がございます。
帰路には、是非、ご賞味ください。


韮崎ICから約2分
三つ目の信号 宮久の交差点を
須玉・明野方面へ左折し
茅ヶ岳広域農道を一直線に通過します。


韮崎ICより9分ほどの
茅ヶ岳広域農道 ”
沿いに明野で唯一のワイナリー
ミサワワイナリー
が、右折した200m先にあります。


この建物は、レストラン彩
奥にはワインショップ館があります。
 
ミサワワイナリーの看板から500m進むと
日照時間日本一の明野町に
南アルプス・八ヶ岳・富士山
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
の町営温泉があります。
敷地内には
”そば工房と明野薬膳料理店”
も擁しております。
明野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し レ ス ト ラ ン でお腹を満たし
ワインショップ館で にお土産を買って
帰宅なさっては如何でしょうか。


茅ヶ岳広域農道から
” くっきりと ” 見える八ヶ岳連峰。


南側には
南アルプスの峰々が連なっています。


韮崎ICより約15分
” 孫 女 橋 ”
を渡り終えたところで
23号線に突き当たり、右折します。
 
韮崎ICより約25分
塩川ダムにより造られた人造湖
瑞 牆 湖
Y 字交差路を右に5分ほど進みますと
増富村営 増富の湯 日帰りの
含有量 世界一のラジュウム温泉 に着きます。
帰路には是非お寄りください。
左に進み 黒  を目指します。


韮崎インターから凡そ35分
山梨県側の信州峠の麓
” T ” 字交差路の周辺が
人50余人・28世帯の黒森地区です。
百名山・瑞牆山(みずがきやま)2230m
の登山起点として、周辺には
山荘・民宿・キャンプ場が点在しております。
右側の本谷釜瀬林道に進みます。


T字交差路からの
民 宿 五 郎 舎
の眺めです。
こちらで ” 日釣り券 ” を購入します。


昨夜、宿泊した
五郎舎の入り口付近です。
今回は、路面凍結のため
此処から徒歩で入渓口に8時00分出発です。
 
3分程で 釜瀬橋 ” に着きます。
渡り終えた先から、一面凍結しております。


渡り終えた橋の袂から下りて行きます。


 釜瀬橋の下から
容易に入渓出来ますが
踏み跡があり、悪しき予感!
 
入渓直後の様子です。
前方に先入者!!
” 脈 釣 り ” と ” ル ア ー ” の釣り人

!!残 念!!
仕方なく支流の ” 天 鳥 川 ” に向かいます。
路面は凍結しており、表面には
小さな凸凹の突起状の箇所もあり
転ぶと、手の平を突き刺し
思わぬ重傷を負いかねません。
路肩の雪の上を歩行します。

10分ほどで
釜瀬川支流、天鳥川に到着です。
 
入渓口は北側斜面のため
厚く雪が残っており
流路も見えず、あきらめ
再度、釜瀬川に向かいます。

同一場所での平時の光景です。


釜瀬橋から300m程の先
小川山林道に繋がる道に進みます。



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4. 釜 瀬 川 入 渓

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             釣 行 日・・・・・3月1日午前9時00分
             天      気・・・・・曇り時々晴れ
             気      温・・・・・12度 水温=6度
             R  O   D・・・・・6.00 Foot  Power = Slow
             L  I  N E ・・・・・Phoenix Silk 3Weight
             LEADER・・・・・Phoenix Braided Silk 150cm
             TIPPET ・・・・・8 X
             標      高 ・・・・・1300m 

再入渓の様子です。
南側斜面を流れている所は
雪は少なく地肌も流路もハッキリ見えます。


北側斜面の様子です。


2m程の堰堤、中央付近は崩壊してます。


流路は、概ね顔を出しています。


川筋は、ハッキリ見えますので
キャスティングは楽しめます。


南側斜面は、ほとんど雪がありませんが
枯葉の積もった斜面を登る時は
不安定で滑りますから、注意しましょう。




低い堰堤が100m間隔で複数出現しますが
多くが右岸側から越えられます。


10時50分
堰堤越えの前に南斜面の
陽の当る所で一服です。


堰堤上の様子です。






鉄製の ” すのこ状 ” の堰堤の
隙間からの落水が氷結。




12時30分、昼食です。






食後のリーフティーとクッキー


瑞牆山への登山路になっているようで
木橋が架かっています。
 
13時40分
流路が見えなくなったので
此処で、退渓です。


何故か踏み跡が?
右岸側の踏み跡を辿っていきます。


10分ほどで小川山林道に出ます。


北側斜面の林道。


小川山林道の始点
本谷釜瀬林道に落ち合います。




14時20分
無事に五郎舎に到着です。
コーヒーに焼き菓子をご馳走になり
一休み。


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 4時間40分の釣行雑感

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3月1日が渓流魚釣り解禁日の
塩川源流域・釜瀬川・天鳥川
南側斜面沿いは雪が解け始め
薄くはなってきていますが
北側斜面沿いは、まだ厚く残り
又、周辺の石・石の表面は
氷結しておりますので、滑り易くなっております。
3月下旬頃には
快適な遡行が出来るのではないでしょうか。
 
     入渓時刻・・・・・・・・・・9時00分
     退渓時刻・・・・・・・・・・13時40分
     R  I   S  E ・・・・・・・・・ 0 回
     合せ切れ・・・・・・・・・・0    
     合せ仕損・・・・・・・・・・0
     バ  ラ  シ・・・・・・・・・・0       
     LANDING-NET・・・・・・・ 0 匹    
     LANDING-NET% ・・・・・・00%


 
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お役に立ちましたならば
是 非
画面、最上部
目次の横の広告を
1広告に付き1回
” ク リ ッ ク ”
広告をご覧いただければ
幸いです。
 
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Ⅲ.宿 泊・温 泉・レストラン
 
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1. 五  郎  舎
( ご ろ う や )
電  話・・・・ 0551-45-0319
 
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山梨県側、信州峠の麓
住人50余人・28世帯
の黒森地区に佇み
” 百 名 山 ・ 瑞 牆 山 ”
( みずがきやま ・ 2230m )
を目指す人が多く利用しているようです。
太い柱、分厚い幅広の梁
と原木を贅沢に使った
” モ ダ ン ”
な古民家造りの建物です。
食事は四季折々の
 ” 山 の 幸 ”
地元産 OR 自家栽培
の甘味ある新鮮な野菜類が
色々と工夫されて
 ” ボリュウム ”
満点の料理がでてきます。
” 釜瀬川 ・ 天鳥川 ・ 金山沢 ・ 本谷川 ・ 黒森川 ”
と周辺は源流域の渓観が堪能でき
帰り時間を気にせずに
渓趣と渓魚釣りを
終日 ユックリ・ノンビリ ” 満喫
しては如何ですか。
 
 
 
梁や柱が剝きだしの
民家風造りです。
 
 
食堂は窓が大きく、明るく
遠くに 南アルプス ” の山々の
景色が綺麗に見えます。
 
重厚な木々が
贅沢に使われています。
 
在りし日の夕食です。
イワナの塩焼きを除いてはすべて
” 自家栽培 OR 天然物 ”
の素材が一工夫して
食べ切れないほど出てきます。 
 
朝食です。
  
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2.  井  館
電話 = 0551-45-0455
 
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黒森の ” 釜 瀬 橋 ” から
約10分ほどの金山平で
” 民宿と手打ち蕎麦店 ”
を営んでおります。
二・八蕎麦と季節の山の幸は絶品 !!
昼食に是非お試しください。
釣りだけでなく
秋の紅葉期の
” ク リ ス タ ル ・ ラ イ ン ”
は隠れた穴場です。
5月~10月頃まで
毎日営業しておりますので
近くに来た時には、お寄りください。
 
入り口にある で飼われている
 ” 見 事 な 岩 魚 ”
ご主人は50有余年
この周辺の渓流で
川虫を餌に釣りをしておられる
 ” 大ベテラン ”
お蕎麦を食される時は
いろいろお尋ねください。
 
 
 
奥の古民家は
江戸末期の建築だそうです。

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3.増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉
 
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帰り際には
有井館から10分ほど下った
増富温泉街の増富町営
” 増 富 の 湯 ”
で疲れを癒しては、いかがですか。
 ラジウム含有量世界一 ”
を誇る
薬効の高い湯治場として知られており
褐色の ” 源泉温度25度 ” の湯船と
30度・35度・37度
が流れ出る各湯船があります。
! 元 気 溌 溂!
安全運転でご帰宅ください。
 
詳細は下記にアクセスください。

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4. 明 野 温 泉 太 陽 館
 
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” 日照時間日本一 ”
を誇る明野町の茅ヶ岳広域農道沿いに
” 南アルプス・八ヶ岳・富士山 ”
を望む大パノラマが展開する
源泉温度45.1度、ナトリウム含有
宿泊設備を備えた町営
 ” 明野温泉 ・ 太陽館 ”
帰路には疲れた体を癒してはいかがですか。

詳細は下記にアクセスください。
http://www.panorama-resort.jp/page/taiyo.html
 
 
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5. ミ サ ワ ワ イ ナ リ ー

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” 明野温泉・太陽館 ”
反対側車線
韮崎方面へ
およそ500m先の
文字看板を左折し、1分ほど進むと
明野町唯一の ワイナリー があります。
帰り際には
増 富 ラ ジ ウ ム 温 泉
OR
明 野 ナ ト リ ウ ム 温 泉
で心身を癒し
ワインショップ館で

にお土産を買って
 ” 甲州牛専門店 ・ 和こう
でお腹を満たし
帰宅なさっては如何でしょうか。

アクセスください。
http://www.grace-wine.com/our_winery/akeno/index.html

ミサワ・ワイナリー入り口
この建物は
” レストラン彩 ”
現在は ” ランチのみ ” の営業です。
奥には ” ワインショップ館 ” があります。
 
ア プ ロ ー チ
 
フ ロ ン ト
 
メ イ ン ル ー ム
 
サ ブ ル ー ム
 
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6. 甲 州 牛 ・ 和 こ う
 
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韮崎ICから右折後600m先に
構える甲州牛専門店です。
オーナーは
店の裏手で甲州牛を飼育し
有機野菜も育て
お店で提供しております。
詳細は下記にアクセスください。
http://www.k-wakou.com/


この冷奴は格別です。
薬味もタップリで
お豆腐の味が絶品です。


メニューは
ステーキ ・ 焼肉
すき焼き ・ しゃぶしゃぶ
の4種が基本で
特に ” タ ン ”
他店では味わえない生肉です。
是 非
帰路にはお寄りください。


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Ⅱ.渓魚の自然分布と種

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1.アマゴ・ヤマメの自然分布圏

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①  ア マ ゴ
学 名 = Oncarhynchus masou ishikawae
陸封型をアマゴ
降海型はサツキマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以西の太平洋側
瀬戸内海に流れ出る河川
及 び
豊後水道に流入する
大分県と福岡県の県境の岩岳川以南
大分県・別府湾に注ぐ大野川までの間
そして、四国全域です。

②  ヤ マ メ
学 名 = Oncarhynchus masou masou
陸封型をヤマメ
降海型はサクラマス
と命名されています。
神奈川県・酒匂川以北
北海道全域
日本海側全域
九州は鹿児島県と
" アマゴ自然生息圏 "
を除く全域です。
因みに
鹿児島県の110年に渡る
内水面漁業協同組合史の記述には
” ヤ マ メ ”
の文字は、見当たりません。
  
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2. 屋久島のヤマメ

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” 屋久島安房川 ・ 小杉谷 ”
に棲息する山女は
鹿児島県水産試験場
旧大口養魚場
(1961年・昭和36年開設)
が1968 ・ 1969年に
( 昭43年 )  ( 昭和44年)
旧東京都水産試験場奥多摩分場
からヤマメ発眼卵を移入し
ふ化仔魚から養成した親魚が元の稚魚を
1971年
( 昭和46年 )
『 財団法人・淡水魚保護協会 』
( 理事長・木村英造 ・ 1994年2月解散
会員だった文化勲章受章者
今西 錦司 博士
の働きかけにより
放流したとの石碑が
小杉谷集落
” 旧小杉小 ・ 中学校校門跡 ”
の門柱前に
設置されております。
 
  
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3.イワナの種と自然分布圏

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① ヤ マ ト イ ワ ナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis japonicus
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
静岡県 ・ 富士川から天竜川の間
主 に
中部山岳帯の太平洋側最上流域
及 び
滋賀県 ・ 琵琶湖東岸
に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部の白色斑点が
” 無  or  不鮮明 ”
並びに腹部に
 オレンジ
の斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
② ニッコウイワナ
学 名 = Salvelinus leucomaenis pluvius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
神奈川県 ・ 相模川から利根川まで
新潟県 ・ 胎内川、三面川
の  ニッコウイワナ ” アメマス ”
混棲境界線から鳥取県までの間
及 び
滋賀県・琵琶湖西岸に注ぐ諸河川です。
形態的特徴は
背部に白色斑点
腹部に レモン 斑点があります。
命名は 大島 正満 理学博士です。
 
③ ゴ  ギ
学 名 = Salvelinus leucomaenis imbrius
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
島根県の斐伊川から高津川まで
岡山県の吉井川から
広島県の太田川を経て
山口県の錦川まで
形態的特徴は
頭頂部から背部にかけて
淡色斑の ” 虫喰い模様、鯖模様 ” が存在し
腹部に レモン の斑点があります。
尚、大 島 正 満 博士 ” 種 ” と認めず
ニッコウイワナ
に偏しています。
因みに広島県の
天 然 記 念 物
に指定されております。

④ キ リ ク チ
学 名 = Salvelinus japonicus Oshima
陸封型のみの種で
降海型は、おりません。
世界最南端に棲息し
過っては
奈良県 ・ 十津川
和歌山県 ・ 日高川、熊野川
に生息していましたが
現在は
奈良県 ・ 十津川最上流部
の1支流2谷となり
他河川においては絶滅したとのことです。
形態的特徴は
腹部に
オレンジ
の斑点があります。
因みに奈良県の
天 然 記 念 物
に指定されております。
尚、大 島 正 満 博士
ヤマトイワナ
の1亜種と捉えております。
 
⑤ ア メ マ ス
学 名 = Salvelinus leucomaenis leucomaenis
降海型をアメマス
陸封型はエゾイワナ
と命名されています。
  茨城県・那珂川以北
新潟県・胎内川、三面川の
ニッコウイワナアメマス
の混棲圏以北
及 び
北海道全域です。
形態的特徴は
全体に ” 白色斑点 ” があります。

⑥ オショロコマ
学 名 = Salvelinus malma malma
陸封型をオショロコマ
降海型はオショロコマスと命名。
北海道内
に限られており
東部 = 知床半島、標津地方
中央部 = 石狩、日高山渓
西部 = 支笏、定山渓地方
及び渡島半島です。
形態的特徴は
体側に があります。

⑦ ミヤベイワナ
学 名 = Salvelinus malma miyabei
北海道
十勝管内の大雪山国立公園内
道内最高所の湖
標高810mに位置し
カルデラ湖 OR 火山性堰止湖
とも言われている
周囲13.8km、最大深度108m
冬季間は結氷する
 然 別 湖 ”
のみに生息している
イ ワ ナ
形態的特徴は
体側に があります。
動物学者
大島 正満 博士
新種としましたが
他の多くの学者は
” オショロコマ ”
の亜種と捉えています。
命名は1938年
大島博士が恩師である
札 幌 農 学 校 
( 現在の北海道大学 ) 
宮部 金吾 博士
の名を学名に冠し
贈呈した由来があります。
又、北海道の
天 然 記 念 物
に指定されております。
以 上 が
” 動物学者 ・ 大島 正満 博士 ”
の学説であります。
尚、九州には
 ” イ ワ ナ ”
の自然分布圏は存在しません。
 
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Ⅲ.日本のイワナの分類

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1. 一   種   説
 
==========================================
 
1951年
魚類分類学の創始者
田中 茂穂
理学博士は日本の
イ ワ ナ
オショロコマ
一種とする説
 
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2. 五  種  一  亜  種  説

==============================================================
 
1961年、動物学者
大島 正満
理学博士は
オショロコマ、ミヤベイワナ、アメマス
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ
の五種とし
キリクチ ヤマトイワナ
亜種と唱え
  ゴ ギ ”
は種と認めず
ニッコウイワナ ”
に偏しました。
  
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3. 二  種  一  亜  種  説

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1967年
霊長類学の創始者
及び
棲み分け理論で世界的に高名な
文化勲章受章者
今西 錦司
理学博士日本の
イ ワ ナ
アメマス オショロコマ
斑紋点の無色と有色の二種
 ゴ  ギ
 を一亜種とし
他の有色斑紋点
ミヤベ・ニッコ ウ・ヤ マト・キリクチ
アメマス
地理的に連続的に変化する
” ク ラ イ ン ”
であると唱え
大島 正満 博士
の説を激しく批判しました。
 
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最後迄ご覧いただき
ありがとうございました
お気づきの点がございましたら
” コ メ ン ト ”
いただければ幸いです。
 
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